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大さん橋の「F」「O」「X」が点滅するサインって何?

ココがキニナル!

大さん橋のふもとにある、「F」や「○」「×」が点滅するサイン、あれはなんですか?(masakoさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

あのサインは、横浜航路の航行管制信号です。大さん橋の他に、大黒埠頭、横浜港シンボルタワーに設置されています!

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ライター:吉澤 由美子

港が市街地からとても近いことが横浜の魅力のひとつ。大さん橋や赤レンガ倉庫、山下公園と、港のレジャースポットも多い。そんな大さん橋の根元にあるビルの上に、「F」や「○」「×」が点滅するサインがある。

見上げると表示は海に向いているから、港に関係したものみたいだ。調べてみるとどうやら船のための信号のよう。そうか、船の航行にも信号があるんだ。
 


大さん橋から見た航行管制信号




知ってました?横浜港シンボルタワー



詳しい話をうかがいに出かけた先は、大さん橋ではなく、横浜港シンボルタワー。この場所に港内交通管制室があって、横浜港の信号をすべて制御しているらしい。

横浜港シンボルタワーは、本牧D突堤の海釣り公園近くという、とてつもなく桜木町駅から遠い場所にあった。一抹の不安を抱えて巨大なダンプカーに前後左右を固められつつ本牧埠頭方面に車を走らせる。

海釣り公園の入り口に「横浜港シンボルタワーはこちら」という表示があって、駐車場の専用ゲートがある。そこを入ってからもやたら長い。

入口から駐車場まで専用道路が1キロくらいある。「本当に大丈夫なの?」と不安をますますつのらせつつ、先に進んで最後のカーブを曲がると目の前にどーんと、すごい建物が現れた!
 


TVの戦隊ものドラマで「悪の要塞」としてロケに使われたこともあるという、横浜港シンボルタワー


印象的なフォルムのタワーが丘の上にそびえている! そして、タワーの上にありました、「F]のサイン。しばらく眺めていると、サインは「X」と「I」が交互に点滅して、その後「I」だけの点滅に。ふと海を見ると、小さな船に先導された客船がちょうど東京湾から港に入ってきている。
 


にっぽん丸は、世界一周クルーズツアーもある豪華客船。優雅に進んでいるが意外とスピードがある




海上保安庁 横浜海上保安部 港内交通管制室



船を見送って改めて港内交通管制室を訪問。廊下を進んで管制室に入る。
おお、壁一面に横浜港のグラフィックボード! 管制室といったらやっぱりコレ。
 


奥の壁面に横浜港全体が描かれたブラフィックボード、手前には管制デスク


説明をしてくださったのは、横浜海上保安部 港内交通管制室の室長である長谷川三夫さん。誠実で頼りがいのある海の男という雰囲気だ。
 


室長の長谷川三夫さん(左)と、管制官の須藤隆弘さん(右)


横浜航路はベイブリッジを間にして、みなとみらい側の西水路、本牧側の東水路に分かれている。信号があるのは、大黒埠頭の大黒信号所、大さん橋の内港信号所、そして横浜港シンボルタワーにある本牧信号所の3ヶ所。そのすべてを制御しているのが、ここ横浜海上保安部 港内交通管制室だ。
 



横浜航路図