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桜木町駅~横浜駅間の遊歩道計画はどうなった?

ココがキニナル!

桜木町駅~横浜駅間の東横線廃線跡地に出来るはずだった遊歩道の計画は、その後どうなっているのでしょうか?(としおさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

東横線の廃線を利用した桜木町駅から横浜駅までの遊歩道は2016(平成28)年度末の完成に向けて現在も工事中です。

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ライター:吉澤 由美子

2004(平成16)年2月1日に東急東横線の東白楽駅から横浜駅間が地下化され、みなとみらい線との相互直通運転が開始したことにともない、前日の1月31日に東急東横線横浜駅~桜木町駅間の路線が廃線になった。

地下化された東白楽駅から横浜駅間、1.4kmの跡地はブロックごとに公園として整備がすすめられ、2011年4月には最後に残った高島山トンネル区間をオープン。『東横フラワー緑道』という名称で全線利用可能となり、周辺の三ツ沢せせらぎ緑道、滝の川せせらぎ緑道、神奈川宿歴史の道などとプロムナードのネットワークが完成した。

残された横浜駅から桜木町駅にかけての部分は、横浜都心部の回遊性の向上と地域の活性化、歩行者・自転車利用者の安全性・利便性確保のため、「自転車も通れる遊歩道や駐輪場」として整備する方向で調整を進めると、横浜市都市整備局横浜市が発表している。
 


上空から見ると、線路が撤去されていることがわかる


ところが、2010年6月に紅葉坂下にある「みなとみらい4号線架道橋」が新しく架け替えられてから、その後あまり目立った動きがない。

そこで、この遊歩道を整備している横浜市都市整備局で、工事の完成予定などについて詳しくうかがってきた。



工事の進行状況と完成はいつ?

そもそもこの遊歩道は、廃線跡地の利用法について、横浜市と国土交通省が沿線住民を対象に跡地利用計画についてのアンケートを行い、その結果「高架上の遊歩道には人も自転車も通れる舗装を」と求める声が約6割にのぼったことを受けてはじまった計画。
 


都市整備局都市交通部都市交通課の中村さん


まずは「周辺の地区を分断するものから、結ぶ・つなぐものへ」というコンセプトのもと、活用方法の検討や整備の調整を行い、構造物が現在の耐震基準を満たしておらず、老朽化していることから安全性を優先し、補強と補修工事が桜木町駅方面から順次実施されている。
 


「自転車も通れる遊歩道」イメージ図※都市整備局都市交通課


今後の遊歩道工事は、本年度に旧東横線の桜木町駅舎解体、来年度以降は駅前広場の整備、その後、「エレベーターや階段」「駐輪場」「遊歩道上の歩行者と自転車動線」など遊歩道上の整備を順次行って、2016(平成28)年度末の完成予定とのこと。
 


奥に来年解体予定の桜木町駅舎が見える


みなとみらい4号線架道橋が新しく架け替えられたのは、以前の架道橋では桁下が3.4mと低かったので、国道16号線や紅葉坂方面からみなとみらい地区に入る大型車両の通行が困難だったため。新しい架道橋は、隣を走るJRの桁下に合わせて4.7mとなり、大型の工事車両の通行も可能となった。
 


紅葉坂下交差点から見た、みなとみらい4号線架道橋


約1.8kmという距離の遊歩道だけに、途中に最低でも3ヶ所ほど、下の道につながる階段やエレベーターなどを設置する予定になっている。

具体的な場所は今も検討中でまだ決定はしていないが、重要な交差点近くにできる可能性が高い。紅葉坂下、旧三菱正門前(ホームセンターのセキチュー近辺)、高島町といった場所が有力候補だと思われる。