南区の蒔田駅近くに怪しげな看板を掲げる「普覚同修会」って何?
ココがキニナル!
鎌倉街道沿いにある普覚同修会という建物。手相・マッサージとあり仏教の真言ぽいのや怪しげな格好したおじさんが描かれた看板が掲げられ、手相なのか宗教なのか得体が知れません(みうけんさん/今宵月男さん)
はまれぽ調査結果!
看板の怪しげなおじさんは、台湾独自のチベット密教系新興宗教「真佛宗」の創立者。普覚同修会では現在手相は行っており、マッサージは行っていない
ライター:おとも尚美
今回は、鎌倉街道沿いに、怪しげなおじさんが描かれた看板を掲げる「普覚同修会(ふかくどうしゅうかい)」なる建物があるという、キニナル投稿。
占い関連なのか宗教関連なのか。今回のキニナルにはなにやら怪しげな雰囲気が漂っていた。インターネットで検索しても情報は少ない。ますます怪しそうだ。覚悟を決め、いざ現地へ。
場所は、横浜市営地下鉄ブルーライン蒔田駅から、鎌倉街道沿いに弘明寺方面へ向かい徒歩6分ほど。キニナル投稿にある「普覚同修会」の建物が見えてきた。
やはり少し怖いかもしれない
看板には「怪しげな格好のおじさん」を発見
投稿にあった「仏教の真言ぽいの」とはこれだろう
古い建物と真新しい派手な看板のギャップが怪しさをさらに際立たせている
入り口に近づくと、ガラスのドアには初めて目にする文字とベルのようなマークがあった。恐る恐る中を覗き込むと、赤い服に剃髪姿の女性がこちらに気付き、笑顔で扉を開けてくれた。
ガラスには不思議な文字が
建物の広さは10畳ほど。中に案内されてまず目に飛び込んでくるのは、祭壇に並ぶ仏像の数々だ。
仏像は全部で26体
大小さまざまな仏像が並ぶ
やけに、中段真ん中の仏像が目を引く。
真ん中の仏像だけ、リアルな人間の顔だからかもしれない
よく見ると、真ん中の仏像は看板のおじさんに似ている。周りには千手千眼(せんじゅせんげん)観音菩薩や不動明王といった、見たことあるような仏像がいる中で、その中心に堂々と陣取っているおじさんは一体誰なのだろうか。手相やマッサージとあわせて、先ほどの女性にお話を伺うことにした。
看板の方に酷似している
普覚同修会とは?
先ほど中に招き入れてくれた女性は、釋蓮槿(シャ・レンチン)さん。54歳。
片言の日本語を話す釋さんに、まずは「普覚同修会」とは何か率直に伺うと、「普覚同修会は宗教よ。すごく有名よー。全世界にいっぱいあるよ」と答えてくれた。
台湾出身の釋さん
こちらの「普覚同修会」は、チベット密教系の宗教「真佛宗(しんぶつしゅう)」を関東に広めるために開かれた道場という。「同修会」には「同じ修行をする仲間の会」という意味合いがあるようだ。
「真佛宗」の日本の拠点は大阪、北海道、神戸、横浜の4ヶ所。総本部はアメリカのシアトルにある。そのほかカナダ、韓国など、およそ30ヶ国500ヶ所に支部を持つ大きな宗教団体だ。
「全世界では600万人、台湾では人口の約3割が『真佛宗』の信者」と話す釋さん。日本国内では、1万人以上の信者がいるようで、年齢層は30~70歳位が半数以上。大半の方は悩み相談がきっかけで入信されるという。「横浜普覚同修会」には100人ほどの信者がいるとのこと。
また、入信にはお金はかからないが、お布施や志はありがたくいただくそうだ。