台風19号からおよそ1週間。甚大な被害のあった武蔵小杉の現状
ココがキニナル!
10月12日に日本列島に襲来し、各地に甚大な被害をもたらした台風19号。台風が上陸してから、およそ1週間後の武蔵小杉駅周辺の様子は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
完全な復旧はしていないが、川崎市や各鉄道で復旧作業や支援が続いている。徐々に復旧の見込みは立っているが、次の台風が近づいていおり今後の天気に心配と不安が残る。
ライター:はまれぽ編集部
10月12日に日本列島に襲来し、各地に甚大な被害をもたらした台風19号。早くもその上陸から1週間が経過した。各地ではまだ復旧活動などが続ている。
神奈川県内において、とりわけ被害の大きかったとされるエリアのひとつが武蔵小杉だ。浸水被害等、そのダメージの大きさは各種メディアが報じている通り。
あれからおよそ1週間。すべての状況が全国メディアなどで報じられているわけではないだろう。いま復旧はどの程度、進んでいるのだろうか? 実際に武蔵小杉に足を運んだ。
武蔵小杉駅
10月21日の朝、武蔵小杉に向かうために筆者が利用したJR湘南新宿ライン車内で、乗客に向けて武蔵小杉駅の復旧状況がアナウンスされた。未だ復旧していない設備があるため、利用の際の注意喚起だ。
3・4番線ホームに降りると多くの通勤客がおり、北口に向かうエスカレーターは上下共に動いていた。
一時、北改札や南武線に繋がる長い連絡通路は水没し利用できなくなっていたため、横須賀線は武蔵小杉駅を通過しホームには降りれなくなっていた。
駅構内には、設備の仮復旧見込みや首都圏各線の運転状況や使用中止の張り紙が見られた。
東急電鉄は、停電等により、自宅のトイレが使用できなくなった方々に向け、駅のトイレが利用可能だという張り紙を張り出していた。高層マンションからわざわざここまでトイレに来なくはいけない人がいるのかもしれない。その爪痕が今でも残っている。
なんとも温かみのある張り紙だ
北改札を出ると、駅前に倒木があった。まだ撤去されていない状況を見ると、大きな倒木の撤去さえ後回しになっており、復旧活動が追い付いてない状態である。
放置された倒木は台風19号の被害がまざまざと感じられる
駅周辺
地上から新南改札口方面へ向かう途中、犬の散歩をしていた、駅の近所にある高層マンションに住む女性にお話を伺った。
43階に住むという女性。台風19号の被害は無かったものの、当日の夜にベランダから道路を見ると、水が張っていたのでどうなるかと心配だったそうだ。
「犬を飼っているので、避難にならなくて良かった。これからも台風の度、心配です」と話していた。
安堵の散歩
途中、綱島街道を歩いていると大きな交差点には乾いた泥が残っていた。水が張っていた道路とはここのことだろうか。
歩道だけでなく道路にも土埃が残っている
新南改札口
新南改札口に着くと、改札までの道には乾いた泥が残っていた。そして、改札近くにあるATMや券売機全てに、調整中や故障中という張り紙がしてあった。また、改札前に多くの駅員が立ち、利用客への対応をしていた。
JRの広報担当者に話を聞くと、「徐々に復旧はしてきています。数日中に通常通りになると思う」と教えてくれた。今日から続く雨の予報に関しては特に対策などしていないが、何かあればすぐに対応するとのことだ。
しかし、全ての電気が復旧したわけではない。電源車を使用した、仮復旧となっている。新南改札では、エレベーターや券売機などまだ使用できない状況だ。