緑区に秘密基地!? 巨大な真っ白いアンテナが林立している謎の施設の正体は?
ココがキニナル!
緑区三保町にある巨大パラボラアンテナが25本も林立した「横浜衛星管制センター」がキニナリマス。秘密基地みたいな施設がなぜ横浜にあるの?どんな人が何をしているの?(三ッ沢さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
秘密基地は赤道上空3万6000kmに16機の衛星を持つ衛星通信事業者、スカパーJSAT株式会社。水害リスクの低さから緑区にありアンテナは47本ほど
ライター:クドー・シュンサク
秘密基地で間違いない
JR横浜線中山駅から徐々に山間へ入っていくタクシー。夜なら確実に怖いなと思いながら約10分後、タクシーは横浜衛星管制センターに到着した。
秘密基地か否か。横浜衛星管制センターはこんな感じ。
アンテナが
でかいね
めっちゃあるね
どでかいアンテナがあちらこちらにボンボンと並んでいる。異様な光景であるし、秘密基地な風情もバリバリある。
施設入口に書いてあったが、横浜衛星管制センターは「スカパーJSAT(ジェイサット)株式会社」であった。
普段は一般の人は入れないが、特別に許可をもらったので中へ入れてもらい、この基地の諸々を伺うことに。
いざ基地内部へ
こういうのも
基地感じるよね
経営戦略本部広報・IR部マネージャーの仲原さんと、技術運用本部衛星設備管理部長兼横浜衛星管制センター長の瀬川さんに、ここは通信衛星の状態を確認するための部屋です、という話を伺いながら応接室に通してもらう。
まず、「スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区赤坂1/資本金:500億8300万円)」とは、有料多チャンネル事業者のスカイパーフェクト・コミュニケーションズと、衛星通信事業者のJSAT(株)と宇宙通信(株)の3社が合併し、2008(平成20)年10月に誕生した衛星通信事業者、とのこと。
横浜衛星管制センターでは職員約160名が、24時間365日業務を遂行している。
主に「衛星運用」という通信衛星の状態や軌道などの監視・管制業務と、衛星通信の回線品質の監視を行う「回線運用」、衛星通信サービスなどを担当する「テレポート運用」、アンテナをはじめ施設内の設備を整備する「施設・設備管理」の4つの業務で構成されている。
イメージキャラクターの「スカッピー」
キニナル林立した25本はあるというパラボラアンテナは、実のところは大小合わせて、正確に数えたことはないが47本ほどもあるという。大きいものでは直径が11メートルもあり、直径4.5メートル以上のパラボラアンテナが25本あるとのこと。キニナル投稿にあった「25本のアンテナ」は直径4.5メートル以上のアンテナの数だった。
アンテナの大きさは大きければ大きいほど、安定した送受信ができるのだそう。
左から瀬川さん仲原さんのおふたりと
アンテナをバックに取材進行
スカパーJSAT株式会社は16機もの衛星を保有する日本で唯一、アジア最大の衛星通信事業者。衛星を管制している施設はここ横浜以外に群馬・茨城・山口に存在する。
ちなみに、衛星は赤道上空3万6000kmにあるという。
3万6000km先にあるという衛星の模型
応接室にあるロケット衛星打ち上げ時の写真
手前のこれはパラボラじゃないね