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伝染病から日本を守る! JR根岸線電車内から見える! 磯子区の「動物検疫所」ってどんなとこ?

ココがキニナル!

磯子区の動物検疫所は普段は入れないようです。京浜東北線からアパートのような部屋が見え、あそこに動物が居るのか気になっています。どういう動物がいるかなど調査を。(jamies900さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

主に家畜の伝染病の侵入防止を図る動物検疫所。磯子にある本所は、馬・牛・豚、時々犬や猫にウサギやカバも。そのカバが過去に脱走したとかしないとか

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ライター:クドー・シュンサク

動物検疫所とは、あまり耳慣れしていない響きではある。繁殖センターとはまた違う、何か奥の深い施設のような気がする。そのまま、そんな気持ちのまま、JR根岸駅へと向った。



感染症や伝染病の国内侵入を防ぐ「動物検疫所」
 


根岸線根岸駅前のマップで場所を確認
 

こちら動物検疫所


根岸駅から歩いて15分ほどに位置する「農林水産省動物検疫所」。
背の低い街並みと目の前を流れる掘割川(ほりわりがわ)が印象的な施設。
 


建物
 

目の前は静かな掘割川
 


おじゃまします


検疫所内の案内とお話を伺うのは家畜防疫官の岡崎さん。
動物検疫所とは、ひとえに、「見えない兵器」ともいわれる感染症や伝染病といった類の国内侵入防止を図る機関であるとのこと。
 


この施設内で
 

岡崎さんのご案内 こちらでお話を


ここ磯子の動物検疫所は日本全国約30ヶ所にのぼる検疫所の本所であり、1952(昭和27)年に「動植物検疫所」という機関から分離独立し、動物検疫所として発足。
畜産業をはじめ、人命をも脅かす存在の高病原性鳥インフルエンザ・狂犬病などの伝染性疾病の国内侵入防止を取り締まっている。
 


日本全国の主要空海港に動物検疫所を配置し侵入を防ぐ


感染、及び伝染病による畜産業の被害は、日本の経済にも大きな影響が及ぶ。したがって、動物検疫所の仕事は畜産業及び日本経済、そして人命を守ることになる。
 


検疫所内にいる検疫探知犬のハーパー(左)とビーン(画像提供:動物検疫所)


検疫探知犬は、主要空海港にて手荷物の中から動物検疫検査を必要とする肉製品などを嗅ぎ分けて発見する訓練をされた「働くわんこ」とのこと。

国外から持ち込まれる肉製品、及び加工肉製品にいたるまでにも感染症や伝染病の恐怖は潜んでいる。昨年2013(平成25)年には検疫探知犬により約16トンもの検疫対象物を発見したという。
 


主要空海港、川崎東郵便局にもいる検疫探知犬


郵便局にいる理由としては、主に欧米とアジア圏から郵便物として加工肉や肉製品、肉そのものが大量に送られてくるので、そこで動物検疫検査が必要か否かを嗅ぎ分ける。
場合によっては、生肉が中国から郵便物として送られてくる不思議もあるとのこと。
 


検疫所内の動物検疫課施設


動物検疫所内で検査されることを係留検査と呼び、到着空海港における検査に続いて行われる。
磯子駅~根岸駅間から見えるアパートのような施設に係留される動物はさまざまな検査を受ける。
検査は「採血・聴診・臨床観察・ヨーニン検査(牛のみ)」など。
聞き慣れないヨーニン検査は、ヨーネ病という感染病の感染の有無を検査するもの。
 


磯子駅~根岸駅間の車内から
 


係留畜舎を撮影


こういうかんじで、いつも見えていたのでしょうか。
どうでしょう。
次のページではキニナル投稿にあった、ここに係留している動物の諸々について。