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辻堂の住宅街で養蜂されたハチミツが地元のお店でも使われているってホント?

ココがキニナル!

辻堂で養蜂してハチミツを採集している中野養蜂園がキニナリます!!4月から8月まで採集。100g525円で販売中です。地元のお店でも使ってもらってます。(ブライアンさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

辻堂の住宅街の店舗裏で養蜂が行われている。採取されたハチミツは、湘南ふじさわ産の食材として藤沢市から認定され、地元の人にも愛用されている。

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ライター:ナリタノゾミ

辻堂駅から徒歩約30分。バス停「出口」または「浜見山」から徒歩約10分。
海の香り漂う住宅街にたたずむモダンな外観のお店、「有限会社中野養蜂園」。
 


住宅街の中にたたずむ店舗外観


扱うのは、自社で養蜂・採取したハチミツから、日本各地のハチミツ、国外産ハチミツまで。
養蜂家が自らの舌で納得した品質の高い天然ハチミツのみを十数種類取り揃え、地元・辻堂で1965(昭和40)年から愛され続けているハチミツ専門店である。

店内には、ハチミツはもちろん、ミツバチにまつわる食品・雑貨類が並ぶ。
 


所狭しと並ぶ健康食品
 

原型を残すミツロウ
 

ミツロウを使った雑貨


「ミツロウをサーフボードのワックス代わりに使う方もいますね」。そう教えてくれたのは、中野養蜂園4代目養蜂家・中野拓哉さん。なるほど、サーファーたちが、濡れ髪にウェットスーツのまま、ボード片手に闊歩(かっぽ)する姿が見受けられるこの街ならではの活用法が定着しているのだ。
 


中野養蜂園4代目養蜂家・中野拓哉さん


養蜂を始めたのは中野さんの曾祖父にあたる1代目。
この土地にハチミツ専門店を開店させたのは中野さんの祖父にあたる2代目だった。
 


1936(昭和11)年頃に撮影。男性の膝の上に座っているのが中野さんの祖父(写真提供:中野養蜂園)




若き養蜂家の試み

店内には、ハチミツの詰まったタンクが陳列する。
 


店内に陳列するハチミツ入りタンク


「一番人気なのが、ハンガリー産の『アカシア蜂蜜』です」と、中野さん。
 


「アカシア蜂蜜」(300g・787円)。癖のない風味で冬場でも固まりにくいので使いやすい


また、中野さんは次のように付け加えた。
「外国産のハチミツだと、農薬の心配をする方もいらっしゃるようですが、その必要はありません。そもそも、農薬の使われている植物にミツバチは近付けないんです。仮に、ミツバチが農薬の掛かった花のミツを運ぶことができたとしても、巣の門番がそのミツを巣の中に入れることを許したりはしませんから」

つまり、ミツバチ社会の秩序が維持されているおかげで、我々の口に入るハチミツの安全はしっかりと保障されているというわけだ。
 


マイ瓶に「りんご蜂蜜」を詰めてもらう


同社の販売方法で珍しいのが、天然ハチミツの量り売りだ。
もっとも、現在取り扱っているハチミツ15種類のうち、「湘南はちみつ」と呼ばれる商品のみ量り売りに対応していない。
 


「湘南はちみつ」(100g・525円)


「この『湘南はちみつ』は、量り売りをしていないんです。採取できる量が少ないので」と、中野さん。

中野養蜂園の養蜂場は神奈川県内に2ヶ所。
そのうちの1ヶ所がここ辻堂の店舗裏にあるという(もう1ヶ所については防犯上の理由から場所を明かすことは控えさせて頂く)。
「湘南はちみつ」は、店舗裏の限られたスペースで採取された希少なハチミツなのだ。

そこで今回は特別に、店舗裏の養蜂場を案内してもらった。