黄金町の路地にある入りづらい、元プロボクサーの焼き鳥屋さん「てっちゃん」ってどんなとこ?
ココがキニナル!
黄金町駅近くの線路沿いにボクシング関係のポスターがたくさん貼ってある「てっちゃん」という焼き鳥屋さん。ボクシングファンですが入りづらい。どんなお店?(コウコウさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「梅や」で修行を積んだ店主の焼き鳥と、こだわりの一品料理が美味しいお店。店主が元プロボクサーということもあり、常連客には関係者も多い
ライター:秋山 千花
修業先は横浜の名店!
では、空気も和んだところでとりあえず生ビールを。
お通しは煮汁のしみ込んだジューシーな厚揚げ
手塚さんが焼き鳥店「てっちゃん」を開業したのは今から34年前。横浜の老舗鶏肉専門店「梅や」(中区吉田町・1913〈大正2〉年創業)の社長が、ジムの後援会会長だったこともあり、その焼き鳥店で3年半修行させてもらったのだとか。
先に「梅や」で働いていたのは花形会長。手塚さんは、そこに足繁く通ううちに、焼き鳥店経営に興味を抱いたらしい。
お惣菜も美味しいと評判の「梅や」さん(鶏肉専門店「梅や」HPより)
オープンしてからは、常連客の1人だった今仁(いまに)哲夫さん(「てっちゃん」の愛称で人気だったオールナイトニッポンの初代パーソナリティー)が、ラジオ番組内で同店の宣伝をしてくれたとのことで、1日にお客さんが3回転も4回転もするほどの繁盛ぶりだったそう。
今仁てっちゃんのおすすめ鳥スープもあります
「今は全然だめだね」とぼやき口調の手塚さんだが、それでも金曜日になるとボクシングファンの常連さんたちが集まるなどまだまだ活気にあふれている様子。
知り合いが知り合いを呼び、花形会長のみならず多くのボクシング関係者やスポーツ選手も来店しているのだとか。
壁中に貼られた写真やサイン色紙はマニア必見!?
と、ここで遅刻の松山氏が登場。
さらに、店を手伝う手塚さんの奥様・悦子さんと、花形会長と同じく河合ジム時代のお仲間で常連の堂脇(どうわき)さんがやってきて、少し活気づくカウンター席。お腹もすいたことだし、さっそくオススメの品を頂戴することに。
一品目は手塚さんがオススメしてくれた「とり酢(500円)」を注文
勝手に「鶏皮ポン酢」的な食べものが出てくることを想像していた筆者の前に差し出されたのがこちらのお料理。
「当店自慢 とり酢 黒酢使用」
筆者、そのビジュアルと黒酢の香りで食べずしてノックアウト状態。「てっちゃん」自慢の一品料理「とり酢」は、揚げた手羽先(3本)に黒酢だれを絡めたもの。
これはもう絶対に美味しいでしょう。
う〜ん、予想的中!
甘みのある黒酢だれはしっかりとした味わいながらも、優しい酸味があって後味はさっぱり。タマネギスライスとも相性抜群で、一気にぺろっとたいらげてしまいたくなる美味しさ! 酒のつまみにはもってこいの一品で、ビールがすすむ、すすむ。
食べやすいよう丁寧に包丁が入れられているので、嫁入り前の筆者もお見苦しい姿を見せることなく食せるのが嬉しい。