天然温泉が横浜市内に存在する!?
ココがキニナル!
横浜市内にも天然温泉てあるんですかね?☆(いぶちん☆さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
日本温泉協会が認定する天然温泉は保土ヶ谷区の黄金湯のみ。不思議なことに東日本大震災以降、温泉の出がさらに良くなっているそうだ。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
天然温泉の定義とは?
温泉の取材ということで、張り切って臨んだワカバヤシ。
これでも信州大学の出身なので、長野県のあらゆる日帰り温泉に浸り尽くしてきた実績がある。
横浜に天然温泉があるのなら是非とも入って、この肌で確かめてみたいものだ。
しかし、改めて考えると「天然温泉」という言葉は妙だ。
そもそも、温泉自体が天然のものではないか。
温泉は温泉法によって明確に定義付けされており、「温度が25度以上」または「基準となる物質(ラドン、フッ素イオンなど)が水中に含まれる」ことが条件。
だが、天然温泉に明確な定義が見つからない。
日本一自然湧出量の多い草津温泉
その後、リサーチを進めると、社団法人日本温泉協会(以下、「協会」と称す)が天然温泉看板というものを発行していることが分かった。入浴施設の管理者が協会に申請し、その後協会による審査を受ける。
協会は、規定に基づいて泉質を評価し、基準をクリアした温泉を「天然温泉」と定義付け、認定しているようだ。
協会のホームページ
実際にはスーパー銭湯のキャッチコピー等で、独自に「天然温泉」と名乗る温泉も多数あるのが実状ではあるが、定義が明確ではない以上、協会の認定によって判断するより他にない。
今回、はまれぽでは協会が公式に認定する天然温泉を、横浜市内にある天然温泉と定義し、調査を行うことにする。
協会認定の天然温泉、黄金湯へ
とは言うものの、実は協会が認定している天然温泉のうち、横浜市内にあるのはなんと保土ヶ谷区にある黄金湯(こがねゆ)ただ一つ。横浜には、正式な天然温泉が一つしかないのだ。
午後3時の営業を待つ黄金湯の利用者たち
地元の常連客に愛されている証拠だろうか。営業時間前から今か今かと待っている人がいた。
話を聞けば「週に3日は来るよ」、「もう日課になっているから」などと話してくれた。
私も、午後3時の開店と同時にお風呂に入ることに。
あった!天然温泉の認定証だ
代金450円を支払い脱衣所へ。
奥さんが番台に座り、男湯と女湯両方からお金を受け取る昔ながらの銭湯スタイルだ。
情緒溢れる脱衣場
さっそくお風呂を覗いてみると、やや褐色がかったお湯が特徴的。
褐色のお湯、営業前に特別に撮影させてもらった
源泉の温度は16度程度なので、適温(約42度)まで湧かしている。
最初は少々熱さに戸惑うが、意外にも長い間入っていられる心地よさを感じられた。
お風呂から上がると体の芯から温まっているのがわかる。
大きな絵が描かれていた