林文子市長の名入り生花は公職選挙法違反?
ココがキニナル!
林市長が市長選挙への立候補を予定していながら、市内のプロスポーツの開幕戦でチームに花を贈って公職選挙法に違反していると太田正孝市議が地検に告発。両者を取材してください。(福三さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
現在捜査中のため横浜熱闘倶楽部から事実確認。弁護士の見解では公職選挙法の中の「寄付」にあたる指示を誰が行ったかが争点となりそうだ。
ライター:はまれぽ編集部
2017年11月13日、横浜市の林文子(はやし・ふみこ)市長が公職選挙法違反の疑いで刑事告発され、横浜地検で正式に受理されたと各社報道があった。
告発したのは、太田正孝(おおた・まさたか)市議という。
左から林市長、太田市議(画像は過去記事より)
この二人と言えば、2014(平成26)年に問題となった政務調査費の返還請求訴訟が記憶に新しい。
今回はどんな問題が起こったのだろうか。
問題となったのは、林市長が会長を務める「横浜熱闘倶楽部」から、横浜にあるプロスポーツ団体(横浜F・マリノス、横浜FC、横浜DeNAベイスターズ、横浜ビー・コルセアーズ)の開幕戦のお祝いとして、「林市長の名前が入った生花」を10万8000円分贈ったことにある。
この花が、公職選挙法の「寄付」にあたるのではないかと刑事告発された。よって今回は林市長の周囲を取材し、事実確認に焦点を当てて取材を行った。
関係者に事実確認
花を贈ったとされる「横浜熱闘倶楽部」を運営する、横浜市市民局のスポーツ振興課へ問い合わせた。
画像は過去記事より
まず確認したいのは、林市長が今回のことをどのように捉えているのか、ということだ。応対してくれたスポーツ振興課長の守屋(もりや)さんから、林市長のコメントをFAXで送っていただいた。
林市長は、花を贈った事実に対して「必ずしも適切ではなかった」とした上で、「このことについて承知していなかった」とコメントしている。
これを踏まえて、守屋さんに内容の事実確認をすると、「林市長からの指示で生花を贈ってはいない。林市長の名前を入れたのも事務局側(該当時期の事務局窓口は公益財団法人横浜市体育協会)の手続きによるもの」とのこと。
問題となる花については、「花を贈ったという記録が残っている期間は2012(平成24)~2015(平成27)年。問題となっているのは2015年に贈った2万円の花5基、消費税込みで合計10万8000円」だそうだ。
これらの行為が公職選挙法違反の疑いを持たれると考えなかったのかと問うと、「それは考えていなかった」という回答。現在は事務局の管轄が違うため、当時の詳細は分かりかねるそうだ。
贈った花はどんな花?
ここでキニナルのは、10万8000円分の生花とはどのような花なのか。その花について伺うと「スタンドに植木が乗せてある“スタンド花”を想像していただければ」とのこと。
画像はイメージ(フリー画像より)
そこで横浜公園前のフラワーショップ「HANAKURA」で2万円分の花とはどの程度のものか聞いてみた。
スタッフの鑓田(やりた)さんは、「2万円分の花束と考えると高く感じるけれど、企業からお祝いで贈る花の相場は2~3万円です。胡蝶蘭などの植木鉢であれば妥当な値段ですね」と話してくれた。
店頭に飾ってあったブルーの胡蝶蘭は3万2400円
次は、事実確認した内容をもとに専門家の意見を聞いてみよう。