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世界でも鶴見川にだけ生息する「ヨコハマナガゴミムシ」とは?横浜固有種が絶滅の危機!

ココがキニナル!

世界中で鶴見川の河川敷にしか生息しないといわれる絶滅危惧種「ヨコハマナガゴミムシ」が気になります(だいさん/ナチュラルマンさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

ヨコハマナガゴミムシは鶴見川の一部の流域にしか生息していない虫! 現在の絶滅危惧ランクは「絶滅」「野生絶滅」に続く「絶滅危惧I類」、かつての絶滅危機を市民の声によって守られた虫だった!

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2019年10月25日

ライター:すがた もえ子

生き物や植物の中には、その国やその地域でしか生息・生育・繁殖していない「固有種」と呼ばれるものたちがいる。生息環境の変化は固有種の生死に直結し、そのエリアで生活する集団がいなくなれば、種の絶滅につながってしまうという生き物たちだ。
日本は特にこの固有種が多いといわれており、投稿にもある通り横浜市には「ヨコハマナガゴミムシ」という固有種が存在する。国レベルで絶滅危惧Ⅰ類(絶滅の危機に瀕している種)に指定されている貴重な生き物だ。
 


ヨコハマナガゴミムシは「野生絶滅」に継ぐ危機的レベル(出典:環境省ホームページ

 
種の絶滅は、わかりやすく地球を飛行機に例えて説明されることが多い。精密機械の飛行機は膨大な数の部品で作られている。飛行中の飛行機からネジが1本抜けたとしても飛行機は飛び続けられる。でも部品の欠如が続けば、いずれ飛行機は空中分解してしまう。生き物の種は、地球の部品のひとつなのだ。

ヨコハマナガゴミムシは絶滅危惧種のランクでは「絶滅」「野生絶滅」に次ぐ上から3番目という危機的状況にある。横浜固有種を取り巻く現状はどうなっているのか、どんな虫なのか詳しく調査してきた。
 
 
 
「ヨコハマナガゴミムシ」はどんな昆虫なのか
 
ヨコハマナガゴミムシ(学名: Pterostichus yokohamae Nakane & Straneo)はコウチュウ目・オサムシ科に属する虫で、地球上で唯一、横浜市にだけ生息する固有種だという。その存在は1960年代に確認され、1979(昭和54)年に学名が新種として公表された。ヨコハマナガゴミムシは鶴見川流域に生息している虫で、彼らの生息場所は今までに何度か危機的状況があったのだという。詳しい方にお話を伺ってきた。
 


箱根登山鉄道の入生田駅から徒歩3分。神奈川県立生命の星・地球博物館で伺う

 
はまれぽでも何度かご協力いただいている、神奈川県立生命の星・地球博物館で昆虫担当の苅部治紀(かるべ・はるき)先生に取材させていただいた。苅部先生は取材の前の週まで小笠原で昆虫についての現地調査に入っていたといい、島全域が環境保全地域に指定され、国によって立ち入りを禁じられている南硫黄島の、10年に1度の学術調査団(2017〈平成29〉年)にも昆虫の専門家として参加されていた。
 


各地に現地調査へおもむかれている苅部先生

 
「ヨコハマナガゴミムシは鶴見川固有種であるとともに、横浜市固有種でもあります」と苅部先生。ヨコハマナガゴミムシは体調1.5cmほど。ゴミムシの仲間は日本国内だけでなく、世界中に広く分布している。ナガゴミムシの仲間は、主に涼しい山や高地に生息しているが、ヨコハマナガゴミムシは例外的に低地の河川敷に生息している。飛ぶための羽がないため、移動は歩行のみ。なぜ高地の虫が鶴見川流域まで進出して適応できたのかは進化の不思議で、多くの偶然の積み重ねだという。ヨコハマナガゴミムシは何故か鶴見川流域に進出してきて、そこに適用してしまった虫なのだ。
 


館内にある「神奈川県を特徴づける生物」のコーナー

 
かつては鶴見川流域に広範囲で点在していたという生息地も、河川改修によって大部分が消失してしまった。「生物多様性」や「エコ」などという言葉がまだ存在していなかった1990年代、ヨコハマナガゴミムシの生息地は全滅の危機に瀕したことがある。河川工事のため、唯一残っていた生息地をつぶすという計画が持ち上がったためだ。

1994(平成6)年、苅部先生をはじめ、ヨコハマナガゴミムシを保護したいという人々による保護活動が始まった。建設省(当時)の京浜工事事務所(当時)に希少種の情報と現状を伝えに行ったが、「お話は伺いました」で終わってしまった。
 


標本の前で説明してくれる苅部先生

 
だが、この状況を取材した記者が「河川改修工事が予定通り行われればその虫は絶滅するかもしれないが、人命優先で工事変更の考えはない(担当者)」というコメントを記事に掲載。これに対して多くの一般市民から抗議が殺到し、日本昆虫協会からの働きかけもあり、当時としては珍しく保全への動きが高まったのだという。
 


神奈川に関する虫の中に、ヨコハマナガゴミムシの姿が

 
しかし当時は、文献を調べてもヨコハマナガゴミムシについての生態情報がなく、詳しいことがほとんどわかっていなかった。そのため保護活動はヨコハマナガゴミムシの生態を調査するところから始まったのだという。その結果、幼虫は土中に生息し、6月頃に成虫になるが夏は休眠状態で地表には現れず、秋頃から活動をはじめ産卵し、11月中頃には活動を終えて個体数が減少するということがわかってきた。一生のほとんどを土中で過ごす虫のようだ。
 


これがヨコハマナガゴミムシ

 
「おそらく餌は昆虫でしょう」と苅部先生。ヨコハマナガゴミムシは鳴き声などはないが、独特の匂いがあるという。それはツンとしたお酢系の匂い。理由は酢酸成分で体を外敵から守るためとか、体に殺菌作用を持たせるためなどの説がある。
神奈川県立生命の星・地球博物館にはヨコハマナガゴミムシの標本が展示されており、実物を見学することができる。少し見づらいかもしれないが、前足の関節にふくらみがある方がオスで、これは交尾の際にメスを捕まえるためのものだという。また、メスは体が少しぼってりしていて大きめだ。
 


前足にふくらみ(赤丸)があるほうがオス。ちなみに右はメス

 


鶴見川の河川敷でしか生活できない生き物がいるのだ

 
「なかなか見ることのできない虫ですし、綺麗な虫でもありませんが、かつては汚染で有名だった鶴見川に、各方面の努力で生き延びてきた固有種の虫がいるということを知ってほしいですね」と苅部先生。
 
 

 

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