猫を飼おうと思っている。実家でメス猫を飼っているので、やはり買うならメス猫だ。そこで大切なのが名前である。ありきたりで、いかにも猫っぽい名前にするのは、もったいない。

ただ「リオン」などの洒落た名前にして「あっ、こいつキャバクラ嬢と同棲しているな」と思われても困る。だけど「とめ」のような和風の名前にして「あっ、こいつ1DKのマンションで、母親と同居しているな」と思われてもマズイ。しかし「めぐみ」のようなよく聞く名前にしたら、もう猫が彼女のようになってしまい、死に別れたら立ち直れないだろう。
　

こんな猫だといいな・・・

　
人恋しくなる秋の夜。独り身の30代の男は、こんな悲しい妄想で毎日を過ごしている。そんな時「相席居酒屋の取材に行きませんか？」という話が来た。まさに渡りに船だ。早速、行ってみることにした。

婚活応援酒場「相席屋」とは？

やってきたのは、横浜駅西口から徒歩5分ほどの場所にある婚活応援酒場「相席屋」だ。
　

階段を下った先が
　

相席屋の入口です

　
西口から、パルナード商店街方面へ向かい、岡野交差点の手前を左折すると、たどり着ける。
　

相席屋横浜西口店の地図はこちら！

　
まずは店長の金親憲彦（かねおや・のりひこ）さんに、店の設立の経緯から話を伺うことにした。
　

金親さん、お願いします！

　
「相席屋の第1号店は、2014（平成26）年の3月、東京・赤羽にオープンしました。現在、未婚のままで過ごす男女が多いことや少子化が社会問題になっています。居酒屋として地域活性化を含め、何か貢献したいと考えました」

コミュニケーションや気軽に婚活ができる場を提供したい、と開業した相席屋は「新しい出会いの場」として話題を集め、同店も直営・FCで店舗を増やしていった。そして、横浜にも店をオープンすることになる。
　

相席屋は、全国各地にオープンしており
　

横浜の街にも、「相席屋」の看板に灯がついた

　
「横浜西口店は、2015（平成27）年6月にオープンしました。地下1階と2階の2フロアで計27席用意しています。客層は、女性が20代から30代、男性は20代後半から40代が中心です。オープン以来、横浜西口店も好調で、週末などは数時間待ちの状況もあります」

な、なんと行列を作っても入りたいという人が、たくさんいるのか！　恐るべし、相席屋。
　

半個室の座席が用意されている
　

2階には6人組でも座れるシートも完備

　
同店では、男性と女性が相席をして、食事や酒を楽しむシステムだ。女性は無料で、食べ放題・飲み放題となっており、男性は30分1500円（週末料金あり）で、飲み放題が楽しめる。
　

週末や休日は、料金が変わるので、要注意

　
「当店では、料理にも力を入れています。ビュッフェスタイルなので、好きな料理を思う存分、楽しむことができるでしょう。お酒もビールはもちろん、焼酎や日本酒、カクテルなど幅広くそろえています。おいしい料理とお酒で、会話も弾むのではないでしょうか」
　

メニュー数も豊富で、ヘルシーな料理からガッツリした料理まで幅広い

　
ちなみに2階にはVIPルームが1室あり、男性が一人30分1000円の追加料理金を払えば、利用することができる。
　

ソファ席で、ゆったりと寛げるVIPルーム

　
現在、相席屋全体では、実際に結婚したカップルも10組ほどいるらしい。同店の状況は、どのようになっているのだろうか。

「当店でも、お客様から『付き合うことになった』という報告をいただいています。現在、私が把握しているだけでも3組のカップルが誕生しました。結婚の報告は、まだいただいいませんが、これから誕生するのではないかと考えています」

3組のカップルということは、オープンが6月なので、1ヶ月に1組のカップルが誕生している計算である。もちろん報告がないところでも付き合っているカップルはいるだろう。相席屋は、しっかりと出会いの場として機能しているようだ。
　

結婚したカップルもいるとは・・・筆者も結婚がしたい（フリー画像）

　
「現在、日によっては満席のため入店できないお客様もいらっしゃいます。多くのお客様にお楽しみいただけるように、事前に予約が取れるようなシステムを導入する予定です。当店で、多くのカップルが誕生するように、引き続きサポートしていきたいと考えています」

・・・とは言うものの、本当にそんな素敵なところなのだろうか。そこで街に出て、相席居酒屋に行ったことのある人の声を聞いてみることにした。