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神奈川県警本部前の不格好な銅像は誰が作ったの?

ココがキニナル!

神奈川県警本部の前に設置してある銅像が不格好で、素人目に見てもおかしいです。誰が作り、どんな謂われがありますか(にゃーさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

あの銅像は「県民とのふれあい」をテーマに複数の警察官のデザインを募集し、採用されたものを基に東京・豊島区にある某社が製作したものだった!

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ライター:松宮 史佳

神奈川県警前に銅像があるのだが、皆さんはご存じだろうか?
その銅像はひどく不格好らしい。これは実際に見なければ!

さっそく県警前へ。銅像と初対面。「!!!」

この銅像は一体誰が作ったのだろう?キニナルので
作者を調べてみる。
が、
しかし、いくら調べても「作者不明」。

そこで勇気を振り絞り、県警へ電話をかけることに。
 


うつろな視線、三頭身、指さす方向には一体なにが?


電話に出た女性に銅像のことを尋ねるが、思い切り不審がられ、一瞬ひるむ。

しかし、ここでひるんではいけない。銅像に対するアツい想いを告げ、なんとか関係部署につないでもらう。担当の方に「銅像の作者や謂れ」を尋ねるが、設置されてからかなり時間が経っているので、調べないとわからないとのこと。

折り返しの連絡を待っていたある金曜日。ふと携帯を見ると、同じ番号から数十回もの着信が!
掛け直すと、担当の方からの連絡だった。

「お急ぎと伺ったので、週末前にご連絡をと…。ストーカーみたいに何度もすいませんっ」

どうやら資料を引っくり返し、急いで調べてくれたようだ。
使命感に溢れるその誠実な姿勢…。素晴らしすぎる!

担当の方によると、銅像が設置されたのは今から約20年前の平成4年(1992年)。
「県民とのふれあい」をテーマにし、警察官にデザインを募集して複数のデザインが採用されたようだ。

ちなみにあの銅像の警官が指している方向には「意味はない」、銅像に寄せられる県民の声は「…ない」とのことだった。「あの銅像をどう思うか?」の問いには「銅像についてどう思うかはコメントを差し控えるが、銅像に込められた想いは大切にしていきたい 」と答えてくれた。
 


神奈川県警では、銅像の詳細はわからなかった


が、しかし、残念ながら県警で回答できるのはここまで。銅像製作時のエピソードなどはわからないという。

がっかりする松宮に施設管理部の方から「製作会社と当時の担当者の方がわかったので、問い合わせてみたら」というナイスなアドバイスが!

すごい、あの銅像製作に携わった方にお話しを伺えるかも!?
でも、こんな不躾な取材に応えてくれるだろうか?…やっぱり無理かも…。

どちらかわからないけど、とりあえず突撃!



銅像のバランスは?!次々に明かされる衝撃の真実

銅像の製作を担当したのは東京・豊島区にある某社。

今から百年ほど前に日本発の建築用金属製品・美術工芸品の製作を行う会社として創業。
以後、全国で建築に付随する門扉やレリーフ、銅像やモニュメントなどの製作を行っている。

銅像の製作に携わった当時の担当者は、デザイン室・室長のYさん(残念ながら名前、写真ともにNG)。
ドキドキしながら電話をすると、「おもしろいこと、何にも出てこないよ~」と笑いながら取材をOK。

某社が銅像を担当することになったきっかけは、もともと某社は県警の門扉などを担当しており、その関係で建物を設計した会社より1枚の絵を渡され、銅像にしてほしいと依頼されたようだ。

銅像はほぼ一か月で製作終了。時間がなく、かなり急いで仕上げたらしい。
 


この銅像は一か月で制作されたようだ


一見まじめそうだが、とても気さくでファンキーなYさんに「ちょっと聞きにくい、あの質問」をぶつけてみる。
松宮:銅像のバランスがとっても不思議なんですが、これはいったい…?
Y:そうそう!このバランスはね、スケッチをそのまま起こしたの…。

なんと!作風ではなく、スケッチを忠実に再現したのだ!ここで驚きの事実が発覚!

Y:「デザインしなさい」って言われたら、また違った作品になったかもしれないねえ~(笑)
あの銅像の子供たち、特に小さい男の子はなぜ三頭身なのか?「あの男の子、素人目にもバランスが…はっ!」呟いで思わずハッとする松宮。すると、「うん、ちょっとバランスがね。そうそう。確かにね」と頷くYさん。

あの警官の正体は?!
ここで松宮が「あのお~、銅像の表情が…」というと、なぜか同時に笑ってしまう二人。
子供にはいないけど、あの警察官の銅像にはモデルがいるのですよ!とても顔立ちの良い…。
松宮:えええ~!

警官にモデルがいたとは驚いた!言われてみれば確かに警官の表情と子供たちの表情は違う気がする。その他にも、これまで製作に携わった作品の写真を取り出し、「これはうちのデザイン」と説明してくれるYさん。
 


某会社が携わった作品。インタビュー終了後、すべてプレゼントしてくれた