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相模原のレアな専門店、「左利きを幸せにする店」って?

ココがキニナル!

相模原に「左利きを幸せにするお店」があるとのこと。なぜ左利きグッズの取り扱いをはじめたのか?どんな左利きグッズがあるのかキニナル(ykmcrさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

左利きグッズを多く扱う菊屋浦上商事株式会社神奈川店。左利き用急須や扇子などの商品で多くの左利きを救っている。

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ライター:福原 麻実

テレビなどで「左利きを幸せにするお店」として紹介された文具店が相模原にあるという。

人の左利きの割合は約10%だという。10%と考えると少なく感じるが、筆者が思い浮かべるだけでも、左利きの人はTOKIOの国分太一さん、前田敦子さん(CMによっては右手でお箸を持っていたから両利きかも)、ももいろクローバーZの赤・百田夏菜子さん、中川翔子さん、松坂桃李さん。ほかにも、レオナルド・ダ・ヴィンチも左利きで、その手稿が鏡文字なのは左利きでも書きやすいからだという説があるし、オバマ大統領は左手でサインをしている・・・こんなに多いのだ。
 


スポーツ選手にもたくさんいるよね(写真はフリー画像)


実は筆者も元左利き。中途半端に矯正し、文字を書くのは右手、お箸は右手、スプーンは左手(人前では極力右手を使う)、ボールがより遠くまで投げられるのは左手という奇妙なことになってしまった。「いろいろと不便で困るし、右利きの人から見ると違和感を覚えるから直しなさい」と親に言われ、自宅以外にいる時だけ右に直していたから、こうなったのだろう。


左手でスプーンを使うので、こうやって写真を撮るのは楽


左利きで困ったことは、確かにある。たとえば、家庭科の授業で使った急須。持ち手を手前に向けた時、注ぎ口が右にくる形状は、右利きの人には淹れやすいだろうが、左利きには非常に難しい。
現在少し困っているのは、デジタル一眼レフカメラのシャッターボタンが右側にあることだ。


利き手ではない右手で重いカメラを支え、さらにシャッターまで押すのは難しい


半端な「元・左利き」の筆者でも困ったことがあるのだ。左利きの人々は日常で不便も多いだろう。今回はそんな人々を救う(かもしれない)お店に行ってきた。



「左利きを幸せにするお店」菊屋浦上商事って?



お話を聞かせてくださったのは、菊屋浦上商事の社長である浦上裕生(うらかみ・ひろお)さん。以前「相模相撲相模場所(さがみずもうさがみばしょ)」の取材でもお世話になった方だ。


先日に引き続き、ありがとうございます!


菊屋浦上商事があるのは、相模原市の中心部からほど近い「西門商店街」。
 


1階が店舗

 
店内にはたくさんの種類の文具や事務用品が置かれている。

 

文具より電車(右上)とリニア(左上)が目につきすぎる

 
どれくらいの商品が置かれているのか。浦上さんいわく「仕入れ値400万円分」とのことだが・・・残念ながら想像できず。しかし同行した編集部・広瀬も筆者もかなりの文具好きだが、それでも「こんなのあるんだ!」や「ああこれ好きだった」があちこちにあった。

 

最近、筆者の中で購入検討中のポストイットモバイルメモが!

 
浦上さんによると菊屋浦上商事は1960年(昭和35)年、紙類や文具、事務用品の店として東京・蒲田で設立された。今回取材した神奈川営業所は1970(昭和45)年ころ、当時の大口取引先であった三菱重工業が相模原に進出した際に作られたものだという。現在も蒲田に事務所はあるが、運営する法人は別だそうだ。
 


筆者もお世話になった、事務用品の定番

 
そして上の写真の筆者から見て背後にある棚には・・・
 


左利き用グッズコーナー

 
菊屋浦上商事は全国どころか世界的にも例を見ない、左利きのためのコーナーを設けたリアルショップである。しかし社長の浦上さんご自身は両利きで、右手でも左手でも文字が書けるなど、右利きグッズだけの世界でもそれほど困ることはないそうだ。
 


両利きだとこういうのも困らなそうで、ちょっと羨ましい