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『今夜、ハマのバーにて。 vol.7』~「ミモザ」とさまざまなバー~

ココがキニナル!

ホテルニューグランドのバー「シーガーディアンⅡ(ツウ)」。チーフバーテンダーの太田圭介さんと、バー初心者の筆者が1杯のカクテルをとおして、「バー」という場所のたしなみ方を考えます

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ライター:はまれぽ編集部

 


今夜のカクテル:ミモザ

 
シャンパンを同量のオレンジジュースで割るミモザ。アルコール度数は8度以下と比較的弱め。ベースとなるお酒とジュースを入れ、グラスの中で混ぜ合わせる「ビルド」というシンプルな製法を用いる。
 
「世界で一番おいしいオレンジジュース、なんていわれてるカクテルなんですよ」と教えてくれた「シーガーディアンⅡ」のチーフバーテンダー太田圭介(おおた・けいすけ)さん。あえて「ジュース」って言っちゃうあたりがウィットでオシャレだ・・・。
 
 
 

「オーセンティックバー」ってなに?


 
「シーガーディアンⅡ」は「オーセンティックバー」と分類されるバーだ。
オーセンティックとは、「本物の、正統的な」などという意味だが、本物のバーっていったいなんなんだろう。
 


太田さん太田さん!!

 
「オーセンティックバーって、元からある言葉じゃないんですよね。バーはバーなんですよ」
 
バーはバー。つまり、バーとはお酒を飲ませるところ。フードメニューはほとんどなく、扱うのはあくまでお酒、そもそも、それがバーだった。
不景気でお金をあまり使わなくなったことで、食事もお酒も一元化できるダイニングバーが増えたり、さまざまな洋酒が輸入できるようになったことで、お酒の種類に特化したバー(たとえばワインバー)が生まれたり。バーは時代の流れによってどんどん多様化していったのだ。
 
そんな“ニューウェーブ”と区別するために、変わらぬスタイルを守り抜く「シーガーディアンⅡ」のようなバーが「オーセンティックバー」と呼ばれるようになったというわけ。
 


なるほどぉ

 
「個性が出はじめたんですね、昔と違って。昔はそんなに選択肢がなかった。バーといったらバーなんだもん(笑)。昔の選択肢って言ったらね・・・」
 
 
 

「バーテン」と呼ぶのは失礼になる!?


 
昔の選択肢。それはずばり、女の子を売りにするちょっとセクシーなバーとそうではないバー!バーは、今とは全く異なる存在の仕方をしていた時代があった。
 


うっふん

 
その前に、少しだけ歴史の話を。
そもそも日本におけるバーやカクテルの文化は、進駐軍によって接収されていた時代に飛躍的に伸びたとされている。
 
戦前、1927(昭和2)年創業の「シーガーディアン(創業時の名前)」は、外国客船の中にあったバーから、バーのイロハを学んでスタートした。
 
そして戦後、マッカーサー率いる進駐軍がホテルニューグランドを将校宿舎として接収。米国式のさまざまな文化がもたらされる時代背景の中、「シーガーディアン」はアメリカ人から得たカクテルの技術を、アメリカ人に提供することで、カクテルの技術を磨いた。
 


開業当時の「ホテルニューグランド」。ホテルバーはこうして発展していったのだ

 
一方で、町中のバーは戦後のごたついた環境の中、現在とはかけ離れた存在だった。
 
「カウンターに女の子がいて、その女の子を目当てにやってくるお客さん相手にお酒を出す。ただそれだけがバーテンダーって言われてた時代もあるんですよ」
 
お酒の勉強をする必要もないし、おいしいカクテルなんてお客さんも求めていない。当時のバーテンダーは、夜ごと事件を起こすならず者も多く、決して誰かに憧れられるような職業ではなかったのだ。
 
「実は、バーテンダーは『バーテン』て呼ばれることを嫌うんです。『バーテン』っていうのは、この時代によく使われた言葉なんですが、『フーテン』とかけた卑語なんですよ」
 


太田さん「知らなかったでしょ?(笑)」 筆者「!!!」

 
「それじゃまずいということで、我々の20~30歳上の先輩たちがカクテルコンクールをやったり、お酒の勉強をしたりして、カクテルの技術を上げたんですね。そこからバーテンダーっていう職業の価値が高められていったんです」
 
全く知らなかった筆者は、この瞬間まで「バーテンさん」を連発しており、背筋が凍りました。皆さんは、くれぐれも「バーテン」などと呼んだりしないように気をつけてください。
 
 
 

「シーガーディアンⅡ」のミモザがおいしい理由


 
バーはそんな歴史を歩みながら、先ほど出てきたダイニングバーやワインバー、ウイスキーなどひとつの洋酒専門のバーもあれば、シガーバー、カフェバー・・・と数えきれないほど多様化していった。
 
今夜のカクテル、ミモザは、さまざまなバーがある中で、ホテルバーで飲むのがちょっとうれしいカクテル。
 


シュワシュワ~~

 
「町中のバーでは、グラスでシャンパンってなかなか出せないんですよ。一度開けると炭酸が抜けて、日持ちしないから」
 
スパークリングワインで代用することも多いが、ホテルのバーはグラスシャンパンのニーズが高いため、たとえミモザ1杯のためでもシャンパンを開けることができるのだ。
 


うまうま

 
シャンパンベースのカクテルは、グラスシャンパンがあるバーで飲むべし。
 
次回は~「ニコラシカ」とバーの名脇役~をお届けします。
 
 
―終わり―
 

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  • 次はニコラシカですか。いきなりハードルあげましたね(笑)  こっそり期待しています

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