2013年10月リニューアルオープン東急ハンズ横浜店、移転後の場所とその理由は?
ココがキニナル!
リニューアルオープンする東急ハンズの移転の経緯と場所と店舗展開は?(HyperNattohさん/秋沙さん/mmmkさん/はまっこさん/レナードさん/がんさん/nobさん/りゅうちゃんさん)
はまれぽ調査結果!
2013年7月15日に一時閉店した後、同年10月下旬に西口モアーズで再オープン。出店戦略の変更とバリアフリー化による地元へのより深い密着が目的
ライター:ムカイカツヲ
移転をする理由
(つづき)
この階層構造こそが東急ハンズの「個性」だった
その個性とは、東急ハンズ横浜店のフロア構成にある。当時の方針では、エレベータで最上階に向かったお客さんが、階段を下りながら各フロアで買い物を楽しむという造りが売りだった(渋谷店等も同様の構造)。つまり、当時の東急ハンズが望む店舗構造を実現しようとするとどうしてもフロア構成に自由が効かない駅ビル等への出店は困難である一方、駅から多少遠い場所であっても、お店に個性がありさえすればお客さんは来てくれるはずだ、との出店戦略があったのだ。
このらせん形のフロア構成。これはこれで楽しいと思う
しかし、現在の小売業界は群雄割拠の戦国時代。生き残りのためには、天候に左右されない安定的な売上・集客を図ることが大前提であるとの判断がなされた。つまり、駅チカの店舗に移転すべきだという動機はここに生まれたのだ。
以上の理由から、現在入居中のビルの賃貸契約更新のタイミングである7月に、駅チカ物件への移転が決定されたというわけだ。
もう一つの大きな理由
実は、今回の移転には、経営上の判断だけではないもう一つの理由があった。
それは、「バリアフリー」。実は横浜店、お客さんに地元のお年寄りがかなり多いとのこと。顧客に対するお年寄りの割合は、東急ハンズ全店舗内でも高いほうなのだそうだ。佐伯さんのお話では、特に午前中等にお年寄りが来店されることが多いのだが、現在の横浜店の構造上エスカレータの設置は困難であり、このままでは近隣のお年寄りに買い物を楽しんでもらえないことが心苦しかったとのこと。
そこでこの状況を解決すべく、現在14階層の小さなフロアからなる店舗構成を捨て、駅チカかつ広め3フロアの店舗を設けることにした。
ますます買い物が楽しくなるだろう
移転には多くの労力と費用がかかる。しかし、足腰の弱い地元のお年寄りが気楽に立ち寄れるお店を作ることも大切なのだ。
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