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横浜市内18区の区名の由来Ⅳ【昭和61年・平成6年編】

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横浜市内18区の区名の由来を教えてください(KZさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「区名の由来」最終回は、1986(昭和61)年にできた栄区・泉区、1994(平成6)年にできた都筑区・青葉区の由来をご紹介!

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ライター:田中 大輔

和泉区か泉区かいずみ区か



続いては、栄区と同時に誕生した泉区。
 


区政推進課から、過去最多の4名で対応してくれた泉区


都心から離れていて、農業が盛んな泉区では農地面積は市内1位、農家数が市内3位という特徴がある。区内の半分以上が開発に制限のかかる市街化調整区域になっていることもあり、農地が多くあるんだそうだ。
自然も多く、特に川は区内に4本流れ、親水拠点も多く整備されている。
 


親水拠点のひとつ「
集いのまほろば


公募では、全部で8451通もの応募があった。
面白いことに応募数トップ3を見ると、和泉区(683通)、泉区(598通)、いずみ区(352通)とすべて同じ読み方の区名が並んでいる。

背景に和泉町や泉川の存在がうかがえるが、とりあえず「いずみ」区になることが運命付けられているかのような結果。では、この中からなぜ2位の“泉区”を採用したんだろうか。
 


住宅街の中でも畑を見かける。さすがは市内の農地面積1位


区名選定委員会の基準のひとつに「旧町名は使わない」というものがある。
現在の泉区がまだ鎌倉郡だったころ、当地には中和田村という村があった。これは、中田村、和泉村、飯田村から一文字ずつとって付けられた地名。
こういったこともあって、“和泉区”が避けられたのかもしれない。
その上で、「泉がわきでるように若い力を生みだす」という願いを込めて“泉区”が採用に至ったのだそうだ。
 


泉中央公園にある、区発足記念で建てられたオブジェ「門」


結果として、泉区和泉町のようにパソコンやケータイでの変換が面倒な地名になってしまったのはご愛嬌といったところ。
字面はともかく“いずみ”という音は、多くの人に望まれた結果だったのだ。



戸塚区が分割して人口1位になったのは・・・



さて、残る2区は市内で最も新しい都筑区と青葉区だ。
1994(平成6)年11月に同時に誕生した両区は、来年の2014(平成26)年で誕生から20年の節目を迎える。
元々は港北区という巨大な区があり、そこから1969(昭和44)年に緑区が分区。都筑区と青葉区の誕生は、単にどちらから分区したというよりも、港北区・緑区を含めた4区での再編と考えた方が分かりやすい。

前半で紹介した1986(昭和61)年8月の行政区人口ランキングで当時の戸塚区に次いで2位だったのが緑区、3位が港北区だったのだ。1990(平成2)年の国勢調査では、戸塚区が3つに分かれたこともあり、緑区が全国1位、次いで港北区となっている。

旧戸塚区同様に、行政サービスの質の向上を目指し、新たな2区の誕生へとつながっていったわけだ。