横浜市の日本語教育事情とは?
ココがキニナル!
国際都市横浜には外国人の方もたくさん住んでいるので、日本語教育の需要も高いと思います。日本語学校も数多くみかけます。横浜市の日本語教育事情を取材して下さい。(ryoryoさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
日本語学習を支援するために、市内には地域のボランティアが独自で行う日本語教室が95ヶ所、市が設置した国際交流ラウンジが10ヶ所存在します!
ライター:松宮 史佳
いざ、日本語教室へ!
本日の参加人数は全体で15人ほど。池田さんによると、「金曜日のクラスは初級レベル」だそうだ。
その中でも「あいうえお」から学ぶ入門、簡単な会話を行う初級、やや複雑な日常会話を学ぶ中級、日本語検定を目指す人向けの中上級、尊敬語などを学び、会話に重点を置いた上級…と5つのレベルに分かれている。
レベルごとに5つのグループに分かれて勉強
入門クラスを受け持つ城山さん
文字を探す日本語かるた大会を開催
ちなみに日本語かるたは城山さんのお手製!「授業が皆に楽しんでもらえるか常に悩む」という。
と、ここでアメリカ人の女の子が「入門クラスは簡単すぎるから移動したい」と主張。
そして池田さん担当の1つ上の初級クラスに移動!
初級クラスでは新聞の折り込みちらしを見ながら話し合う
だが、「いかんせん皆新聞を取っていないのでね…」と苦笑いの池田さん。
すると、自分から主張して移動してきたアメリカ人の女の子が「やっぱりこのクラス難しい」と言い出した!「少し難しいくらいがいいんだよ」と諭す池田さん。…日本語を教えるのも本当に大変だ。
中級クラスでは「どうしてあのパン屋は売れるんですか?」など、生活に密着した会話を学習。
中級クラスに所属する物静な吉山さんはペルー出身の日系人。両親は九州出身で「親戚と会話したい」と日本語を学んでいるそうだ。
ほのぼのとした雰囲気の中級クラス 長谷川さん(左)と吉山フェルナンデスさん(右)
若々しい長谷川さんはなんと84歳!
中上級クラスでは「ファイルは物を入れるのに使います」など、オフィスでの会話を学んでいた。このクラスの学習者は皆働いていて日本語がうまく、日本語検定2級を受験する人もいるとか。
小山さん(奥)の中上級クラスでは皆流暢に会話している
中上級クラスに所属する近藤セルマさんは来日18年の日系ブラジル人。「おじいちゃんは宮崎出身」だそうだ。
来日当初はダイヤモンド地下街で40分迷ったというセルマさん
上級クラスに所属するチョウ君は中国出身、来日2年目。現在は横浜市内の高校1年生だという。支援者の方は「部活はどう?」など、チョウ君の生活に合わせた会話を投げかける。
上級クラスの課題はガラパゴスに行った人から送られた“メール”
チョウ君は最後に授業を欠席した人に手紙を書いていた
取材を終えて
横浜市が日本語教室を開催したり、支援者や学習者の支援を行っていることを初めて知った。異国で外国語を学ぶ人々の姿を見て、語学習得に苦労した留学時代を思い出してしまった。機会があれば支援者としてボランティアに参加してみたい。
―終わり―