栄区飯島町の「わんわん池」、その名前の由来は?
ココがキニナル!
栄区飯島町に「わんわん池」があるが、その名前の由来は?(ハラオさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
現地の周辺は、かつて「わんわんどう」と呼ばれていたようです。それが「わんわん池」と関係している可能性があります。
ライター:河野 哲弥
まずは、現地確認
「わんわん池」。
犬のような形をした池なのだろうか、それとも、犬のお散歩に手頃な池なのだろうか。
とりあえず、現地へ行ってみた。
半円形の公園の中心部に池のようなものがある
正式名称は「飯島わんわん池公園」のようだ
所在地は横浜市栄区飯島町2908-2。
直系25メートルほどの池以外には、ほとんど何の設備もない公園である。
では、肝心の池の様子はどうなっているのだろう。
柵囲いがあり、池の奥は立ち入り禁止になっている
水は澄んでいるが、生き物の気配は伺えない
池の様子からは、「わんわん」らしきものは何も発見できなかった。
ここは、横浜市に直接聞いてみた方が早そうだ。
そこで、栄区の公園を管理する、栄土木事務所を訪ねてみた。
「わんわん池」は、昔はもっと大きかった?
同事務所によれば、この公園は、近辺の公営住宅の造成に伴って整備されたものだという。
昭和62年に現地の測量を開始した結果、「わんわん池」は湧水であることが判明した。埋め立てて宅地化するのは、地盤が緩いために危険と考えられる。そこで、水源に近い約半分の部分は池のまま生かし、公園として利用することが決まったそうだ。
栄土木事務所、外観
当時の「わんわん池」は、現在よりも北東方向へ倍ほど広かった
(「飯島団地計画敷地調査測量地形図」より)
問題の「由来」を訊ねてみたが、同事務所では公園として整備された前後の経緯は把握しているものの、もともとの「わんわん池」については、何も知らないという。
ちなみに、「飯島わんわん池公園」の名称は、近くの小学生の要望に基づいて決めたそうだ。
内規資料には、小菅ヶ谷小学校の生徒より要望があった、とある
公園から東へ200メートルほど離れた、「小菅ヶ谷小学校」外観
念のため、同小学校にも確認してみたが、文書として残っているようなものは何もないという。
どうやら、手がかりの糸は切れてしまったようだ。
ここは原点に戻り、地元の方に聞いてみるしかないだろう。