「MARK ISみなとみらい」の周辺商業施設や商店街への影響は?
ココがキニナル!
「MARK ISみなとみらい」がオープンして1ヶ月が経過しましたが、隣接する商業施設や近隣商店街での客足や売り上げへの影響はどうなってるの?(くらーけんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
周辺商業施設は相乗効果で好調。商店街は独自のスタンスを取っているところが多く影響は限定的。
ライター:はまれぽ編集部
周辺商店街では
周辺商店街への影響はどうか。みなとみらいの隣駅である馬車道からほど近い馬車道商店街協同組合の山口和昭副理事長にお話を伺ったところ、「そもそも客層が違うし、影響はないと思っている」との回答。その理由に“消費の質の違い”を挙げてくれた。
「馬車道は大人の街」という山口副理事長
馬車道は店舗が集積しているわけでないが、小売店も飲食店も老舗がそろっている。山口副理事長が「落ち着いて買い物や食事をしてもらえるような街」と表現する通り、「MARK ISみなとみらい」より高めの年齢層をターゲットに設定している。
山口副理事長によると、観光客や若年層は、みなとみらい地区の海辺を「横」に動き、その名の通り“横浜”観光するのだという。これに対し馬車道には、国内初のガス灯や日本の海運業を代表する日本郵船ビルなどがあり、歴史的な建造物も数多く点在し「縦」に歩いてもさまざまなスポットがある。
岐阜県に住む母と姪を連れていた市内の男性は「横浜らしい町並みだと思って」と、馬車道を散策していた。
山口副理事長は「馬車道は急に変わっていくような街でない。長い歴史のなかでニーズに合った変化をしていければ」と話していた。
街灯にも歴史を感じさせる馬車道商店街
また、みなとみらい線の終点である元町商店街も同様のスタンスだ。
今回、取材を進めるなかで、ほかの商店街から「スーパーブランド」を持つ商店街として名前が出た元町商店街。その中でもキタムラのバッグ、フクゾーの衣料品、ミハマの靴は「ハマトラ三種の神器」と呼ばれ、今も根強い人気を誇っている。
協同組合元町SS会の担当者は「うちはオリジナル商品で勝負する店が多いから。実際に客足がどうとか、加盟店から話は聞こえてこない」とのことだった。
オリジナルブランドが並ぶ元町ショッピングストリート
実際、買い物中の50代の女性からは「元町は老舗があって、落ち着いた雰囲気がある」「着慣れたブランドがあって買い物に来ても、ほっとする」などの声が多かった。
取材を終えて
観光地に近い近隣商業施設は、「MARK ISみなとみらい」との相乗効果もあり、おおむね好調のようだ。一方、地元商店街は独自の方針と地域に密着した堅実な商売を行っており、影響は限定的だ。
市民レベルでは景気回復に実感を持てない状況が続くなか、1つの商業施設の誕生が個人消費の持ち直しにつながるきっかけとなるのは、いい傾向ではないだろうか。みなとみらい地区、ひいては横浜が日本経済をけん引する起爆剤になってくれればと思う。
―終わり―
熱烈餃子さん
2013年08月10日 14時42分
ランドマークのテナントは敷居が高いから入りづらいし、クイーンズスクエアは今ひとつ魅力的なテナントがないと個人的には思っていた中でマークイズの開業は刺激的。ヨコハマ開港以来から歴史を重ねる馬車道やモトマチ、ザキの商店街も活気づくような企画やテナント誘致を商店会にはお願いしたい。
nisさん
2013年08月08日 21時08分
地元育ちの会社とか若い人が始めた商売とかがあればいいのに、大きな会社ばかり出てきて無駄にデカイ店ばっかり作って果たして横浜の将来のためになるか疑問です。
角さん
2013年08月08日 17時33分
起爆剤になんかならない。手取りが増えない一般市民が多いのに、ショッピング施設ばかり増える。近隣の商圏に影響が出ないとはいえ、近隣でない商圏の影響は?例えば戸塚や上大岡は?横浜第二副都心なんて呼ばれて再開発した挙句に、中心地での大規模商業施設の乱立。 どこもかしこも自転車操業みたいなもの。もうすこし、地に足の着いた経済対策を立てられないものなのだろうか?結局、勝ち組だけが肥え太るばかりだ。