北海道の消滅可能性都市5位の町で大人気のパン屋さんが、青葉区に進出したって本当?
ココがキニナル!
市が尾駅前にコッペパン専門店ができました。是非とも食レポお願いします。全種類のレポートを。(もまさん、パッチョさん)
はまれぽ調査結果!
みなみ北海道・木古内町が本店の「コッペん道土」の2号店。約30種類のコッペパンは具だくさんで大満足。ランチなら3個~4個で満腹になりそう
ライター:紀あさ
市が尾駅へ降り立つ
東急田園都市線市が尾駅、出口を出たら右へまっすぐ
やがておいしそうなパンの香りがしてきたらその角を右へ。
午前10時の開店30分前、すでに道の向こうまで並んでいる
先頭のお客さんは午前9時10分ごろから並んでいるとのことだった。ただ、オープン初日のようなものすごい行列ではなく、開店時で20人ほどだっただろうか、平日ならそこまで身構えなくても買いに来られそうだ。
当日は、木古内本店と市が尾店を束ねる社長の近藤舞子(こんどう・まいこ)さんと、大森町長が木古内町のマスコット・キーコを伴い、お店を訪れていた。
近藤社長と大森町長
市が尾店は近藤社長の発案で実現。「なぜ市が尾に?」と彼女に尋ねると、実は本店を立ち上げた際、奥田シェフが付き合いのあった青葉区の「ジャパンベーカリーマーケティング株式会社」にパン屋の開業プロデュースを依頼したというご縁から「2号店は青葉区内で!」と心に決めて場所を探したのだそう。
そして角からキーコ登場
お店の前でスタンバイ!
キーコの横で町長自ら、木古内町のパンフレットを配る
「あっ、ポストじゃなかった」と口にパンフレットを入れる町長
みそぎの郷きこないには、キーコの等身大のポスト(左)があるのだ
ちなみにキーコは町のマスコットなのに東京青山出身(木古内町ホームページより)
移住を意識か? と思いきや、キーコはなんと山本寛斎氏のデザインで、当時寛斎事務所が青山にあったからとのこと。
木古内名産のはこだて和牛に見立てたキャラクターで、お腹のKの字は、木古内、キーコ、そして寛斎のK。
お客さんの反応は?
そうこうしているうちに開店時間。店内に入ると、さらにおいしそうなパンのにおいが。
午前10時に開店すると、店内では次々とコッペパンが作られていく
早速コッペパンをゲットした人たちにインタビュー!
「やっと買えました、楽しみです」という大学生のアラキさん
センター南の美容師、イガキさん(左)とホンマさん
イガキさんは「鶏ザンギ(北海道風の唐揚げ)コッペパンが楽しみ」、ホンマさんは「十勝あんが楽しみ」とそれぞれ北海道名物を使ったコッペパンへの期待大。
ザンギ
皆、かなり迷って5~10個買っていく
店内にはイートイン・スペースがないため、パンは皆お持ち帰りだ。すぐに食べたい時は、500メートルほど先に谷本公園があるので、日向ぼっこで食べるのもいいかも。
ここで、キーコと大森町長のオススメは?
「塩パンです」
写真右手前から出ている手は「これがとんでもなく美味しいんだよ!!」と指差す町長の手。コッペパンより小ぶりだが、外はカリカリ中はもちもち、じゅわぁと広がる塩とバターのハーモニーがたまらない。
塩パン(5つで300円)
町長は・・・
「野菜、健康そうでいいね~」
「はこだて和牛コロッケ、これ最高!」
「やっぱりみそぎの塩!」
「みそぎの塩」は、寒中みそぎ祭りが行われる津軽海峡から汲み上げた海水をじっくり炊いてつくられた塩。
みそぎ祭りは1月の厳寒の木古内で水ごりに耐えてご神体を潔める
町長自ら実食!みそぎの塩ミルククリームコッペパン。
「クリームはバターの香りがするしね、塩味の方はいつまでも口の中に残る」
「津軽海峡冬景色の塩だね」
近藤社長によると、午前6時から仕込むというコッペパンは、北海道産小麦「春よ恋」を主に使用。「春よ恋」100%だともちもちの食感になるので、「本州の人の好む、ふわふわ感を出すようにほかの粉と配合して、『給食にでてきそうな伝統的なコッペパン』を目指したとのこと。
常に何人か並んでいる状態で午後4時過ぎには売り切れ。平日で約800個、土日は1000個のコッペパンを売り上げる。
「毎日こんな感じで並んでいただいて、夢のようです」という近藤社長
3号店の予定があるかを尋ねると、「市が尾店を大切に」とのことで、当分はなさそうだ。