横浜に漁港ってあるの?
ココがキニナル!
横浜に漁港ってあるのかな。どんな漁師さんたちがどんな魚を採っているんでしょう?(紀州の哲ちゃんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜には現在、正式な漁港は2カ所あり、186人の組合員が操業している。水揚げされる魚種は、主なもので10種程度でアナゴやスズキなどがある!
ライター:河野 哲弥
戻ってきた漁船から水揚げされる魚
やがて昼過ぎ。朝から漁場へ出かけていた漁船が、次々に「柴漁港」へ戻ってきた。その中の1隻に声をかけてみたら、偶然小山さんのご子息だった。
港に着いたばかりの小山さん(左)
この日の水揚げは、ナマコがメイン
他にも出荷所には、アナゴやスズキなど、10種類ほどの魚種が水揚げされていった。そのいくつかをご紹介しよう。
体長60センチほどの、アナゴ
イシガレイの大物、約80センチ
タイ類の中でも、クロダイと呼ばれる魚種
なお、平成23年度における、「柴漁港」の漁獲高トップ5は以下のとおり。各魚種の表記は、漁港資料に倣うものとする。
1位 「アナゴ類」・・・67.0トン(12.8%)
2位 「ゴマサバ」・・・63.3トン(12.1%)
3位 「スズキ類」・・・62.8トン(12.0%)
4位 「太刀魚」・・・60.9トン(11.7%)
5位 「イカ類」・・・59.3トン(11.4%)
なお、お隣の「金沢漁港」も同じ漁場で操業しているため、魚種や順位に極端な差はないとのこと。つまり、「横浜の漁港」で捕ることのできる魚種として捉えていいだろう。
「柴漁港」では今後、栽培(稚魚を放流し漁獲する)漁業や、海の水質を浄化させるアマモ、ワカメなどの藻場の育成に力を入れていくそうである。さらに、新たな収益源を求めたこんな取り組みも、既にはじまっている。
行列のできる人気店、直売所と小柴のどんぶりや
漁港内に直売所を設けたのは1986(昭和61)年のこと。以来、各日曜日(祝日の場合、翌月曜日)の13時半から開催している。価格は、築地市場などの卸値に合わせているそうだ。
直売所、内部の様子
全ての価格表に「活(いき)」の字が付くコダワリ
また、昨年から漁港内ではじめたのが、その日に捕れた魚などを揚げたての天丼にして味わえる、「小柴のどんぶりや」だ。「イカのかき揚げ丼」800円、アナゴ天と野菜天などが一緒になった「三色丼」900円ほか、4種類のメニューを提供している。
大漁旗たなびく、漁港直営の「小柴のどんぶりや」
丼に収まりきらないほどのアナゴが2本、野菜天も入った「穴子丼」1;000円
さっそく、この「穴子丼」を頂いてみることにしよう。
淡泊な白身をかみしめると、さっぱりした脂が染み出てくる。天ぷらの衣に封じ込められていた野趣の香りが、一気に口の中に広がる。30センチクラスのアナゴは、1本だけでも十分足りる。なのに2本。丼の上の大漁。
横須賀からいらしたFさんご夫婦
「漁港というロケーションがいい」と話すFさんご夫婦は、わざわざ横須賀から、何度も訪れているそうだ。そんな「小柴のどんぶりや」は、毎週金・土・日・祭日の11時から14時ごろまで営業(売り切れ次第終了)。その日の漁獲高により、1日200から300杯の天丼を提供している。
横浜にも漁港はあった。そして、いまだに操業を続けている。
自分が住む土地で捕れる魚を知ることは、地産地消にもつながるだろう。八景島などに遊びに行く機会があったら、ランチを兼ねて、漁港見学をしてみてはいかがだろうか。
-終わり-
あーくひるさん
2014年11月01日 22時59分
横浜でへぎそばが食べられるお店はないかとの検索から始まり、称名寺近くのお店を見つけ、そのお店では柴漁港で水揚げされたシャコが食べられるが漁のある時だけとの掲載があり、いつ獲れるのか「柴漁港」で検索を続けた結果、このサイトに辿り着きました。横浜の漁業があることのPR、横浜の水産資源を大事にしようという取り組みを盛んにしていただきたいと思いました。横浜市及び神奈川県に取り組んでいただきたいです。近日、どんぶりやには食べに行きたいと思いました。
ポスポスさん
2013年04月17日 14時54分
柴漁港へはよく買い物に来ます。その中でも穴子はめっちゃおいしい。頼めば下処理もしてくれますよ。シーパラもすぐそばに見えてシーパラに行った気分にもなれます(笑)