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横浜マイスターがいる反町の靴店って?

ココがキニナル!

反町のガーデン下商店街に、とてもイケメンのお兄さんが働いている靴の修理屋さんがあります。横浜マイスターハドソン靴店、中に入ってみたいので先に見てきて下さい!(がこさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市から選定された横浜マイスターを持つ師匠から、靴を手仕事で作ったり修理したりできる技術を受けついだ若い職人がいる古き良き靴店だった!

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ライター:クドー・シュンサク

横浜マイスターハドソン靴店

(続き)

現在の靴工房ハドソンは、主に靴の修理とオーダーメイドによる製造を行っている。
そうこう話していると、1名のお客さんが来店。
 


話し込む


「はいわかりました。それでやってみますんで」

どうやら靴をオーダーしたお客さんのようで、納期の相談だった様子。

しかしここで村上さんから意外な言葉が。
「今のお客さんでオーダーメイドの靴は、いったん休止にしようと思っていまして」
 


その真相とは?

ハドソンと村上さんと靴のこれから
 


真ん中のものがオーダーされた靴のサンプル


「単純にコストがかかるというのもありますが、この場所で、ほかの靴職人さんと同じことをやっていてもいけないと思ったんです。」

立地条件に合わせたことをやらなければと考えたそうだ。この辺りには、本格的な自転車でサイクリングをする人の姿をよく見かけることから、今後は、その方たちに合わせた靴を作ろうと構想を練っているという。

「始めた当初は、全くお客さんが来なかった日が何日も続いたそうだが、今では1日3人~7人はお客さんが訪ねて来るようになった」と村上さん。

厳しい状況の中で、靴職人を続けていく理由については「手仕事が好きだからです。靴には削ったり、すいたり、こんな色々な要素があるものってほかにはないんです。それがおもしろいからかな」と子どものように無邪気な顔で笑う。

「今、みなさんが履いている靴は、値段にかかわらず好きかどうかで大切にしていってほしいモノ。便利なモノの多い世の中になって、モノへの愛情が薄くなってしまっていると思いますけど・・・一足、一足を大切に履いてほしいと思っています・・・」

話が枢軸(すうじく)にさしかかったところで・・・
 


「ちょっとタイムで(笑)」と村上さんはトイレ


大量生産される大手メーカーの靴と違い、自分の足に合ったものを履くことの大切さに対する、熱い想いを聞かせていただいた。
 


トイレから戻り、穏やかながら、モノを作り、愛す職人のこだわりを語る

「例えば駅にあるようなチェーンの修理店。ソール(地面に触れる靴の底部分)がはがれると、また接着剤でくっつけることが多いです。それだとまたはがれることがあります」

村上さんは、こうしたはがれた原因を靴の構造から探し、一度残った接着剤をきれいに取り除き、再度接着する際に、2度とはがれないようにその靴に合った手を加えるのだという。
 

 
腕ひとつで仕事をする職人の手
 

そのひら
 

その手で靴を修理していく


決してにぎやかと言えないこの商店街の中で靴屋を続けていくのは、「はじめは接客が苦手だったんですが、商店街の方々との交流や、お客さんと接して行くうちに今では楽しんでいます。何より商店街の方々が手仕事について理解し、応援してくれるのでとても居心地がいいです。今では接客にかなりの時間をかけています」と笑顔の後にこう続けた。

「自分の後輩たち、これから靴の技術を学びたいという人たちに、場所ではない。技術一つでがんばれるんだという光を作ってあげられたら」と目に力を込めて語ってくれた。

最後にここハドソンにしかない長所はありますか? という質問をしたら、村上さんは最後まで穏やかに、こう答えてくれた。
 


「一つ一つ丹精を込めて靴の修理を扱っているので、そこには自信があります」




取材を終えて



穏やかさの中に靴職人としてしっかりとした芯を持っている方だった。

キニナル質問にあった、イケメンと言われていることについてどう思っているかを伺うと、
「いや・・・恐縮です」と照れ笑い。

「中に入ってみたい」という点については、「靴に関する話は遠慮せずに、本当に、気軽になんでも聞きに店に入ってきてくれて大丈夫です。靴のお手入れの仕方も聞いてください。答えられることなら何でもお答えします・・・全然こわくないんで(笑)」

靴の修理の値段については、靴を見て判断するそうだが、大まかに、女性靴のリフト交換900円~、男性靴のリフト交換3300円~、オールソール(紳士靴の底の全取り換え)1万1000円~、幅だし1500円~。どの修理も左右合わせての値段で、大きさや材質によって変わるそうなので、靴に関する相談があればハドソンまでどうぞ。

確かな技術で製造もできる職人が手掛ける修理の奥の深さをぜひ、体験してほしい。


―終わり―
 

ハドソン靴店
住所/神奈川県横浜市神奈川区松本町3-26-3
電話番号/045-628-9496
営業時間/12:00~20:00(月曜のみ18:00閉店)
定休日/火曜日、第2・4水曜日
 

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  • 気取らない表現と日常の構えない写真で非常にいいと思う。たまに通る通勤の道すがらハドソン靴店があるのは認識していて、たまたま靴底のすり減った靴があったため修理を依頼してみた。驚きの仕上がりだった。「職人」の仕事というのを目の当たりに見れてとても満足です。

  • こういうお店と職人さんは存続して欲しい。

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