地下鉄ブルーラインで「急行」運転が始まる!?
ココがキニナル!
先日の神奈川新聞(6/5)に地下鉄ブルーライン「急行」「快速」運転を2014年から運行開始を目指すとの記事がありました。どの駅が急行停車駅か知りたいです。(にんてんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
市営地下鉄の「急行」運転に関しては、これからダイヤのシミュレーションを行い、停車駅が検討される予定!
ライター:吉田 忍
急行運転の問題点(続き)
では、急行ができてもあまり速くならないのですか? と聞いたところ、「実際、あざみ野から湘南台までで、短縮できるのは10分程度だと考えています」とのこと。
新羽駅では真ん中の線路は現在、朝の始発などに使われている
そして、急行運転を含めたダイヤを作るのも結構難しいらしい。
検討のためとされている2200万円という予算の使い道
「踊る大捜査線」のスピンオフ映画「交渉人 真下正義」には、線引き屋(スジ屋)という、ダイヤを組む達人が登場するが、実際にはそういう人がダイヤを組んでいるのではなく、コンピューターで組んでいるとのこと。
余談だが、この映画では、市営地下鉄の新羽と上永谷の車両基地で爆破シーンの撮影が行われ、関内駅や中田駅も使われたそうだ。
「線路のカーブや勾配によって出せるスピードが違うなど、データさえ入力しておけば、人間よりコンピューターの方が正確で早いのです」
ところが、現在の機械が古く性能的にも低いので、新しいダイヤ作成装置を購入して、急行列車運行のダイヤをシミュレーションする予定。
急行運転実施に向けた検討に充てられている2200万円という予算は、いろいろな調査のための費用かと思っていたら、そうではなかった。
「ダイヤ作成装置の購入費です。でも、急行運転用のダイヤ作成のためだけではなく、ちょうど新しいものに更新する時期だったんです」と山内課長。
市営地下鉄のダイヤ。縦軸で列車の位置、横軸で時間を表している
急行停車予定駅は?
「急行ができた場合、どの駅に停車するのかという事が、みなさんの最も大きな関心事なのですが」と伺うと、「まだ、決まっていません。いろいろな方向から検討しなければならない事が多いんです」。
急行列車を運行することによって、逆に普通列車が遅くなるというデメリットも考えられる。また、もちろん各駅の乗降客数などの利用データも合わせて検討しなければならない。
そして、新しいダイヤ作成装置で、いろいろなダイヤを作成してシミュレーションが行われるのだ。
急行停車駅選定に大きな要因となるであろう、乗降者数や乗り換え他社鉄道の有無は下記の通り。
終点のあざみ野と湘南台を除く駅の年間乗降者数ベスト5。
1位 横浜 約4560万人
2位 戸塚 約2960万人
3位 上大岡 約2440万人
4位 新横浜 約2370万人
5位 関内 約1640万人
乗り換え鉄道がある駅は、横浜、戸塚、上大岡、関内、桜木町、新横浜、センター南、センター北である。
交通局の最寄り駅は高島町駅だが。この駅には・・・?
取材を終えて
横浜市営地下鉄ブルーラインの急行運転については、来年度に実施されるというのは誤報で、今の時点では停車駅も含め、何も決まっていなかった。
今回は中間報告のような内容になったが、停車駅が決まったら、なぜその駅が選ばれたかについてまたお話を伺ってみたい。
それまでの間、待避線や乗降客数などをもとに、急行停車駅を予想してみるのも楽しそうだ。これを読んでいるみなさんの予想もぜひ伺ってみたい。
お話を伺った山内課長は、駅員として勤務を始め、車掌や運転手も勤められた。そして、来年3月に定年を迎えられるそう。
「残念ながら急行列車の初運転には立ち会えないでしょう」
市営地下鉄は、車いすで買える券売機の設置や、ベンチの増設など、いろいろな改善を行っている。これからも関内駅の大改修を行い、桜木町駅には駅冷暖房を新設、上大岡駅ではトイレをリニューアルするなどの計画がある。急行運転の検討もそうしたお客様サービスのひとつだが、ほかにも何かあれば、どんどん要望を寄せてほしいとのことだった。
自動車本部のお客様カウンター案内はバス停。なかなかお茶目だった
― 終わり ―
平成25年度交通局予算概要
http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/kigyo/zaimu/yosan/pdf/n20130206-8181-01.pdf
よこはまいちばんさん
2014年03月08日 10時55分
「急行」導入しても時間短縮効果が10分程度では、急行通過駅利用者の利便性低下(利用可能本数の減少・所要時間の増大)や設備改造等に対する費用を考慮すると、無駄になる可能性の方が大きいと思えます。他社私鉄でもラッシュ時に良くありますが、追い越し設備が少なすぎでは急行/特急でも停車駅が少ないだけで徐行運転って感じにもなり兼ねません。結局は総合的に検討すると・・・マイナス面の方が大きい結果に。もちろん日々、特に通勤で利用されている方にとっては、1分でも所要時間短縮は重大問題なのですが。要望が多い一因に運行距離が長すぎる事による所要時間が挙げられていますが、やはり1・3号線を直通で建設したのが裏目に出たようで。路線計画通りに1号線は関内が終点で、3号線とは乗り換えで建設されていれば良かったのかな(もちろん本牧へも建設)?どの路線も直通・相互乗り入れのメリット・デメリットは結論の出切らない問題点です。
hatabouさん
2014年03月07日 14時16分
面白かった。\(^_^)/でもちょっと路線長くない
ushinさん
2013年04月10日 15時27分
つまりは快速運転ありきではなくて、運行ダイヤコンピュータ管理システム入れたから快速運転出来るか検討して見よう←→運行ダイヤコンピュータ管理システム入れたいのでその予算取る口実に快速運転という明るい話題も言ってみた・・・が相互に絡み合ってる大人の事情ってことですね?よくわかります。