神奈川区にある看板が真逆な「ボンメイト」、その理由とは?
ココがキニナル!
神奈川区・六角家の近くに「ボンメイト」というスナックがあるのですが、入り口上のメイン看板以外の全ての看板が上下逆になっており、その理由が気になります。(ときさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
酔っ払いが看板にぶつかって壊した時に「おもしろそう」という理由で上下を逆さにして修理したのが始まりだった!
ライター:松宮 史佳
なんと、上下を逆さにした看板を掲げているスナックがあるらしい!一体どういう理由で逆さなのか?!
看板も気になるのだが、「ボンメイト」という店名も同じくらいキ・ニ・ナ・ル!
調べてみると、どうやらお店は東白楽にあるようだ。
もうこれは突撃するかしかない!
ということで、生まれて初めて東急東横線東白楽駅へ。
東白楽のホームはやや狭く、写真が撮りにくかった
いつものごとく駅員さんに道を聞き、お店へと向かう
改札を出て10分ほど歩いたところに、何やら不思議なものが!
摩訶不思議な看板&素敵な大人の空間「ボンメイト」!
ああっあった!上下逆さになった看板を発見!
「ボンメイト」外観 噂の通り看板は上下逆さに!
なぜか、ボンメイト入口の看板はまっすぐだ
正面入口以外の看板はすべて逆さ
「これは手が込んでいる…」と思わず感心する松宮。
「看板が上下逆さになっている理由を知りたい」と店内へ入ろうとするが、その重厚なドアを見て一瞬ためらう。
が、突撃ライター松宮、意を決して中へ。すると…。
素敵な笑顔で出迎えてくれるママの相澤恵子さんとお客さんのYさん。
すでにいい感じになっているYさんは立ったままの松宮にビールを勧めてくれる。
笑顔が素敵なママと楽しいYさん&松宮で乾杯!
Yさんはご近所に住んでおり、「ボンメイト」には1978年のオープン当初から34年通う常連さんらしい。
ここでYさんから思わぬ“ハマの伝説”のお話を聞くことに!
Yさんは宝石関係の仕事をしていた。
その当時、なんと!あの白塗りのメリーさんがYさんの勤務する店に来ていたとのこと!
メリーさんとは実在の人物で、戦後、進駐軍の将校を相手に娼婦をしていたと噂される老女。暗黒舞踏のごとく白塗りの顔に純白のドレスを着て、横浜の街角に立っていたという。ドキュメンタリ―映画や舞台などにもなった“ハマの伝説”。最後は横浜を離れ、2005年に故郷の老人ホームで亡くなったそうだ。
Yさん:…ま?(松宮の名前が出てこず)ああっ!もう、名前覚えられないからベイビーちゃんでいいや!年わかんないけど!
松宮:ベッベッベイビーちゃん?!
即座にツッコミを入れそうになったが、Yさんのお話の続きを聞きたいので、なんだか「ま、いっか」と納得する松宮。
「ベイビーちゃんがね、もしトイレにいてメリーさんが入って来たらそりゃ驚くよ!」とY さん。
白塗りでキツい香水をたっぷりと付けたメリーさんが店内にいると、「他のお客さんは入って来なかった(Yさん)」らしい。
Yさんはメリーさんの晩年に「なぜかあんぱんや缶ビールをよくもらった」とのこと。
また、メリーさんから達筆な手紙!を本名入りでもらったこともあるそうだ。
「でも今持ってないんだよね~。取っておけばよかったなー」と残念そうに語るYさん。
実はママもYさんのお店で「何度かメリーさんとすれ違ったことがある」とのこと。
まさか伝説のメリーさんを直接知っている方からお話を聞けるとは!思わず話に聞き入る松宮。
オシャレなママ&ダンディーなマスター
と、ダンディーなマスターが遅れて登場!マスターはもともと「ボンメイト」のお客さんだったそうだ。
だが、毎日ママがとても忙しそうだったので、「手伝うようになった」とのこと。
ここでYさんは奥さんから電話が入り、風のように去る。
「パッと楽しんでサッと去る」まさに粋な漢(おとこ)の飲み方だ。
Yさんと入れ違いに黒い帽子姿のシブい男性など、常連さんが1人で立て続けに来店。
すると、マスターが「これ、あちらのお客様から…」と小鉢を出してくれる。…これは映画などで見るシチュエーション!(映画ではカクテルだけど…)
見たことがないものが小鉢に!これは一体?!