帰ってきた「走る居酒屋」! 京急×キリンビール横浜工場がコラボした「ビール電車」の様子は?
ココがキニナル!
2016年に大好評だった京急の「ビール電車」が今年も実施されたよう。どんな感じだった?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
6月10日に昼・夜の2本を運行し、160人が特製弁当やマグロの珍味などに舌鼓を打ちながら満喫。京急は第3弾も企画予定
ライター:田中 大輔
走る居酒屋が帰ってきた!?
2016(平成28)年10月にキリンビール横浜工場と京浜急行電鉄が手を組んで企画し、大好評を博した「ビール電車」イベントの第2弾が、6月10日(土)に開催された。
大盛り上がりだった前回のビール電車
前回は夜1本だった運行本数を昼夜2本に増便するなど、さらなるパワーアップを果たして帰ってきた今回の「ビール電車」。前回同様、大盛り上がりとなった昼運行のビール電車の様子をレポートしよう。
今回も即時完売!
「ビール電車」は、京急線の営業中のダイヤに特別電車を組み込み、その車内でキリンビールのビールを楽しんでもらおうという、思い切った催し。
前回は、キリンビール横浜工場の節目を記念した「京急×キリンビール横浜工場90周年記念 ビール電車」として開催され、80人の募集人数に対して1万2000件ものアクセスがあったというから驚きだ。
今回の“走る居酒屋”。車番の99は貸切車両を示す番号
ダイヤの調整や費用面などを考えると決して簡単にポンポンできるイベントではないが、前回の大反響もあってか、約半年で第2弾の開催が決まった。
今回は昼と夜の2回運行することで、前回の倍の160人が参加可能に。そのうち40人は京急ストアでのキャンペーンに当選して招待された幸運な人たちで、残りの120人がインターネットでの申し込み参加者となった。
目にすることの少ない「貸切」の表示
インターネット申し込みは抽選ではなく、先着順。そのため今回も即時完売だったそうで、担当者によると「5分くらいですべて埋まってしまった」とのこと。募集開始日が平日だったため、参加者の中には「ウソの会議の予定を入れて、こっそり一人で会社の会議室から申し込みました」という猛者まで。
さて、その狭き門をくぐり抜けて、ビール電車への乗車券をゲットしたラッキーな飲んべえたちは、京急川崎駅に集合。受付で早速、ウエルカムドリンクとして「キリン一番搾り」を受け取り、赤い電車に乗り込んで行った。
電車に乗る前からちょっと一杯の参加者
かんぱ~い!!
ビール電車は京急大師線内を走り、京急川崎駅から小島新田駅の区間を2往復する。参加者たちは時間にして約2時間、電車の中で大騒ぎができる夢のような時間を楽しむことになる。
まずは、「絶好のビール日和になりました!」とキリンビール横浜支社の藤本省三(ふじもと・しょうぞう)支社長が乾杯の音頭を取り、ドンチャン開始。
電車内とは思えないこんな風景
いつもの見慣れた車内は一転、居酒屋さんのような雰囲気に。
今回は、普段はキリンビール横浜工場や敷地内のレストランでしか飲むことのできない、「一番搾り 横浜づくり」の樽生ビールが用意され、ビールファンから歓声が。積み込まれたビールは15リットルの樽が16本。1人3リットル飲んでもOKという、なかなかの量だ。
同行取材をした電車は午後12時29分出発という昼間の運行だったため、午後6時過ぎの出発だった前回と違い、車窓から外の景色もよく見える。もっとも、参加者たちは花より団子ならぬ、車窓よりビールではあったけれど。
窓の外からビール電車を楽しんだ人も
線路沿いには鉄道ファンも集まって、撮り鉄タイム。
ヘッドマークが特別仕様というのが彼らのツボを刺激するそうで、ビールは飲まずにビール電車を楽しんでいる人もいたようだ。
鉄っちゃんのお目当てはこのヘッドマーク!?
車内では2つのイベントが用意され、ハイペースでビールをあおる参加者たちをさらに盛り上げていった。
1つは、今年度からキリンビール横浜工場の工場長に就任した神崎夕紀(かんざき・ゆき)さんと、醸造長の岡田義宗(おかだ・よしむね)さんのトークショーだ。
トークショー中の二人。参加者からの質問にも答えた
キリンビールだけでなく、大手ビール会社でも唯一という女性工場長である神崎さんは、「モノづくりが好きで、お酒にも興味があったから」とキリンに入社した経緯を話すなど、参加者たちはあまり耳にすることのない話を肴に、さらにビールが進んでいた様子だ。
もうひとつのイベントは、マジックショー。マジックを披露したこの男性、キリンビール横浜支社の社員さんなのだが、なんと元プロマジシャンという経歴の持ち主。
ヒモのほか、リングやトランプを使ったマジックも披露された
腕前はさすがの一言で、このショーの前ではさすがにビールを飲む手も止まるというもの。
ほろ酔い加減の参加者はもちろん、シラフで見ていた報道陣もキツネにつままれたような顔を浮かべてしまった。