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かつて近代化の象徴だったが入居者がどんどん減って閉鎖された、山手の「竹の丸団地」は今後どうなる?

ココがキニナル!

山手の竹の丸県団地ですが最近入居者がどんどん減って全体の1割くらいしか入居していないようです。今後取り壊しや立て直しの予定があるのでしょうか?(レイモンドさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

建物の老朽化のため入居者を退去させ、2013(平成25)年閉鎖された。今後の展開に関しては検討中。

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ライター:小方 サダオ

山手駅から数分の丘に建つ団地群


 


JR根岸線の山手駅


JR根岸線山手駅の近くに建つ、竹の丸団地の入居者が減っているという。竹の丸団地は1954(昭和29)年に竣工した歴史ある建物だ。

駅から徒歩数分の便利な場所で、山手や本牧の観光地にも近い。人気の場所と思われ、意外な感じだが、特別な理由があるのだろうか?

まずは現地を訪れてみることにした。山手駅を下り、立野小学校の正面へと向かう道路を進むと、しばらくして直進の道と右へ上がる坂道に別れる。
  


竹の丸団地(赤い矢印)と大和町団地(現フロール横浜山手・青い矢印)がある場所
 

立野小学校前の道路
 

しばらくすると右側に坂道が現れる
 

崖の上に竹の丸団地が建つ


右側の高台の上にその団地は姿を見せた。4階建ての比較的小規模な団地だ。外観はシンプルで外壁は暖色系の明るい色に塗られている。
 


4階建てのシンプルな外観の団地だ


崖沿いに「1号棟」が建ち、坂道を直進するとさらに数棟見えてくるが、フェンスがあり、先へと進めない。フェンスには「立ち入り禁止・神奈川県住宅供給公社」との看板がある。
 


1号棟前の坂道の先にはさらに数棟が建つエリアが
 

しかしフェンスが設けられ先には進めない


なぜこの1号棟の周りだけフェンスがされていないのだろうか?
 


一番棟だけはフェンスの外にある


そこで通行人の方に伺うと「車が通れるようにしているんだよ」とのこと。1号棟の周囲を囲むように通る道路の車の通行のためにフェンスがされていないようだ。
 


1号棟の周りの道路
 

1号棟を迂回するようにつくられた車道
 

1号棟の脇には歩行者のための階段もある
 

2~6号棟棟がS字カーブ沿いに並ぶ


フェンスに掲げられた案内によると、封鎖されているのはS字カーブの道沿いに建てられた2~6棟までだ。

そこで1号棟を中心に現在の建物の状態を確認してみた。
 


最も駅寄りにある1番棟
 

正面入り口に板が取り付けられている


外観はきれいで入居者がいても不思議はない印象だ。しかし正面入り口も裏のベランダ側も、1階部分のドアや窓は板が取り付けられ、侵入できないようになっている。
 


1階の窓には板が張られている
 

ベランダの窓にも板が取り付けられている
 

1号棟のベランダ
 

窓越しにふすまが見え、和室があるようだ
 

入り口付近に水道の蛇口が設けられている


どうやら少なくとも1号棟には人が住んでいる気配はない。

一見すると建物の外観上は問題がなさそうに見えるが、なぜ入居者たちは退去してしまったのだろうか?

また近隣の方から、竹の丸団地から徒歩10分ほどの距離にある、大和町にも神奈川県住宅供給公社の団地があったが、取り壊されたあと工事が行われ、現在は完成、入居者を募集中だと教えていただいた。

山手駅周辺に2ヶ所あった神奈川県住宅供給公社の団地。これらはほぼ同時期に入居者が退去することになったという。それはなぜなのだろうか?
 


神奈川県住宅供給公社による、入居者募集中の看板
 

大和町団地跡地に完成した、フロール横浜山手