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横浜・桜木町のマンションの一室で飛行機のフライトシミュレーター体験!?

ココがキニナル!

桜木町、音楽通の「JFlight」さんに、本格的なフライトシミュレーターがあるって言うけど、実際どの位本格的なの?(iyamagaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

多くのエアラインで就航するエアバスA320コクピットを忠実に再現したシミュレーション。航空関係者も仕事の参考のために利用するほど本格的

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ライター:大野 ルミコ

――パイロット。
頭が良くて冷静、そしてカッコイイ。
誰でもなれる職業ではないだけに、どうしてもそんなイメージが涌いてくる。
特に筆者のようないわゆる“アラフォー女子”にとっては「パイロット=男性の仕事」。
たとえ、女性が「なりたい」と願っても、叶うことのない夢でしかなかったのだ。

できるなんて考えたこともなかった「飛行機の操縦」。
それをリアルに体験できるとしたら――ワクワクしないわけないでしょう!


いざ「JFlight」へ



まずはJR桜木町駅から投稿のあった「JFlight」のある音楽通りへ向かう。桜木町駅を出て、みなとみらい地区を背に進むようなイメージだ。
 


国道16号線に沿って進むとわかりやすい


到着。目立った看板もなく、あまりにも外観は普通のオフィスビルなので、正直「本当にココ?」とちょっぴり不安になる。
 


目立った看板もなく外観はひっそり


・・・が、ビルの入口に近づくと、そこに「JFlight」の案内板が。
 


横浜から世界の空へ――の案内に心惹かれる


ビルの2階にある「JFlight」は、入口こそ普通のオフィスのような佇まいだが、一歩中に入ると巨大なフライトシミュレーターが目に飛び込んでくる。
 


「JFlight」の入口。外からはオフィスのようにしか見えないが・・・
 

フライトシミュレーターがドーンと設置されている


20年以上にわたり海洋気象に関する情報発信を行ってきた「海洋気象コンサルタント」が、新規事業として2014(平成26)年12月にオープンした「JFlight」。

これまで海洋気象に関するデータを船舶関連企業に提供してきたが、フライトシミュレーターを導入したことを機に、今後は航空関連の気象データも提供していきたいと考えているのだとか。

しかし、そもそも「フライトシミュレーター」を導入した理由は・・・?
担当の馬場一彦さんにお話を伺った。
 


馬場さんはフライトシミュレーターの操縦サポートも行う


「おかげさまで海洋気象データに関する事業が順調なこともあり、新たな事業を展開しよう、という話になりまして。もともと僕自身飛行機が大好きで、海外に行ったときなどは、よくフライトシミュレーターで操縦体験をしていたんです。でも、国内には本格的なフライトシミュレーターを置いているところがなくて。今、航空業界全体がパイロット不足だと言われているのに、飛行機のコックピットってなかなか見ることもできないですよね。今のままではパイロットになりたいと思う子どももいなくなるのではないかと思ったんです」
 


シミュレーターのコクピットはエアバスA320の実機と大きさも同じ


シミュレーターは現在、国内外のさまざまなエアラインで就航しているエアバスA320を忠実に再現したもの。操縦桿(かん)や計器類の位置や操作方法も実機と同じ。また、操縦室のシートは実際の飛行機で使用していたものを取り寄せて設置したというこだわりようだ。
ここからも馬場さんの「飛行機愛」がヒシヒシと伝わってくる。

ちなみに・・・このシミュレーター、おいくら万円? という質問には馬場さんは「イタリアの高級スポーツカー1台くらいですかねぇ」と。やはりなかなかの価格のようだ。

利用者は筆者のように「コックピットから見える風景を堪能したい」というビギナーから、パイロットや客室乗務員などの航空関係の仕事をしていて「視界不良時の離発着訓練をしたい」「タッチ・アンド・ゴーを繰り返す」など、よりリアルな体験をしたい、という本格派まで多くいるのだそう。
 


さまざまなニーズに応えるプログラムはこの2台のPCで設定


「JFlight」でのシミュレーション体験は、完全予約制。15分4000円の「TRIAL FLIGHT」から利用可能で、筆者がこれから体験する60分1万2800円の「ADVANCED FLIGHT」など料金形態もさまざま。

というわけで、いよいよ、フライト開始!
 


いざ、初フライト!


離発着する空港や飛行ルート、フライト中の天候など、利用者の希望によって細かく設定することができる。

ということで私はやはり利用し慣れている羽田空港を離陸、富士山周辺までフライトし、再び羽田に戻るという、馬場さんいわく「一番人気」のコースを選択。
 


羽田空港停泊中の機内にしか見えない。とにかく画像がリアル!


飛行機の操縦などゲームですらやったことのない筆者は、操縦席に座ったもののまず何から操作すればよいのかもわからずキョロキョロ。でも大丈夫! 馬場さんが隣ですべて丁寧にレクチャーしてくれる。
 


一つひとつのモニターについてレクチャーを受ける
 

エンジンをかけるまでにいくつものスイッチを操作
 

エアバスA320機ならではのサイドスティック型操縦桿


もちろん、シミュレーションゲームなどで操縦に関する知識をお持ちなら、レクチャーなしに自由に大空に羽ばたくことも可能だ。