郵便物が溢れた!?

郵便事業株式会社横浜港支店

郵便事業株式会社 横浜港支店の方が、質問に答えてくれた。

―関内駅北口に2つのポストを設置した経緯は？
当初、ポストは1つでしたが、ある年末に年賀状の投函が多く郵便物が溢れてしまったことがあったので、それからポストを2つにしたと聞いています。それぞれの設置年月日は資料も残っていないので詳しくはわかりませんが、7号の方が先で、12号が設置されたのも10年以上前であるようです。

―2つのポストのうち、どちらに郵便物が多く入っているのですか？
だいたい同じ位の量が入っています。

―10年以上前と比べると郵便物の量も減ってきていると思うのですが、今後どちらか1つにするという計画はないのでしょうか？
今の所、ポストを1つにする予定はありません。郵便物の量が減って来ているといっても、多い時には、それぞれのポストに半分以上ずつ入っているので、1つにしてしまうと、また郵便物が溢れてしまう可能性が考えられるからです。

―それぞれの収集時間は同じなのですか？「どちらに投函したほうが早く届く」というようなことはないのでしょうか？
収集時間は同じです。
「古い方のポストに郵便物を入れたが、閉鎖になっていませんか？ちゃんと届きますか？」と問合せを頂いたことがありますが、どちらに投函してもちゃんと届きます。

―他にも、近距離に2つのポストが設置されている場所はありますか？
横浜桜木郵便局前にあります。ここも、郵便物の投函量が多いので2つ設置しています。
　

横浜桜木郵便局前の2つのポスト（郵便差出箱12号）

それでは、横浜天理ビル前の2つのポストはどのような理由で設置されたのだろうか。
こちらのポストを管理している、郵便事業株式会社 横浜支店に問い合わせた。すると、ここも投函される郵便物の量が多く、ポストが1つだった時に溢れてしまった事があり、それ以来ポストを2つにしているそうだが、それがいつ頃だったのかは記録に残っていないとのことだった。

ちなみに、ポスト設置には道路占用料を横浜市に支払うそうだ。横浜市道路局のホームページで調べてみると、郵便差出箱（ポスト）の道路占用料は、1つあたり年間1700円のようだ。

キニナル投稿を調べているとよくあるのだが、今回も資料が残っていないということで、ポストの設置年月日までは分からなかった。
そこで、道路占用許可を出している土木事務所に記録は残っていないか聞いてみた。

中土木事務所の管理課によると、郵便局からこの場所に設置したいという申請を受けて許可を出すだけで、資料は残っていないということだった。また、残っていたとしても守秘義務があるので第三者には教えることは出来ない、との返事だった。

こんなポストもある

元町商店街のポスト
　

「濃紺」と書いてあるが、黒く見える!?
　

横浜港郵便局前の「特殊記念郵便差出箱」
　

外国郵便開始八十年記念で作られたようだ

横浜港郵便局前の「特殊記念郵便差出箱」は、1955（昭和30）年に外国郵便開始八十年を記念して設置されたそうだ。というのもここは、外国郵便創業の局であった横浜郵便取扱所があった場所なのだそう。

ちなみに、地球儀の上で天使がラッパを吹いている像は、彫刻家の乗松巌さんの作品。外国では昔、ラッパを吹きながら郵便配達をしていたことから、今でもラッパは郵便をイメージするものなので、世界へ郵便を届けるというイメージであるそうだ。

まとめ

郵便物を収集している様子

詳しい設置時期などの詳細は資料に残されていなかったが、どちらに入れても無事に届くと分かったので、これからは、迷うことなく郵便物を投函できそうだ。


―終わり―