知る人ぞ知る山下町の老舗洋食店「ホフブロウ」について教えて!
ココがキニナル!
ながらく休んでいた山下町のホフブロウと言う知る人ぞ知る老舗の洋食屋さんが再開したそう。何があったの?スパピザ食べたい!!(horryさん、TEYさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
1947年にフィンランド人の方が創業した「ホフブロウ」。半年間の閉店は店内の舗装と改装のため。スパピザはとてつもなく美味な逸品であった
ライター:クドー・シュンサク
はまれぽで過去にいくつか洋食店を取材させていただいているということで、今年もうるさい編集部・木下から「洋食だ! おーっしゃー『ホフブロウ』きたー!! いくしかないでしょ!! ねぇ!! いくしかないでしょおお! クドーさん!! ス・パ・ピ・ザ~♪ うっふっふ~♪」。
今年は叫びをメロディに乗せてくれているようで、果てしなく迷惑な音階である。
スパピザというメニューと店の様相や歴史諸々を調査すべく「ホフブロウ」さんへと向かうことに。
オーセンティックな異国文化の香り「ホフブロウ」
みなとみらい線日本大通り駅から歩いて5分程度、イカした外観の「ホフブロウ」に到着。
窓がステンドグラスっていいよね
店先にはキニナル風合いのイラスト看板も。
このおじさんが
ホフブロウさん
そうなん?
お店に入り、オーナーの方に諸々お話を伺うことに。
店内は複数人で食事ができるテーブル席と
おひとりでお酒も楽しめるバーカウンター席の2部構成
アメリカンニューシネマのワンシーンにでも出てくるような店内。「良きあのころ」がそのまま残っている雰囲気。
店内の雰囲気を吸い込み噛みしめているところで、待ち合わせしていたオーナーがいらっしゃった。
「ホフブロウ」オーナーの上田フサ子さん
さしあたり店内の内装や雰囲気がとても良いですね、と伝えると「この店の内装デザインはノルウェー人のデザイナーの方が作りました」とのこと。
店の歴史は1947(昭和22)年に海岸通りに店を出したのが始まりで、フィンランド人の「コモルアンドコモル」さんという方が初代オーナーだったという。
海岸通りにあった頃の「ホフブロウ」の写真
1980(昭和55)年に現在の場所に移転した「ホフブロウ」。店名はドイツの有名な「ホフブロイハウス」というビアホールの名前から。上田さんは1999(平成11)年に店を引き継ぎオーナーになったとのこと。
現在の「ホフブロウ」のあるビルはもともと貸しビル業を営む上田さん所有のビルで、1980年に移転してきたお店を「コモルアンドコモルさん」のタイピストをしていた次のオーナーから、「お店をやらないか」と声をかけられ譲り受ける形で店のオーナーになったという。
しかし上田さんは「歴史あるお店なので、私は新米の形だけのオーナーです。ここの本当のオーナーはこの店の常連様の方々です」と話してくれた。
閉店していた経緯についても尋ねてみた
2012(平成24)年9月中旬から2013(平成25)年2月いっぱいまで店を閉めていた「ホフブロウ」。一部では閉店してしまったのではないかという噂もあった。
約半年間の閉店理由は「1999年にそのままの内装で引き継いだが、今まで愛していただいた内装のままに舗装し、キッチンのみ大がかりな改装をする時間に充てていました」とのこと。
お客さんの思い出話についても話してくれた
「その昔、学生時代にデートでよくここへ来たという話や、若いころにこの店でプロポーズしたという方が今でもその奥さんと食事に来てくれたり、青春時代をこの店で過ごした方が奥さんやお子様や連れて来てくださったりする話を聞くと、この店をしっかり守っていかないとなと、いつも気持ちが後押しされます」と話してくれた。
「いいですね~うぇ~ん」と目に涙のようなものが浮かんでいる木下をよそに、スパピザについて尋ねると、スパピザ含め、さまざまな歴史のつまった「ホフブロウ」の看板メニューなどを出してくれるということなので、ありがたくご賞味させていただくことに。
スパピザの到着を待つ