天然温泉が横浜市内に存在する!?
ココがキニナル!
横浜市内にも天然温泉てあるんですかね?☆(いぶちん☆さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
日本温泉協会が認定する天然温泉は保土ヶ谷区の黄金湯のみ。不思議なことに東日本大震災以降、温泉の出がさらに良くなっているそうだ。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
協会認定の天然温泉、黄金湯へ
(続き)
ご主人に風呂場のお城について尋ねると「熊本城です。手前は琵琶湖で奥が日本アルプス。業者に頼むと高いから自分で描いちゃった」と照れながら話してくれた。
ちなみに、ご主人が黄金湯を始めたのは45年も前。
娘さん夫婦が後継ぎになってくれることになったそうで、「ひと安心ですよ」と漏らしていた。
81歳になっても毎日風呂釜を見るご主人
また、お湯は約150mの深さから汲み上げているそうだが、なんと東日本大震災の日以降、温泉の出が良くなったとご主人は不思議そうに語る。
「どういう仕組みだかはわからないけど、自然というのは凄いね」と驚いていた。
昔ながらのお風呂場も印象的だった
天然温泉について聞いてみるも、ご主人は市内で唯一だったことはご存知なかった様子。
ただ、「うちは内陸の方だから、鉱水もしっかりしているのかもね」と語ってくれた。
やはり海のまち横浜においては、井戸水に近い湧き水が多かったのかもしれない。
ということで、黄金湯は横浜に唯一存在する天然温泉だった。
大地震以降、さらに良質な温泉になっているようなので是非訪れて自信の肌で確かめてもらいたい。
残念ながら天然温泉は1ヶ所しか無かったのでここで調査は終了。
と思ったが、せっかくなので天然温泉に近い温泉を探すべくさらに調査を続けた。
協会のデータベースにある、中里旅館へ
実は協会のホームページには、もう一つ横浜市内の温泉が記載されている。それは硫酸塩泉の泉質を持つ中里温泉で、協会のデータベースに載るのなら、それなりの泉質を備えているに違いない。
弘明寺公園のすぐ側にある中里旅館は、100年以上も続く由緒ある旅館だ。
宿泊客のための温泉だが15時までの時間に限って、一般の日帰り入浴も行っている。
古い看板がお出迎えの中里旅館
京急弘明寺駅から細い道を抜けていくと、中里旅館の入り口が現れる。
入り口を進むと建物が見えてきた
扉を開けるも反応が無かったので「すいませーん」と声をかけると、女性の店員さんが対応してくれた。
840円の入浴料を払って脱衣所へ、なぜかサンドバッグがある…
男湯、女湯の区別はなくお風呂はこの1カ所のみ。
女性が入る場合には鍵を掛け、当然ながら男性客は入浴できない。
いざお風呂へ
事前に女将さんから「お肌がスベスベになると評判なんですよ」と聞かされていたが、確かに体にお湯が馴染む心地よさがあった。無色無臭で大きな癖は無いが、その分、長い間浸かっていられる。
庭もキレイだった
残念ながら写真は断られたが女将さんによると、古くからの常連さんに支えられ、宴会や会合などで旅館として訪れる人も数多くいるそうだ。
とにかく静かな場所にあるので、日常から離れて癒されるにはもってこいの温泉と言えるだろう。
それにしても、100年以上も続く中里旅館の歴史は相当古いものだ。
だが、もっと深い歴史を持つ温泉が市内にはあるのではないだろうか。
歴史深い温泉であれば、公式の天然温泉に匹敵する泉質を備えている可能性がある。