横浜市立図書館の新システム、変更点と費用はどうなっている?
ココがキニナル!
横浜市立図書館が新図書館情報システムに更新されましたが、どのようにサービスが変更になり、どのくらいの費用がかかったのでしょうか。(恋はタマネギさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
書籍の予約や蔵書検索など利便性が増した点もあるが、新しいソフトのため、使い慣れた方の中にはとまどう声も。更新費用は約6000万円となっている
ライター:河野 哲弥
大きく1つ、細かく4つの変更点
今回のシステム更新にあたっては、当然のことながら、入札制度が用いられたそうだ。したがって、市側が要望するポイントを安価に満たした企業が、落札したことになる。ここで難しいのは、各企業が導入するソフトによって、操作方法が微妙に違っていることである。
実際の端末を使いながら説明していただく
ログイン用の画面、一例
今回の例でいうと、今までは蔵書検索などの作業を行ってから、予約時に「ログイン」するフローになっていた。検索が複数に及ぶ場合、その都度「ログイン」を繰り返す必要もあった。
しかし、更新後は、「最初にログイン」するそうだ。そうすれば、そのまますべてのサービスが利用できるらしい。また、「ログイン時お知らせ機能」が付加され、主要な項目を通知してくれるようになったという。予約した本が届いている場合など、それぞれ専用の画面を開かなくても、即座に分かる仕組みだ。
「はまれぽ」のファンだという琴寄さん、書籍もご購入いただいたそうだ
一方、具体的なパワーアップについては、主に4点あるようだ。
1. 本の予約について
本の予約は、今までと同様6冊まで。しかし、今回新しく、仮予約ともいうべき『予約かご』機能が追加された。正式な予約ではないので、あくまで自分専用のメモのような機能だが、最大100冊まで登録することが可能。
また、『順番指定』機能も追加された。分冊された長編を第一巻から順に読みたい場合など、予約したい本の順番を自分で指定できるようになった。
2. 事前の仮登録による時短
会員証ともいうべき「図書館カード」の新規登録は、今までは窓口でしか行えなかったが、今度は自宅で住所・氏名などの入力ができるようになった。そのとき発行される「仮登録番号」を控えておけば、当日は本人確認のみで手続きを行える。
3. セキュリティーキーによるパスワード保護の強化
家族間などに限られると思うが、他人のカードを使用してしまうと、本人の借りている書籍の情報などを知られてしまうことがある。このサービスは任意だが、4ケタのセキュリティーキーを設定すれば、パスワードが保護されるというもの。
4. 「横浜市地域情報ポータル」サイトの新設
今までは、市内18区の市立図書館に限られていたが、更新後は、横浜市歴史博物館など外部9施設の蔵書検索も可能になる。
設定方法などは、公式サイトを確認してほしい
これらシステム更新にかかった費用は、合計6000万円(予算としては2年計上)。
最後に注意点として、今まで使っていたパスワードは、再登録する必要があるそうだ(新しく設定することも可)。メールアドレスなどは、旧来登録したものが引き継がれるとのこと。
市民に開かれた図書館として
こうして稼働をはじめた新システムだが、一部の不具合や、今まで慣れ親しんできた操作方法との違和感を訴える声も少なくないらしい。
現在、同図書館では、こうしたさまざまな意見が寄せられているとのこと。より使いやすいシステムになるように、可能な範囲で対応していくとのことなので、期待をこめて時期が来たら改めて取材してみようと思う。
いろいろな意味で、風通しの良い図書館となってほしい
また、中央図書館では、4月23日からはじまる「こどもの読書週間」に合わせ、親子向けの「新しいこと、本といっしょに。~市立図書館春のキャンペーン」などを予定している。これは、入学や新学期に合わせ、それぞれの学年ごとに楽しめるオススメの図書を、司書が推薦してくれるというもの。
そのころには、ある程度、新システムについての意見集約が進んでいるかもしれない。あわせて、再取材を行いたいと思う。
―終わり―
◆横浜市立図書館
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/
都筑のふくちゃんさん
2014年04月27日 15時57分
再取材を最後に言っていたが、いまだにアップしてくれていない。ぜひ切替直後の混乱がどうなったかを取材していただきたい。慣れてはきたが、やはり使い難いという印象はぬぐいきれない。「予約かご」も活用しにくい。予約数の制限が6冊と厳しいのも原因かもしれない。
横浜市民さん
2013年04月26日 16時25分
ushinさんの意見に全面的に同意。システムまったくわかってない担当者が日立に丸投げして、日立の新人に毛の生えたようなSEがいい加減なシステムを作り、テストもしないで納入されたのがOPACだと思う。今は修正されたが、当初はトップページの静的ページへのリンクすら切れていた。バックスペースで戻れないから毎回再検索させられていた。新機能の予約かごも、本にリンクが張られてないので今何人予約していて蔵書が何冊か、などの借り時情報が不足しているため使い物にならない。前は毎週図書館行って、蔵書検索してすぐ借りれる本を6冊借りて帰る生活だったけれど、今はUIがひど過ぎて検索すら敬遠しており、予約した本が届いた時だけ受け取りに行くようにしている。いかに酷いかはこの不具合まとめを参照のこと。http://matome.naver.jp/odai/2135923434662903401
ushinさん
2013年02月19日 07時02分
オガさんの言う「新システムについて大声でクレームをつけている高齢者」・・・それ、自分も見た気がする。