おめでとう! 横浜線110周年アニバーサリーパーティーに行って来た!
ココがキニナル!
今年9月23日、横浜線は開業110周年を迎えます。開業110周年記念イベントが開催させるそうです。東神奈川駅や小机駅にて開催させる記念イベントの模様を取材して下さい。(ナチュラルマンさん)
はまれぽ調査結果!
鉄道大好きライターが横浜線開業110周年を徹底調査した結果、横浜線がいかに地元の人に愛されているかわかった。また2018年10月末までスタンプラリー他イベントを継続中!
ライター:若林健矢
JR横浜駅のお隣、JR東神奈川から東京・八王子までを結ぶ、黄緑と緑のラインでおなじみの横浜線。その横浜線が、先日2018年9月23日で開業110周年を迎えた。これに伴い、JR東日本は同日「横浜線110周年アニバーサリーパーティーIN小机」を開催するという情報を得たわたし、はまれぽライター若林健矢がキニナらないわけがない。パーティー自体は1日だが、10月末まで続く催しもあるということで、そのあたりもお伝えしたいし、鉄道を愛する皆さんと横浜線を盛り上げるべく行ってみたい!そのことで横浜線自体の魅力や歴史も伝えられたらと思う。
スタートは東神奈川駅・ヘッドマーク掲出列車出発式から
9月23日のパーティーのスタートは東神奈川駅から。様々な催しを開催するJR小机駅へ、ヘッドマーク掲出列車が移動する前に、ここで出発式を行うというのだ。これは見なくては!
本日はここからスタート。おはようございます!
出発式は10時に始まり、横浜線の職員さんの司会によって簡単な歴史紹介や、ミニクイズコーナーなどで式が進行していった。
そんな中10時10分頃、ついにヘッドマークを掲出した電車が東神奈川駅3番線に入線!待ちに待ったと言わんばかりに、多くの鉄道愛溢れる人々が一斉に撮影に入る。わたしも負けてはいられない!
2番線にまわって撮影
丸いヘッドマークに書かれた「横浜線」の文字が誇らしげ
撮影を終えて3番線に戻ると、すでに乗客が多数乗車しており、間もなく発車の模様。事前予約不要の通常の営業列車なので、座れない乗客も出るくらい満員の状態だ。
ぴしっと整列する職員の皆さん
10時20分、ヘッドマーク掲出列車は、職員の皆さんの掲げた横断幕と、JR東日本横浜支社マスコットキャラクター「ハマの電チャン」に見送られながら東神奈川駅を出発していった。
職員さんとハマの電チャン
乗客の皆さんはパーティ会場の小机駅に向かったはず。さっそくわたしも後続の横浜線に飛び乗って小机駅へ移動した。
「ありがとう!!横浜線開業110周年」の横断幕。
横浜線110周年アニバーサリーパーティーin小机
東神奈川駅から約10分。先行メンバーに遅れてメインイベント会場、JR小机駅に到着!
JR小机駅
改札内ではグッズ販売、改札の外では駅弁販売、さらに2番線ホームに停車している展示列車への入場整理券が配布されるそうだ。
というわけで、わたしも張り切って参加!
左が入場整理券の列、右が駅弁待機列
どこから並ぼうか悩んだけど、まぁ~とにかくどれも列が長い!
まさに駅弁争奪戦争!
悩んだ結果、ランチタイムにJR横浜線110周年と崎陽軒創業110周年を記念した崎陽軒「JR横浜線開業110周年×崎陽軒創業110周年記念弁当」を食べたいと考え、まずは記念弁当の列へ。
待っている間にも当然記念弁当は飛ぶように売れていくわけで、列整理のスタッフの「記念弁当の在庫が“非常に”少ない」という繰り返しのアナウンスが気持ちを焦らせる。
長蛇の列、しかもなかなか進まない
そんな中、ついに・・・「崎陽軒さんの記念弁当が完売しました!」というアナウンスが・・・うおおお!並んでも買えないという、恐れていた予感が的中してしまった。
・・・しかしどうしてもあきらめられない!そうだ!今回のイベントでは崎陽軒の他に、日本レストランエンタプライズ(NRE)からも横浜線110周年記念弁当が販売されていると聞いたぞ?
素早い決断が成功のカギとにらんだ若林。果たして弁当を買えたのか・・・!?
やったぜ!!
危なかった。日本レストランエンタプライズの記念弁当も在庫数が少なかったが、なんとか買うことができた。
ハマの電チャン&崎陽軒のひょうちゃん
ここでグッズ販売購入を終えた親子にインタビュー。記念弁当だけではなく、グッズ売り場も大盛況のようだ。JR横浜線グッズを購入し、にこやかな佐久間さん親子は、仕事で来られなかった鉄道好きのお父さんに頼まれて、お母さんと娘さんの2人で鴨居から記念弁当やグッズを買いに来たとのこと。
鉄道愛溢れるお父さんへのお土産!
写真左のハンカチは娘さんが使いたくて購入。他はすべてお父さんへのお土産だ。その中には国鉄型の特急車両189系のナンバープレート(写真右上)もある。お父さんはわたし同様、相当の鉄道好きらしい。お父さんはきっと喜ぶに違いないと、心の中で「いいね!」と思わず叫んだ。
イベントならではのレアな行き先表示
佐久間さん親子とお別れし、整理券をゲットした若林は意気揚々と小机駅のホームへ。いよいよ展示列車に潜入する。車内に入る前に電車の外観を撮影しようとカメラを構えてびっくり!各駅停車横須賀行き!横浜線でこんな行き先は今まで見たことがない。
整理券はスムーズにゲットできた
ホームに降りると待っていた、各駅停車横須賀行き!
普段お目にかかれない行き先表示はイベントならでは。かつて存在した、根岸線経由の逗子行きなら知っているが、それでも横須賀行きの存在は知らなかった。思わずうなってしまう。
展示列車の車内へ!
いよいよ展示列車の車内へ。主な展示は6号車から順に、鉄道に携わるお仕事紹介、横浜線の今昔写真集これまでのヘッドマークや横浜線新聞、そして最後に横浜線のクイズコーナーが設けられている。1号車には子どもたち用の駅長制服体験コーナーもあった。
若林セレクト・ヘッドマークコレクション!
ここでは展示されているヘッドマークの中で、わたしが特に印象に残ったヘッドマークをご紹介しよう。まずは、横浜線と橋本で接続する「相模線」のヘッドマーク。
相模線全通80周年(掲出当時)のヘッドマーク
知っている方もいると思うが、相模線はたった4両編成でありながら、茅ヶ崎から橋本までを結び、一部列車は八王子まで乗り入れる。その相模線も掲出時点で全線開通80周年を迎えており、長い歴史を感じる。ちなみに電化20周年とある通り、相模線が電化したのは平成になってからと、比較的最近。それまではディーゼルカーが走っていたのだ。
続いてはこちら。10年前に205系に掲出されていたヘッドマーク。
横浜線開業100周年ヘッドマーク
これだ!わたしはこれを桜木町で見たことあるぞ!鉄道にはまった今だからこそ分かるのだが、このデザインはかつての103系時代のヘッドマークを踏襲したものであるという。つまりわたしはこのヘッドマークを通して、10年前にすでに横浜線の歴史の一部を垣間見ていたことになるのか・・・そう思うとロマンを感じるなあ。
最後にヘッドマークではないが、こちら。なんと旧型国電の行先標示“板”!旧型国電の時代はまだ、LEDはおろか方向“幕”さえ普及しておらず、このように各行先の表示板を1枚1枚入れ替えて運行していたのだ。
まだ方向幕が無かった時代の「原町田」行き
写真の「原町田」は、現在の町田駅だ。当時わたしはまだ生まれてすらいない。
そして、今では見られない中山駅行きも、国鉄時代には存在していたようだ。
中山行きの行き先表示。かなり年季が入っている
非常に年季の入ったこの行き先表示板が残っていたことに、とても感激!非常に見ごたえのある展示だった。
お待ちかねのランチタイム!「鉄」仲間とつつく記念弁当
さて、時刻はお昼時。休憩スペースとして7号車、8号車が解放された粋な計らいもうれしく、ここで購入した弁当をいただけば最高の気分になれそうだ。・・・と思ったタイミングで、わたしが買えなかった崎陽軒の記念弁当を持っている人を発見。うらやましいぞ。
思わず声をかけ、持っていた日本レストランエンタプライズの記念弁当とツーショット写真を撮影させていただく。
左がNRE、右が崎陽軒
崎陽軒の記念弁当の主はなんとはるばる千葉県の八千代市から来た山脇さん。横浜線が好きで、過去には横浜線の沿線に住むために物件を探したことがあるという。残念ながら坂が多くて断念してしまったそうだ・・・。
崎陽軒の横浜線110周年記念弁当。E233系(左下)と103系(右上)がカッコいい!
崎陽軒の記念弁当の中身。「110th横浜線」記念ひょうちゃんは超レア!
山脇さんは、過去にも行われた横浜線の記念イベントの経験から今回のことにもすでににらみを利かせており、東神奈川駅の出発式から参加していたという。わたしがまだ生まれていなかった頃の、横浜線80周年のことなども覚えていて、当時横浜線で走っていた旧型車両のことも話してくれた。残念ながら顔出しはNGとのことで、シウマイを食べようとする手元でご勘弁を。
最後まで取っておいたシウマイ
山脇さん自身も鉄道を巡って各地に赴くことがあるという。一緒に弁当を食べながら、「鉄」愛が語り合え、本当に楽しい時間を過ごさせていただいた。ありがとう、山脇さん。
若林の戦利品。NREの横浜線110周年記念弁当
おっと、そろそろわたしがゲットした、日本レストランエンタプライズの横浜線110周年記念弁当についても詳しく説明させてもらおう。
ヘッドマーク付きのE233系が表面を飾る!
側面左は185系の「はまかいじ」、右は横浜線の先代車両205系
種類豊富なおかずが詰まった美味しそうな弁当♪
煮物は煮ダレの優しい味が染みわたっていてご飯のお供にピッタリ!
おかずをアップで撮影。味のバランスが良く整っていた。
個人的に、普段はしいたけが好みなのだが、ここでは位置の割に巾着の存在も大きく感じた。お揚げに染みた味がじゅわっと口の中で広がって本当においしい。ちなみに中には春雨が入っており、一口でいろんな食感が楽しめる。
煮物ばかりでなく、所々でお新香もつまんでいく。程よいしょっぱさとポリポリな食感が箸休めにちょうどいい。そして口の中がしょっぱいなと思ったら、お新香の隣にある豆の甘煮をつまむ。唐揚げの下には、菜の花のお浸しが敷かれ、唐揚げを食べた後にお浸しを食べることで、口の中に残った油っぽさがいい感じに中和されていった。
ごちそうさまでした!