GWも飲める野毛周辺の「穴場」スポットを教えて!
ココがキニナル!
ゴールデンウイークの野毛は休む店が多し。福富町の「福富町パラダイス」と野毛の「とり鳥」をはしご酒。
ライター:ほしば あずみ
福富町の楽園で沖縄おでんを
そして気がついたら福富町にいた
野毛を歩いていたはずなのに、なぜかいつのまにか橋を渡っていた。ありがちな話である。
新しい店、とヒントをもらったもののこれという決め手に欠けるままウロウロ歩き続けているうちに、そういえば事前リサーチで名前があがった昨年オープンしたばかりという店がこの近くにあったことを思いだした。それは、福富町の古いビルの地下にある楽園だった。
地下へ降りる階段で妖しく光るネオンサイン
その名も「福富町パラダイス」。店の様子はここからはわからない
昔入っていた店名を雑に消してショップカードを雑に貼り付けた入口
一見でフラリと入るにはためらう要素満載である。
「看板の予算はあのネオンで全部使っちゃったんだよね」とオーナーのウッキーさん。福富町パラダイスは3人のオーナーの共同経営で、曜日ごとにオーナーが変わる。
店内はカウンターと、畳とちゃぶ台の小上がりの落ち着いた空間
沖縄おでんと炭火焼が看板メニュー。沖縄家庭料理が黒板にならぶ
もともと、大船と鎌倉で沖縄料理の店をやっていたウッキーさんに、ほかの飲食店を経営していたもう1人のオーナーが酔っ払いながら「野毛界わいに共同で店を出さないか」と話を持ちかけ、2人とも酔っ払いながら話がまとまったのがきっかけで、2013年の秋にオープンしたそうだ。
沖縄出身のウッキーさん独特の言葉のアクセントがゆるい時間を生む
泡盛、黒糖焼酎などお酒の種類も豊富
食べ物のおすすめはやはり沖縄おでん。てびちやラフテーなどから出汁が出る沖縄おでんは関東炊きとは一味違う味わいだ。盛り合わせは小500円、中680円、大780円だが・・・
「お店が空いてる時は、サイズはあんまりこだわらずに盛っちゃう」とウッキーさん。
沖縄おでん(中)。奥に見える黄色いボトルはマスタード
米軍の影響もあって沖縄おでんは、からしでなくマスタードをつけて食べる。福富町パラダイスの料理は化学調味料を使わず、鎌倉野菜をたっぷり使うのが特徴なのだそう。
キンミヤロック(480円)とともにいただきます
「炭火で焼く串焼きもおすすめです」と教えてくれたスタッフのマコちゃん
スパム(150)と皮つきの豚バラ(100)
あの怪しいネオンの先にこんな空間が広がっているとは
ウッキーさんや常連さんによると、店の客層や雰囲気は「曜日によって違う」という。オーナーが違えば店内に流れる音楽も変わり、通うお客も違うそうだ。とはいえ居心地の良さは共通、1人でも気軽に立ち寄れる。
5月4日(日)は休み、とのことだが、5日(月)・6日(火)は営業中とのこと。ぜひ足を運んでみてほしい。