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福富町に「横濱カレーミュージアム」の人気店が突如オープン! 10年ぶりに復活した真相は?

ココがキニナル!

カレーミュージアムの一番人気店が福富町に10年ぶりに復活したそう。ワンコインで食べられて、そのうち200円は東日本大震災の復興に充てるとか。復活の理由は?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

「復興の役に立ちたい」というオーナーの熱い思いと人の縁から福富町に復活。価格はリーズナブルでも、あの名店の味はそのままだった!

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ライター:コハル

それから数年後、あの東日本大震災が発生



―東日本復興支援と関わることになった経緯は?

「震災が発生してすぐに、私の親しい友人が『東日本大震災 雇用・教育・健康支援機構』を立ち上げて、私のところにも協力の打診があったのです。被災地である岩手県大槌町(おおつちちょう)で、被災者にカレーを提供してくれないかと。そのときは鎌倉で作ったカレーを、被災地に郵送してほしいという依頼でした」と植山さん。

元々ボランティアに興味があったわけでもなく、被災地に縁やゆかりがあった訳でもない。「被災地の役に立てるなら、やってみよう」という、“ほぼ直感”でこの協力に応じたという。

カレーの郵送を始めたところ、植山さんのカレーは現地で大人気となり、入荷しては、あっという間に品切れという状態が続いた。そこで植村さんは、「だったら現地に行ってカレーを作ればいい」と考えたという。
 


お店の壁には被災地の写真が並んでいる

 
そして鎌倉の店を畳んで一人被災地に移住し、現地でカレー店をオープンした。カレーの価格は一杯300円、あくまでも復興支援の一環だったため、利益は全く出ないことを前提とした価格設定だった。鎌倉のお店を閉めること、これからの生活のこと、何も迷いは無かった。「どこに行っても、カレーがあればなんとかやって行ける!」そんな気持ちだったという。



岩手県大槌町に「どんりゅう庵」が誕生!



大槌町では、これまでの「ゆうゆう庵」という店名を一新し「どんりゅう庵」に。同じく復興支援に協力していた八王子のお寺の住職さんの名前にちなんで名づけたそうだ。

大槌町の「どんりゅう庵」には毎日長い行列ができ、植山さんは現地のスタッフを数名雇用し、彼らにも自分のカレーの味を惜しみなく教えた。

「忙しいながらも充実した日々でした。そんなときに支援機構の代表から、今度は私の出身地でもある横浜に戻ってお店を出さないかという話が持ち上がって。大槌町のどんりゅう庵は現地スタッフに任せて、私は横浜に向かうことしたんです」
 


大槌町でも植山さんの味はしっかり受け継がれている


現在大槌の「どんりゅう庵」は、植山さんが教育したスタッフが運営。しっかりカレーの味を仕込んできたので、この店舗と味は全く同じだそうだ。開店からこれまでに、約3万杯のカレーを提供しているという。



今度は横浜で活動スタート



―なぜ福富町にお店を出すことになったのですか?

植山さん「特にこの場所にこだわったわけではありません。物件を探していたとき、ここに『若松』というお店があったのですが、そのオーナーがたまたま私たちの知り合いで。この場所をバトンタッチしてくれることになったのです。私はあまりこの辺りに土地勘は無かったのですが、特に抵抗は感じませんでしたね。基本的に、“郷に入れば郷に従え”というスタンスなので(笑)」
 


一人でも家族でも気軽に来店できる雰囲気

 
2014(平成26)年7月23日にオープンして約1週間。客層は買い物帰りに立ち寄る人や、近所のお年寄りなど地域住民が中心だが、名店の味を求めて鎌倉店やカレーミュージアム時代のファンも続々と足を運んでいるという。



当時の味はそのまま?



―500円というリーズナブルな価格設定にした理由は?

植山さん「大槌町では一杯300円でカレーを提供していましたが、ここでは200円高い値段で提供しています。その200円を復興支援に充てています。この価格では利益は出ませんが、あくまでも我々の目的は復興支援ですから」
 


大槌町のベーカリー「モーモーハウス」で手づくりされたラスク(250円)

 
価格はリーズナブルでも、味は当時とほとんど変わっていないという。
現在は1日約150食のカレーを用意しており、カレーがなくなり次第営業終了。気さくな総長と元気な女性スタッフ数名でお店を切り盛り中だ。この女性スタッフは、元々、老舗寿司店『若松』で働いていた人たちがそのまま残ってくれたのだという。
 


スタッフの安藤さん(左)と宮本さん

 


取材を終えて



10年のときを経て復活したカレーには、「少しでも被災地の役に立ちたい」という植山さんの熱い思いがこめられていた。大勢に愛された鎌倉の人気店をたたんで、無利益覚悟で被災地のボランティアへと転進。その大胆な決断を「直感でした」という植山さんの朗らかな性格にもあっぱれ。
今後は日替わりカレーなども用意して、お店を盛り上げて行きたいそうだ。

夏の暑い時季のカレーは格別! ぜひ味わいに行ってみて。
 


白と緑のポップなデザインが目印です

 
-終わり-
 
「震災復興支援広場 湘南カレーどんりゅう庵」
電話/045-262-4430
住所/横浜市中区福富町東通4-8イセフクビル1F
営業時間/11時~19時(カレーのルーがなくなり次第終了)
大槌町で運営しているコッペパンベーカリー「モーモーハウス」で手づくりする「モーモーラスク」も販売中
 

この記事どうだった?

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  • このお店は閉店しました。レポートした中原さん、今頃どうしてるかな。ファンでした。

  • ここ、気にしているんだがやってるの見たことない。もうやめちゃったの?

  • 私なんかがコメントするのもおこがましいですが、植山さんという方は、ボランティア精神に溢れた素晴らしい方ですね。頭が下がります。

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