ドヤ街から風俗街まで、タクシーで巡る「裏ヨコハマ探索ツアー」とは?
ココがキニナル!
昨年心霊スポット巡礼ツアーを実施した三和交通がまたイベントをやっているそうです。詳細を教えてください(アツアツ味噌汁さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「横浜」の裏を包み隠さず見ることができる濃厚なツアー。ハマを知り過ぎて横浜が恋人みたいに思えてきた。
ライター:万田 ケサトシ
さまざまなシーンでお世話になっているタクシー。筆者はいつも料金メーターを見ながらドキドキしているのだが、それ以上に鼓動が高まりそうな「裏」の横浜を探索するツアーがあるということで、いつも以上に前のめり体勢で取材してきた。
三和交通ホームページより。4月からスタートし通年で申し込み可
このツアーのタイトルは「裏ヨコハマ探索ツアー」。以前取り上げた「心霊スポット巡礼ツアー」と同じ横浜のタクシー会社「三和交通」が企画している。
ウラがキニナル!
裏道、裏ワザ、裏メニュー、9回裏・・・「裏」っていう響きが男ゴコロをくすぐる。裏ヨコハマ探索ツアーの出発地点である横浜駅東口の一般車レーンに到着すると1台の黒塗りタクシーが出迎えてくれた。
ウラを感じさせない真っ白なワイシャツ
今回のツアーをナビゲートしていただくのは三和交通の業務係長でいらっしゃる高坂知明(たかさか・ともあき)さん。入社7年目、とても爽やかで礼儀正しくかなりの好印象!
コースを伺ってみると岩亀横丁、黄金町、曙町、福富町、寿町など横浜でもディープといわれているエリアから元町、馬車道といった華やかな街まで、見学時間を含めて約120分間の旅。
ウラを感じる場所ばかり(同社HPより)
いざ出発! の前におもてなし!?
お・も・て・な・し
いよいよタクシーに乗車しようとすると、自動ドアをあえて高坂さんが自ら開けてくれるもてなし具合!
ドキドキがウキウキに変わる。
車内に入るとまず目に入ってきたのがこの表示
身体を冷やさないトレンディーな常温販売
「サンワさんのおいしい天然水」というオリジナルのミネラルウォーターが車内で販売されている。これは急いでいる時に喉カラカラで乗車してもすぐに潤う嬉しいサービス。
このほかUSB接続ジャックもありました
さらに助手席の裏側にかかっているコードを見てみるとスマートフォンの充電器ではないですか! しかもiPhoneとAndroidどちらも対応しているという、ぬかりない心遣い。
心もスマホもフル充電! 午後6時00分、いよいよ裏ヨコハマ探索ツアー出発!
まず左手に見えてきたのはみなとみらいエリア
この景色はどちらかというとオモテの部分でしょうか。
信号に記されているプレートを見て初めて知った
京急線戸部駅方面に進んで高架をくぐり、御所山交差点を左折すると紅梅通りに入る。名前の通り、かつてここには梅が多く植えられていたのだとか。
紅梅通り
そして本ツアー最初の裏ヨコハマスポットである岩亀横丁にタクシーが入った。現在は至って普通の街並みだが、昔は遊郭があったところ。
岩亀稲荷
ここで高坂さんから通り沿いにある岩亀稲荷についての解説が入る。詳しくは「かつて高島町に遊郭があったってホント?」を参照いただきたい。
岩亀横丁から黄金町へ
京急線日ノ出町駅方面へ
タクシーにはドライバーの高坂さん、編集部・山岸、ライターの万田、そしてもう1人。三和交通の総務課長でいらっしゃる瀧口太陽(たきぐち・もとはる)さん。
車内ではタクシーあるあるも聞かせていただき和気あいあいムード。
瀧口さん。今回の企画も同社社長の「ひらめき」でルートは瀧口さんが選定
「さまざまなツアーがあるけど裏があってもいいじゃない!」ということでこのツアーがスタート。今回ナビゲートしてくれた瀧口さんと高坂さんが実際に現地を回り、ベテランドライバーさんたちのアドバイスを織り交ぜてコースが設定されたそう。
続いて日ノ出町駅近くの「ストリップ浜劇」の看板が見えてくるとお客さんが驚くらしい。
筆者は見慣れた光景だが、よく考えてみると駅のすぐそばにこんなに大きな看板があるので、初めて見る人にとってはインパクト大!
いつか行ってみたい!
浜劇については過去記事の「日の出町ストリップ浜劇、常連客の連帯感が凄いのはなぜ?」を参照いただきたい。
浜劇を過ぎて京急の高架と並走する黄金町エリアに
芸術の街を感じる
速度を落として町並みを眺めながら黄金町の今昔物語を聞かせていただく。そこに高坂さんや瀧口さんのエピソードも加わりリアル感たっぷり! ちなみにこのツアーをナビゲートしてくれるのは、専門の研修を受けた14名のドライバーさんたち。みなさんトークが得意とのことで車内を盛り上げてくれそうだ。
この独特なスタイルの建物が今も残る
また、このエリアもはまれぽでは過去に取材しているので「かつてちょんの間だった黄金町はアートの力で再生できるのか?」を見てほしい。