武蔵小杉のコインパーキング内に店がある?
ココがキニナル!
64cafe+Ranaiという店が、コインパーキングの中にあり不思議です。なぜそんな店になったのか教えてください。(ゆきむらさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
コインパーキングとカフェは同じ所有者オーナー。元々は家が並んでいた敷地だったが、1軒だけを残して駐車場にしたそうだ。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
コインパーキングの中にカフェがある!?
武蔵小杉に、不思議な立地のお店がある。ただ、立地だけでなく、「64Cafe+Ranai」という店の名前も変わっている。変わった歴史がありそうなお店に、早速訪れてみることにした。
道路に面して看板が出ている
東急東横線武蔵小杉駅の南口から中原警察署方面に進み、府中街道を渡る。そのまま小さな道路を歩いていると、「64Cafe+Ranai」の看板が見えてきた。さて、問題はその立地である。
奥に見えるのがお店だが・・・
カフェらしき店が、コインパーキングの奥に見える。
むしろ、コインパーキングの中にあると表現した方が正しいのかもしれない。
住宅地図で見るとこんな配置
店に向かうには、このコインパーキングに入るしかなさそうだ。
駐車場内に足を踏み入れてみる。
なんとも不思議な立地だ
民家のような外観だが、ベンチやテーブル、イスが屋外に置かれている。玄関には「OPEN」と書かれており、営業中の店であることは間違いない。
立地の秘密とは?
平日の昼下がりということもあってか、店の中は奥様方でいっぱい。お子様連れの方や、友達同士などで訪れているようだった。空いている席につくとともに、早速この店の立地の謎について聞いてみることに。
横顔なら・・・ということで写真を撮らせてもらった店長の村越さん
コインパーキングと、この店の関係について尋ねると、「確かに変な店ですよね。かなり変わっていると思います」と、村越店長。すると、「実はこの店にはオーナーがいるんですけれど、そのオーナーがコインパーキングの所有者でもあるんです」と続けてくれた。
2006年にオープンしたというこの店。それをふさぐように配置するコインパーキングは、所有者が同じだったというわけだ。
1989(平成元)年の住宅地図、塗り潰した区画が同じ所有者
2000年頃までは、コインパーキングがなく家が3軒ほど並んでいたそうだが、古くなり使い道もなくなったことを理由に一部の家屋を撤去。ただ、現在の店となっている家だけを残し、カフェをオープンすることを決めたのだそうだ。村越さんいわく「オーナーはかなり自由な人で、趣味の店を始めたかったのだそうです」とのこと。
2001(平成13)年の住宅地図を見ると駐車場が現れている
あくまで住宅地図なので、建物の形などは正確に反映されていないが、駐車場の奥にある建物が「64Cafe+Ranai」の元となったものである。コインパーキング建設後、しばらくはオーナーの叔父が住居として使っていたそうだが、2006(平成18)年になって民家を大きく改修し、カフェとして生まれ変わることとなった。