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横浜市内に点在する杉山神社を全社制覇!vol.4

ココがキニナル!

横浜にはいたるところに杉山神社があり、「杉山神社」「杉山社」の名前で宗教法人登録されているだけで35社もあるそうです。とりあえず全部の杉山神社を回ってみませんか?(べいさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

前回に続き保土ケ谷区・旭区に分布する神社を調査。歩いて回れるほど密集する保土ケ谷区の杉山神社とぽつんと離れた旭区の杉山神社。謎はまだ続く。

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ライター:ほしば あずみ

陣ヶ谷渓谷そばの川島杉山神社


上星川の杉山神社からさらに八王子街道を北上、以前横浜の秘境としてはまれぽで取り上げた陣ヶ谷渓谷の傍らの丘に、川島町の杉山神社がある。
 


小高い丘にあり、鶴見川の方を向いて鎮座している


境内には特に由緒書きのようなものはないが、『横浜市史稿』によると北条早雲の子、氏康による天文年間(1532~1555年)の創建という伝承があるという。

上杉朝定(ともさだ)との戦いでこの地に陣を置いた際に、日本武尊の東夷征討を夢に見たのを戦勝の前兆であると祠(ほこら)を建て、大勝した後に社殿を築造した
(北条氏康と上杉朝定はともに戦国時代の武将。上杉朝定は北条家に対抗し、現在の埼玉県川越市にあった河越城で滅ぼされた)。

また、氏康は戦乱の世に領民を救済するため、農業だけでなく林業も推奨し、植林の神である五十猛命(いたけるのみこと)もこの神社に共に祀ったという。

そのため、祭神は日本武尊と五十猛命なのだそう。
二柱とも、ほかの杉山神社でも祀られる神であるが、興味深い伝承だと思う。
 


川島町の杉山神社拝殿


この杉山神社で印象的な狛犬に出会った。
上星川の杉山社同様、吽形が子連れ、阿形が玉を持つ一般的なポーズなのだが、妙に風貌が個性的である。
 


 

1991(平成3年)奉納。独特の個性を主張してくる一対の狛犬
 

子狛犬の顔もとてもユーモラス
 

 

個性的狛犬以前のものと思われる古い狛犬も一対
 

隣には杉山稲荷社が祀られている。2001(平成13)年奉納の新しい祠だった


続いて旭区の、杉山神社を合祀(合併)した上川井町の神明社へ向かう。