桜木町駅~横浜駅間の遊歩道計画はどうなった?
ココがキニナル!
桜木町駅~横浜駅間の東横線廃線跡地に出来るはずだった遊歩道の計画は、その後どうなっているのでしょうか?(としおさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
東横線の廃線を利用した桜木町駅から横浜駅までの遊歩道は2016(平成28)年度末の完成に向けて現在も工事中です。
ライター:吉澤 由美子
工事の進行状況と完成はいつ? (続き)
また今後の課題として、「みなとみらい地区」と「戸部・平沼地区」「野毛地区」「高島地区」とを結ぶ東西の動線についても検討を行うとのこと。
JR、東横線廃線跡、国道16号に分断されるみなとみらいと戸部地区
最後に整備される横浜駅周辺は、市が主導している「エキサイトよこはま22」という横浜駅周辺改造プロジェクトと連携を取っており、最終的には横浜駅につなぐ予定で協議中だ。
一番手前で切れている右側の線路が横浜駅付近の東横線跡地
遊歩道の予算はどのくらい?
この遊歩道にかかる予算は、用地取得やすでに行われた工事などすべてを含めて85億円という試算で進められている。これはもちろん、みなとみらい4号線架道橋にかかった費用も含めたもの。
この遊歩道はJRが隣を走っているので、鉄道ファンにも人気が出そうだ
用地買収費用が全体の4割程度を占め、予算全体の55%が国の補助によってまかなわれる。
現在、予算についての精査を行っており、その結果によって若干の幅で予算が増減する可能性はあるが、大幅に増えることはないとのこと。
先に整備が終わった東横フラワー緑道については、距離がやや短いこと、東急東横線が地下を走っているので区分地上権設定で上の用地を取得したことから予算がいくぶん低く抑えられ、約50億円の予算でまかなうことができた。
今後、高架下にグラフィティアートが戻る可能性は?
桜木町から高島町にかけての高架下といえば、ロコ・サトシさんを代表とするグラフィティアートを懐かしく思い出す人も多いはず。
市民が育て、後に行政もサポートして一時代を築いた、横浜が世界のアートシーンに誇れる場所だった。
「桜木町ON THE WALL」を最後に、耐震補強された壁は全体がグレーに塗られている
高架下のこのスペースにグラフィティアートが戻る可能性について尋ねると、市民からこれまでいろいろな反応があり、今はそれを見極めている状況とのこと。
市民の多くの賛同が得られるならば壁面などを企業協賛のアートで飾り、その広告収入を管理整備費に回すといったことも考えられる。
壁面利用については、意見や情報があれば参考にさせていただきたいとのことなので、壁面アート復活について、意見やアイデアをはまれぽのコメント欄などで知らせていただき、数がある程度まとまったら都市整備局にそれを届け、再びお話をうかがってみたい。
取材を終えて
少しずつ進んでいた、東横線廃線跡地の遊歩道工事。完成は、2016(平成28)年度末の予定だ。橋の架け替えは、耐震性向上に加え、桁下を高くして工事車両なども通行できるようにするため先行して工事が行われたものだった。
高速道路、線路、国道16号で隔てられた地区をつなぎ、横浜駅からみなとみらいを経て桜木町駅までをこの遊歩道で回遊できるようになれば、街歩きの魅力がまたひとつ増えることになる。
なにより、高く見晴らしのいい道をのんびり歩くのは気持ちがよさそうだ。
― 終わり―
横浜市都市整備局
東急東横線の跡地利用ページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/toshiko/atochi/#haisen
お問い合わせ
都市整備局都市交通課
電話: 045-671-3576
中山さん
2016年04月19日 11時53分
壁画 昭和時代に 深夜、早朝に作者の方がきて描いて、日の出前に現場から去り?すると朝日が昇る?と聞きましたよ? 時代が平成になりスプレーで落書き多数…若者の喧嘩?等で廃止?
みなと広告さん
2016年02月13日 10時49分
壁画アートに広告協賛…。複雑な気分です。仕事面でいえば嬉しいが、元をただせば自由な表現の場としてあったもの、これをビジネスに活用するのはそぐわない気もします、出来れば市民に利用料を払ってもらったり、アーティストのチャレンジの場所として提供するくらいの度量があってほしい。
yamaさん
2015年09月17日 12時30分
横浜線の線路としたら如何に? もう何年も放置プレイしっぱなしなら、いっそのこと線路を再敷設してハマ線専用としたら? 町田・八王子方面からみなとみらいへ直通させると東神奈川駅でのハマ線ダッシュが減るやも また、通勤時間帯は京浜東北線の一部を高島貨物線経由の快速運転に廻せば横浜駅のホームに余裕が出て可能と思うのだが。