市営地下鉄40周年記念イベント「ブルーラインを知りつくせ!」の様子をレポート!
ココがキニナル!
2012年12月で開業40周年を迎えた市営地下鉄ブルーラインの記念イベントの様子をお届け!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
「満喫コース」と「乗り鉄コース」、2つのコースはどちらも満員!普段は見ること、聞くこと、体験できない市営地下鉄の裏側を感じることのできるイベント!
ライター:田中 大輔
まずは上永谷車両基地へ
(続き)
1977(昭和52)年に完成したこの車両基地には、保守管理所や能力開発センターなどがある。その中の修繕工場で車両基地についての説明を受けた後、工場内の見学へ。
工場内は鉄道ファンならずともテンションの上がる風景
この日、一行が目にしたのは“台入れ作業”。
平たく言うと、車体と車輪のついた台車を合体させる作業だ。
左の車体を右の台車の上に乗っける
大きなクレーンを使って車体を持ち上げ、台車の上にゆっくりと下ろしていく。
慎重に少しずつクレーンを下ろしていく
このダイナミックな作業に鉄道ファンは大喜び。
それぞれがカメラを構え、めったに見ることのできないシーンを収めていた。
ハマりんのロゴ入りヘルメットをかぶっての工場見学
工場内の見学の次は、車両基地内を歩いて能力開発センターへ移動。
ここは乗務員が操作や法規を学んだり、研修や試験を受けるための施設だ。
この日は、さまざまな展示に加え、1972年(昭和47年)から2006年(平成18年)まで運行された「1000形電車」のドア開閉体験や、現行の「3000形電車」の運転席見学などが行われた。
交通局の職員が展示についての説明もしてくれる
自分の操作で電車のドアが開いたり閉じたり
いつもは窓越しに見るしかない運転席に入ることも
乗り鉄コースの参加者も合流して、車内イベント
車両基地で昼食を食べた一行は、再び特別電車に乗車。
もう一度、上永谷駅に向かい、乗り鉄コースの参加者80人をピックアップすることに。
ディープな鉄道ファンの多かった満喫コースに比べ、乗り鉄コースの参加者は親子連れやカップルなども見受けられ、気軽に参加している人が多そうな印象。
子どもからお年寄りまで三世代そろった乗り鉄コース
ここからは、湘南台方面へ走り出した電車の中での催しが続く。
この日の車内では、40年前に市営地下鉄の記念すべき一番列車を運転した武冨四郎さんや、土木一筋に交通局で働く谷畑一行さん、車掌・運転士を経験し現在は後進の指導に当たっている山口賢次さんらが、ここでしか聞けない話を披露してくれた。
現在は市電保存館に努める武冨さん。元祖市営地下鉄運転士だ
トンネルのエキスパート・谷畑さん
車掌経験のある山口さんは、さすがにアナウンスが上手
それ以外にも、踊場駅では折り返し運転などをする際に使う引上線に入ったり、車内の照明を消してトンネル内のライトの工夫について知ったり、運転システムごとのブレーキのかかり具合を体感したりと、企画は盛りだくさん。
企画によっては車内の照明を消す演出も
普段、なにげなく利用している市営地下鉄の裏側を感じられる内容になっていた。