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横浜と川崎の市境にある知る人ぞ知る超穴場娯楽スポットをライター・松宮が突撃取材!

ココがキニナル!

横浜と川崎の市境にある矢向の駅から5分ぐらいの所に「志楽の湯」という天然温泉があります。はまれぽは横浜川崎両方カバーしているので、矢向や日吉など市境スポットを歩いてください(ハムエッグさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜と川崎の市境にある「川崎幸市場」に突撃し、格安&新鮮な定食を堪能。「志楽の湯」では温泉とこだわりの蕎麦を満喫した!

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ライター:松宮 史佳

激安「刺身三点盛り」がある「水喜」

・・・と、思いきや・・・ドアが重くて“なかなか開かない!”
 


・・・やっぱり!!!


時刻は午後1時半過ぎ。
 


この時間帯なら「少し落ち着いているか」と思いきや、店内はほぼ満席


運よく一席空いていたので着席。壁にはさまざまなメニューが貼ってあり、何を注文するか迷う。そこでスタッフの方に人気メニューを聞いてみると・・・
 


「あこう鯛の一夜干(920円)」が人気」と教えてくれる


・・・だが、残念ながら売り切れ。
 


ほかのメニューも見てみることに!


おかず2品と白米or雑穀米を選択できるご飯・味噌汁・お新香付きの「定食(840円)」も人気らしい。

迷った挙句、「やっぱり魚介が食べたい!」と、いうことで「刺身三点盛(690円)」を注文。
「ご注文は以上で・・・」とスタッフの方。「はい・・・」と言いかけたその時! 

とあるメニューを発見し、思わず吹き出す松宮。それは・・・
 


「イカリング(200円)!」


松宮用語で“イカリング”は「怒っている人(怒り+ing)」の意味。詳しく言うと、“いつも怒る人”に使用する。なので、“ある男”を思いだし、笑ってしまったのだ! その名は・・・

(いつもイカリング)編集長・吉田氏!

たとえば吉田氏が松宮に電話をかけ、つながらない場合・・・後々に「なんで出ないんだよ!!!」と激イカリング。「・・・なんでいつもイカリングなのよ?」とツッコむ松宮。「なんで出なかったの?」という疑問形ではなく、“日常でも怒り口調”。

分析の結果、きっと吉田氏は「“怒り”がパワーの源なんだろう」と結論を下す。

ともあれ、笑いを堪えて「イカリング」も注文することに。

・・・数分後。
 


「刺身三点盛」が運ばれてくる


魚介は色がツヤツヤしており、光っている。

・・・続いて「イカリング」も登場。
 


「イカリング! イカリング!! イカリング!!!」 3つも!


・・・なんだか笑ってしまう松宮。
 


まずは透き通るような赤身が美しいマグロから!


・・・まさに“刺身の王様”といった味わい。思わず唸ってしまう。
 


続いてイカ! (リングではない)


ねっとりとした食感と甘みがたまらない!

鯛はプリプリとした弾力があり、鮮度の高さがうかがえて絶品。「イカリング」もイカ自体が新鮮で衣はサクッとした歯ごたえ! あっという間に完食!

「刺身三点盛」は女性や小食な男性にはちょうどよい量だと思う。だが、一般的な男性や「ちょっぴり食いしん坊さん」には“定食+サイドメニュー”という頼み方もいいかもしれない。ちなみに「刺身三点盛」と「イカリング」を頼んでも890円。1000円いかないのだ。お得!

ここでスタッフの方がコーヒーの袋を松宮に渡す。不思議に思い、尋ねると「定食はコーヒー付き」ということが判明。
 


セルフでコーヒーを入れる


食後にコーヒーを飲むと“まさに締め”という感じがする。コーヒー好きな松宮にとってはうれしいサービスだ。

お客さんが落ち着いたところでスタッフの方にお話を伺うことに。「水喜」は8年ほど前に創業。ほかには東京・八重洲にも支店があるそうだ。営業時間は午前6時から午後3時の「夕方まで」とスタッフの方。「え?」と驚くと、市場時間では「午後3時は夕方」と教えてくれる。「へええー! なるほど」と松宮。

スタッフの方にお礼を言い、立ち去る。



市場の歴史

店から出ると、ちょうど歩いてくる女性を発見!
 


「市場に勤めている」という梅原さんはなんと75歳! 若々しい!!!


梅原さんは1989(平成元)年から「ここ(市場)で働いている」そう。ご近所に住むという梅原さんに「横浜と川崎の市境を意識することはあるか」と尋ねる。すると「意識したことはないわねー」とのこと。市場の歴史を伺うと「管理会社があるから聞いてみたら?」と教えてくれる。

そこで管理会社に突撃し、市場の歴史を伺うことに。担当者の鈴木さんによると、この市場の正式名称は「川崎市地方卸売市場南部市場」。以前は川崎市が管理していたが、公共施設の管理・運営をほかの団体が代行する「指定管理者制度」により今年4月から「川崎市場管理株式会社」が管理しているという。

もともとこの市場は「南部市場」と呼ばれていた。だが、現在は「もっと地元感を出そう」と所在地である“川崎市幸区”にちなみ、「川崎幸市場」という呼び方を「押している」そうだ。「川崎幸市場」の開設は1957(昭和32)年。以後、“水産物・青果・花卉(かき)”の卸を行っている。
 


「川崎幸市場」は約60年もの歴史がある市場だった!


水産物の業者は11店舗、青果は4店舗、花卉は2店舗ある。残念ながら現在は「縮小傾向にある」と鈴木さん。理由は近隣である東京都大田区に「大田市場が開設されたこと」や産地直送などで「市場を通さず流通する商品が増えた」から。そこで「川崎市場管理株式会社」は市民セミナーを開催し、市場の活性化を図っているという。
 


市場のFacebookページでは「今日の水揚げ」などの情報発信を行っている


市場には各分野のプロフェッショナルが集まっている。市民セミナーでは「その道のプロに直接色々聞くことができる」のが魅力。たとえば以前開催したフラワーアレンジメント教室では、「花が長持ちする方法」や「正しい水切りの仕方」をプロの花屋さんが教えてくれたそうだ。鈴木さんにお礼を言い、再び市境を歩くことに!
 


矢向方面に出ると、「市場正面入り口があった!」


「入ってきたのは“裏口”だったのか!」と市場を出るころに初めて気づく。