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別名、横浜のチベット!? ゆるキャラ「せやまる」の故郷を訪ねて、はま旅Vol.35「瀬谷編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第35回は、いよいよ区内完全制覇となる瀬谷駅。マスコットキャラクターや銘菓は、街を盛り上げることができるのか。

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ライター:河野 哲弥

瀬谷区には2つしか駅かない

横浜市内にある約140の駅を、くまなく歩いてレポートする「はま旅」。
市内18区で平均すると、1区あたり8つの駅がある計算になります。

ところが瀬谷区内にある駅は、瀬谷駅と三ツ境駅の2つだけって、ご存じでした?
 


指さす先の看板に注目


瀬谷区の形は巨大な「コノハズク」に例えられています。ご存じ、ゆるキャラの「せやまる」です。
そのおヘソあたりにあるのが、今回の目的地「瀬谷駅」。もう一方の三ツ境駅は既にレポート済みなので、瀬谷区完全制覇は、「てつまる」と呼ばれている河野が担当させていただきます。
 


「せやまる」は6人家族だったんですね




旧い町並みにひかれて、南口から探索開始
 


スーパーやファミレスなどが立ち並ぶ、北口の様子
 

旧い商店街が続く、南口の様子


瀬谷駅を降り、南北両方の町並みを比較してみると、北口には日本のどこにでもあるような風景が広がっていました。一方南口からは、何だか瀬谷臭のようなものが漂ってくる感じがします。
この嗅覚、大切にしてみましょう。まずは南口「いちょう通り商店街」を探索してみます。

商店街入り口から50mほど入っていくと、どうやらテレビのロケ隊がいるようです。後を追っていってみましょう。
 


「ソフィア洋菓子店」と、tvkのテレビクルー
 

代表取締役の笹田高史さん


ロケ隊の向かう先は、「瀬谷フェスティバル」の記事でご紹介した「ソフィア洋菓子店」でした。あのときも「瀬谷の逸品」を簡単にご紹介しましたが、tvkも注目するとなると、もう少し詳しく知りたくなってきます。ロケ後に改めてお話を伺ってみました。



「瀬谷の逸品」の背景には、商店の後継者不足があった

笹田さんによれば、瀬谷駅南口には6つの商店街があり、かつてはそれぞれがにぎわっていたそうです。ところが今では店舗数が三分の一程度になり、約半分の商店街が機能していないのだとか。跡継ぎの問題が深刻なのだそうです。
 


少し離れた、「瀬谷駅前名店街」の様子


そんな中、瀬谷を活性化するために生まれたのが「瀬谷の逸品」。区の地域振興課と瀬谷区和洋菓子組合が中心となり、瀬谷自慢を作ろうという話になりました。
 


前回も紹介した「スイートポテト瀬谷」(160円)
 

タルト・オ・フロマージュブラン(ホール1,650円、カット270円)


その「瀬谷の逸品」。全部で11品ありますが、同店からは上記2品が選ばれています。
特に「スイートポテト瀬谷」は、地元産のサツマイモを使用した地産地消の商品。このように地元の農家から取り寄せたフルーツなどをできるだけ使うようにしているのが、このお店の人気の秘密なのです。

さて、他にはどんな「逸品」があるのでしょう。笹田さんに紹介してもらうことにしました。



とあるお皿がキッカケで生まれた、銘菓「八福神」
 


「御菓子司 青柳」外観
 

ご主人の高橋さん

紹介された先は、一軒の和菓子店でした。
ご主人によれば、同店で作る和菓子には、「白ザラ」という上質の砂糖が使われているそうです。上品な甘さが特徴なのだとか。
 


和菓子なのにいくつでも食べられるという、近所の方


この店の「瀬谷の逸品」は、あんこを牛皮でくるみ、サクッとした麩焼きで挟んだ「八福神(1個160円)」です。香ばしさの中にモチモチ感があり、食感の変化が楽しめます。
何でも、町内会で配られたこの丸いお皿から発想を得たのだとか。
 


「瀬谷の逸品」はこの「八福神」
 

銘菓発祥のヒントとなったお皿

ところで、この「八福神」って気になりませんか? 普通見かけるのは「七福神」ですよね。
ご主人いわく、瀬谷駅北口にそのカギとなるお寺があるそうです。その場所を教えてもらい、行ってみることにしました。