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オーダーするのが恐ろしい「半漁人のバーべキュー」を出す海岸通の「アマゾンクラブ」ってどんなところ?

ココがキニナル!

中区海岸通にあるアマゾンクラブ。そこに「半漁人のバーべキュー」というメニューがありますが、価格が1万円なので恐くてオーダーできません。だけどどんなものか気になります。(djさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「半漁人のバーべキュー」は珍獣2種(半漁人の手など)のほかに10種類近くの料理があるオリジナリティー溢れるメニュー。1万円に見合った楽しさがあるかも

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ライター:伊東じゅん

アマゾンクラブの歴史は意外と古かった



実は、ここ「アマゾンクラブ」のオーナーは、家系ラーメン「介一家」のオーナーでもある原祥介さん!(介一家の系列を制覇!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の六

まずはマネージャーの栗崎さんに「アマゾンクラブ」についてお伺いした。
アマゾンクラブは1987(昭和62)年、今から26年前の11月に原オーナーがアンティークショップとして山手で始めたのがきっかけ。当時から現在までアメリカ文化を意識した内装のイメージはほとんど変わっていないそうだ。
 


ワイルドだが丁寧で気さくなマネージャー栗崎さん


その後、1997(平成9)年に火事になり店は全焼。その後山下町へ移転し、倉庫だった建物の中身を処分する、という条件で買い取り改築し、営業を再開。
 


 

山下町時代のアマゾンクラブ


しかし、その倉庫には思わぬ掘り出し物が・・・。
 


アストロガールちゃん
 

DENON(株式会社デノン コンシューマー マーケティング)がアメリカに輸出していたという人形。もともと顔にプラスチックのヘルメットをを被っていたが壊れてしまったそうで、そのままの状態で保存されていたらなんと数百万円の値段が付いていたそう・・・す、すごい。
 


アストロガールちゃんミニチュア


山下町のアマゾンクラブには多くの有名人が隠れ家として訪れていたようで、中には横浜出身の某有名バンドのボーカルの方も来店したんだとか。

それから8年後の2005(平成17)年に現在の馬車道の横濱ビルに移転。もちろんアストロガールちゃんや倉庫で見つけたレトロな照明なども一緒。
さらに横濱ビルの店舗改装中にまたしても掘り出しものが・・・。
 


神秘的な壁画


横濱ビルが建ったのは1950(昭和25)年。戦後初めて建った「ビル」だそうで、当時米軍専用の「オーシャンズ」というレストランに多くの米軍が足を運んでいた。そしてビルの近くにはあのアメリカ軍の最高司令官だったマッカーサーの事務所があり、マッカーサーもこのレストランに訪れていたんだとか。

その後は、別のオーナーが畳のある和室として利用していたそうだが、アマゾンクラブが改装を始め、壁を壊したところ、「オーシャンズ」で使用していたこの壁が姿を現したそうだ。

そんな掘り出しものがいっぱいの店内には、原オーナーのこだわりが沢山。
 


古時計
 

教会で使用されていた椅子
 

 

こだわりの店内。いい雰囲気
 

階段を上ると女子が喜びそうなこんなスペースも


ところで、読者のみなさん。
こんなアンティークな古き良き時代を漂わせるお店に、「半漁人のバーベキュー」たるものがあることをお忘れではないだろうか。

ということで、さっそく食事をしようと栗崎さんにオススメのメニューを聞いてみた。
 


冷奴のようだが実はクリームチーズ入りのアマゾン奴(やっこ/500円)
 

アンチョビポテト(500円)

ほかにも、ナシゴレン、トムヤムクン、アヒージョなどジャンルにとらわれないメニューを提供している。
オススメのメニューを聞いてみても一向に「半漁人バーベキュー」の名前が出てこないので、意を決してたずねてみることに。
・・・「半漁人のバーベキュー」という1万円もするメニューがあるようですが、それはどのようなものですか? 
 


半漁人のバーベキューとは?


 


「珍品珍獣」Strange Food、半漁人のバーベキュー(1万円)


「もともと、ほかのお店と違う、お客さんが喜んでくれるメニューを作りたかったんです」と栗崎さんは静かに語った。そこでどうして半漁人という発想になったのかというと・・・。
店内にあるこの、マスコット的な世にも珍しい半漁人の人形から生まれたそうで・・・。
 


何とも生なましい・・・


そしてこれが、バーベキューに使う半漁人の手!?
 


人形の手とそっくり!!


オーナーの「とっておきのメニューなので来店してからのお楽しみにしてほしい」ということで、半漁人に使用されている「珍獣」の肉についてはヒミツだと言われてしまった。この「珍獣」、手だけでは想像しづらいが、どうやら亜熱帯の川辺に多く生息している爬虫類のようだ。

珍獣を解凍する時間がかかるので、半漁人のバーベキューは事前予約制。
とここで突如、原オーナーがお店に!
 


アマゾンクラブ、介一家オーナーの原祥介さん


半漁人の人形について伺うと、この半漁人のバーベキューのモチーフになった人形は、原オーナーが横浜で開催された映画祭で観た「大アマゾンの半魚人」を気に入り、売ってもらったもの。
 


映画「大アマゾンの半魚人」


せっかくなので個人的に通う横浜市内でお気に入りのお店があるかどうか訪ねると、「やっぱり自分のこのお店が1番のお気に入りだよ。オリジナリティを大切にすると、店を作る大変さの中にも、完成した時の喜びがすごく大きいと思うんだよ」と大阪弁で穏やかに語って下さった。

ということで半漁人のバーベキューを実際に出していただくことに。
料理を待っている間に酒好きの筆者はバーテンダーさんにお願いし、筆者のイメージのカクテルを作ってくれと迷惑なお願いを。バーテンダーさんは爽やかだと言ってくださったが、若干無理やり言わせた感を残しつつ、できあがったのがこちら!
 


名付けて「伊東スペシャル」


キウイ、ヨーグルト、パインが3層に分かれている何とも爽やかなカクテル! 値段をつけるなら800円!
 


カクテルを作って下さった平沢さん


アマゾンクラブの客層は30~50代と若干高め。男女比は6:4で男性が多いそうで女性だけのお客さんは少ないそうだ。