神奈川区の「横浜聖アンデレ教会」にある日本最古のパイプオルガンの音色が美しすぎるって本当?
ココがキニナル!
神奈川区の横浜聖アンデレ教会にあるパイプオルガンは横浜で一番古く、アメリカの教会から移設された由緒あるものでテレビドラマのロケにも使われたらしい。由来やどんなオルガンで音色?(三ッ沢さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
1885年暮れアメリカ在住のオルガニスト林佑子さんによってアメリカから横浜聖アンデレ教会へ運ばれ今年124歳。やわらかくてあたたかい心が落ち着く音色
ライター:桐生 由美子
素晴らしい音色を体感!
パイプオルガンは、上に向かってそびえ立っているパイプに、鍵盤を押すことで空気を送り込んで音を出す楽器。パイプは1本で1つの音を出し、鍵盤の両脇にあるストップ(レバー)を引っ張ることで、フルートやビオラなどいろいろな音色に変えることもできる。
パイプは笛と同じような構造。空気の流れが歌口でわかる。
ストップの表面に楽器の名称が書いてあり、引っ張るとその音が出る仕組み
鍵盤に指をのせてみると、ゆっくりジワーッと音が出る。決して鍵盤が重たいわけではない。パイプに空気を送り込む、“圧力”のようなものを指先に感じるのだ。
左から、オルガニスト責任者の山本さん、オルガニストの三浦さん、芹澤さん、青木さん、坂本さん
青木さんは、教会に届いたパイプオルガンを最初に弾いた奏者でもあるそう。
責任者の山本さんに、「実際にオルガニストの方が弾いた音を聴きたい」というと、快くOKの返事。三浦はつみさんに演奏していただけることになった。
横浜最古のパイプオルガンの音色
<YouTubeにリンクしています>
やわらかくてあたたかいパイプオルガンの音を聴いていると、心の中が落ち着いてきてだんだんと眠くなってくる(徹夜明けの筆者だけかもしれないが)。このままずっと聴いていたい。そんな気分になってきた。
やっぱりコレを歌わないと終われない!
責任者の山本さんに、ダメもとでもう1つだけわがままなお願いをしてみた。
「パイプオルガンの演奏で・・・、横浜市歌を歌いたいんですけど・・・」
「え? 横浜市歌?(笑)」と少し驚かれたが、「歌える人いるんじゃないかしら。聞いてみますね!」と、あっけにとられるほど明るい返事が返ってきた。
そして、礼拝が終わって残っていた方たちに声をかけていただいたら、驚くほどの人数が2階のパイプオルガン横に集まってくれた。
横浜市歌大合唱に参加するために集まってくれた方々
パイプオルガンの向こうにも20人ほどの方々が!
演奏を担当してくれたのは、教会でオルガニストとして活躍されている芹澤さん。譜面を探し出して見せると、「ちょっとだけ練習させてくださいね」と、譜面を目で追いつつ鍵盤を叩き、あっという間に準備OKの合図!
横浜市歌を演奏してくれたオルガニストの芹澤さん
横浜最古のパイプオルガンと横浜市民による「横浜市歌」はコレだ!
横浜最古のパイプオルガンの演奏で歌い上げる横浜市歌合唱団
<YouTubeにリンクしています>
パイプオルガンのやさしい音色に、筆者のわがままに快く付き合ってくれた横浜市民のみなさんの歌声。このパイプオルガンも横浜市歌と同じように、この先もずっと横浜市民に愛され続けていくのだろう。
取材を終えて
パソコンでいろいろな“音”が作れる近年、空気を送って音を出すパイプオルガンの音色は心に響いた。
やさしい音、あたたかい音・・・。“音”を言葉で伝えるのは難しいと思い、土壇場で動画撮影をお願いして掲載が実現したことが嬉しかった。
「実際に音色を聴きたいけど、教会って入りづらい・・・」という人。まずはクリスマスコンサートやバザーに参加してみてはいかがでしょうか?
―終わり―
横浜聖アンデレ教会 クリスマスコンサート
2013年12月22日(日) 14:30開演(14:00会場)
入場無料
住所/横浜市神奈川区三ッ沢下町14-57
TEL/045-321-4989
はまっこ61号さん
2013年12月05日 07時59分
youtubeにリンクはこれからもどんどんやって欲しい。
ゆたかさん
2013年12月03日 13時47分
横浜市歌とは…すごい発想。でも、即席でも素晴らしい歌声。ちゃんとyoutubeもあるし、最高の記事です。
まさかずさん
2013年12月03日 12時16分
神奈川区には日本で一番古い幼稚園があったり、素晴らしい場所ですね。