横浜ランドマークタワー向かいの横浜銀行本店にある謎の巨大オブジェ「水時計」が設置された経緯とは?
ココがキニナル!
ランドマークの前にある横浜銀行の水時計がキニナル。どうやって時間をみるのか、メンテナンスとかどうしているか調査を!(gekiatsusibosanさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
水時計は左右の球状・円盤状メモリで確認。見ているとつい時間を忘れてしまう。メンテナンスは専門業者によって水の交換と水量調節が行われる
ライター:人見 静馬
時計とは、当然時間を見るものである。しかし、投稿者が送ってくれた写真を見ても、あまり時間を読めるようには思えない。
投稿にあった写真
なんとなく水がこのパイプを何分で流れきるのかを見る砂時計方式かとは想像するのだが、そんなものが広場に置いてあっても時計の役目は果たすまいし、そもそも前提として水が何分で流れきるのかを知らなければ砂時計方式としても意味がないだろう。
それとも、筆者の想像力が足りないだけで、何かほかの用途があるのだろうか。果たして、このオブジェの意味は?
水時計
砂時計、日時計、花時計。さまざまな時計の種類はあるが、水時計という物は知らなかった。
取材前にまずは水時計なるものを調べてみようと、インターネットで検索窓に「水時計」と打ち込んでみる。すると、これはどうやら特別なものではなく、古来より使われてきたものであるらしい。
東洋では漏刻(ろうこく)、西洋ではクレプシドラと呼ばれていたこれは、一説には、最古の時計器具ではないかということである。
古代ペルシャの水時計(フリー画像より)
なるほど。いわれてみれば確かに、砂時計の発想の前に水が来てもおかしくない、というより当然な気もする。しかし、その機構は容器に溜まった水のかさで時間をはかるというもの。現代感覚で時間を見るのとは根本からして違う気もする。
果たして、横浜銀行の水時計とは?
ランドマークタワー
投稿にあった水時計のある横浜銀行は、JR桜木町駅から徒歩5分ほどの場所にある本店。ランドマークタワーの真向かいにある。通勤しやすい!
お馴染みランドマークタワー
双方は通路で繋がっている
やってきました
中のスペースはかなり開放感がある。全支店見ているわけではないので他支店と比べられるものではないのだが、さすが本店といった感じである。
そして入ってすぐ、筆者の視線の先には。
これがその水時計
上部には別の時計が備え付けられている
広報の方によると、これは1993(平成5)年7月30日、横浜銀行本店ビルの竣工と同時に時計兼オブジェとして設置されたものだという。
高さは、下の台を含めて2メートル50cmはあるだろうか。それに対して幅は成人男性が両手を広げたほどもない。しかし、左右に柱が立てられているおかげでかなり大きく見える。
広報の方。物腰柔らかお上品
形としては、不親切に水時計だけが放り出されているわけではなく、きちんと読める普通の時計も備えてある。水時計を見て今が何時だかサッパリ分からないという状態に陥る心配はないようだ。
だが、ということはオブジェとしての色合いが強いのだろうか。するとまぁ、時間を読めないとしてもさしたる問題はない。とはいえ、それを時計と名乗って良いものなのかどうか・・・。
時間を読めるだろうか?