山手の高台にある「ヨコハマ猫の美術館」とはどんなところ?
ココがキニナル!
横浜山手の近くにある猫の博物館に先日行ってきましたが、小さいながらも中々充実しており良かったです。開設の経緯など、是非取材をお願いします!(みやっきさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
絵画などの収集家だったご夫妻が、「物置にしまっておくだけではもったいない」と思い、特に多かった猫関連に絞って展示を始めた、個人の博物館だった。
ライター:河野 哲弥
有名・無名にはあまりこだわっていないという、各所蔵品
美術には疎い方なので、坪山さんに、作品を案内してもらうことにした。
シュールレアリズムの代表作家で、大の猫好きとしても知られる
レオノール・フィニによるリトグラフ『猫』
江戸時代末期の浮世絵師で同じく無類の猫好き、
歌川国芳による「流行猫の戯」
そうかと思えば、個人の方が持ち込んだ手作りの絵本も
坪山さんは、「有名な作家にこだわるよりも、全般的な猫の絵を通じて、美術や絵画に関心を持ってもらえればうれしい」と話す。どうやら館長は、猫好きというよりも、根っからの美術好きなのかもしれない。
ちなみに「猫と犬とどちらが好きですか」と聞いたところ、「どちらも好き、以前は両方飼っていた」との回答だった。
今度はオブジェにも、目を向けてみる
同館の展示品は約200店ほど。その半数以上はこのような絵画だが、ほかにもオブジェの展示やグッズの販売などを行っている。
ワイヤーで作られた作品、背後の壁には猫の顔が映っている
ちょっとした伝言に、「猫メモ(420円)」
底にはかわいい足跡が、「ネコグラス(1680円)」ほか
こうした販売品は、作家から持ち込まれたものがほとんど。
今後はあまり点数を増やさず、「現状維持でひっそりとやっていきたい」と坪山さんは話す。
お客さんの感想は
店内にいた女性客2組にお話を伺ってみたところ、「小さい頃この辺に住んでいて、友だちと再び訪れてみたが、記憶がぜんぜん残っていない」と話す方が1組。もう1組は、「洋館を中心にブラブラしていたら、偶然見かけた。コレクションに個人の感性が出ていておもしろい」という感想だった。
川崎からいらしたSさんによれば、山手を散策していて偶然看板を見かけ、おもしろそうだから入ろうとしていたとのこと。どうやら、「猫の美術館」をあらかじめ知っていて利用するお客さんは、少ないものと思われる。
これから入館しようとしていたSさんご夫婦
そんな同館の利用者は、坪山さんによると、一日約80人程度とのこと。
「喜怒哀楽が表情に出るのが猫の特徴、ゆっくりと楽しんでいってください」と話していた。
世界でも珍しい、猫専門の美術館。ただ眺めるだけでもいいが、作品の希少性や真意に触れたい方は、館長の坪山さんに、いろいろと尋ねてみよう。そこには、思わぬ発見が待っていると思う。
―終わり―
◆ヨコハマ猫の美術館
住所/横浜市中区山手町76-1
電話/045-662-6821
開館日/土・日と祝祭日
営業時間/12:00~18:00
http://www.galerieparis.net/cat.html
ホトリコさん
2015年12月18日 12時06分
猫好きなのに、産まれも育ちも横浜なのに、こんな猫パワースポットがあったことを知りませんでした。はまれぽさんありがとうございます!
ちさぴさん
2013年07月23日 13時44分
猫の博物館は、佐野元春さんの1stアルバムのジャケット写真を撮ったバーの経営をなさっていた女性のご主人(たぶん、記事にある方だと思いますが)が経営していることで佐野さんのファンには有名だそうです。以前は、北原ミュージアムに行く途中にあったので分かりやすかったのですが、今は迷路のような場所にあるので、佐野さんのファンの方は昔の佐野さんの面影を求めて、必死に猫の博物館を探して行っているようです。