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暮らしやすさがにじみ出るところ。はま旅Vol.64「反町編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第64回は、暮らしやすさがにじみ出る「反町駅」。

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ライター:沢村 友美

「横浜駅」から歩いて行ける微妙な距離感のせいか、影の薄さが逆に目立つ印象のあった東急東横線「反町駅」。今回の取材で初めて利用する機会を得た。
 


読み方は「そりまち」ではなく「たんまち」


平日の昼間、学生や主婦らしき女性、営業マン風の男性など、意外にも行き交う人の数は多かった。
 


恒例の写真を道ゆく方にお願いし…



地域に開かれた憩いの場



見知らぬ土地に一人降り立てば、人恋しくもなるものだ。そのせいか、駅舎隣に建つ「反町駅前ふれあいサロン」が妙に気になった。入るだけで何だかほっこりできそうなネーミング!
 


人のぬくもりを求め入ってみる


出迎えてくれたスタッフの柿田さんによると、ここは地域住民のためのフリースペース。市民ボランティアと神奈川区の障がい者によって運営されていて、地域作業所で製作したグッズの展示や販売、小グループの集い、休憩の場などとして活用されているそう。
 


ハンドメイド作品を販売中
 

個性豊かなグッズと並び、焼き菓子も


また、ミニコンサートや岩井の胡麻油、横浜醤油など地域ブランド品の販売会を毎月開催。「横浜大空襲講座」など体験者が若い世代に戦争の恐ろしさを伝える機会もあり、学びの場としても役立てられているらしい。
さらには、目的なしにふらり立ち寄ることさえウェルカム!
「用事がなくても、ここに来れば誰かと会えるから楽しいのよ」と、スタッフの平松春子さん。「そうそう。ここでおしゃべりしてれば元気になるから。平松さんなんて80歳なのに、見えないでしょ?」と、平野公子さん。
 


イキイキと話してくれた平松さん(左)と平野さん(右)


「あたたかく元気な地域の拠点をめざす」という運営方針そのままに、地元の人々との気軽な交流が楽しめるサロンだった。


突如出現するイタリア空間



駅前で、もう一つ気になった建物。
 


なぜかここだけヨーロピアン


下町然とした雰囲気の中、ひときわ強い輝きを放つ真っ白な壁と青いテント。思わず近寄ってみると、そこは内装もおしゃれなパン屋さんだった。
 

美味しそうなパンやデリ、イタリアの食材などが並ぶ


イタリア・シチリア州の地域名からDuca Di Camastra(デューカ・ディ・カマストラ)と名付けられたこのお店。2011年の8月にオープンしたそう。
パンは西区楠町にある本店で焼かれ、毎日朝と夕方、店頭に届けられる。こだわりは「低温長時間熟成製法」。通常よりも低温で発酵期間を長くすることで、小麦粉本来の甘みや旨み、香りが引き立つという。

本国イタリアで人気の「チャバッタ」(180円)、北海道産のプレミアム小麦を使用した食パン「きたのかおり」(315円)など、どれもこれも魅力的。
 

「チャバッタ」と「きたのかおり」
 

店員・本江さんのおススメは「バケット」(260円)
 

2階にはイートインスペースがある


ここではいくつかのパンを購入し、帰宅後のお楽しみとすることに。