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横浜・湘南の景色を鮮やかに描くイラストレーター「ジュジュタケシ」さんについて教えて!

ココがキニナル!

パシフィコ横浜の広報誌「PACIFICO」の表紙は、横浜の景色が素敵に描かれていましたが、人気イラストレーターであるジュジュタケシさんのことを是非取材して欲しいです。(tokuさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

鎌倉の海の近くに住んでいるジュジュタケシさん。ご自身が心地よいと感じた風景を描いていた結果、横浜・湘南の絵が増えていったのだという。

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ライター:たなか みえ

デザイナーからイラストレーターへ

―すいぶんと日に焼けていますね。サーファーですか?
「日焼けしているのは毎日海岸を散歩しているからです。家のすぐ目の前が海という場所に越してきたのに、仕事が忙しくて、天気や波がよくてもサーフィンができないんです。それがものすごいストレスで、サーフィンは止めました。東京からこちらに通っていたころはあんなに海に入っていたのに。今は1年に1度、水に足を付けるくらいです」

―ジュジュさんって本名ですか?
「違いますよ~。ちょっと本名に関係ありますけどね。後はご想像にお任せします(笑)」
 


日焼けの理由は毎日の散歩


―キャラクターの男の子はジュジュさん?
「残念ながら違います。黒い犬のモデルは、以前飼っていたラブラドルレトリバーなんです。絵の中にいる男の子は、ふだんはTシャツに短パン、ビーサンスタイルです。最近は横浜にも出かけるようになったので、ちょっとおしゃれをしています。絵のシチュエーションによって彼のスタイルも変わっているので、そこも見てくださいね。最近の彼は本格的におしゃれに気を遣うようになりました。その辺にいる20歳くらいの男の子と同じですな」
 


「akarengasouko」(提供:jujuTakeshi Art Museum)


―ジュジュさんは湘南にお住まいなんですね。
「住み始めて13年くらいになりますね。その前の5年は、当時住んでいた東京から週末になるたびに通ってきていたんです。絵を描き始めたのもそのころ。仕事がめちゃくちゃに忙しくて、ときどき『やってられるか』って仕事を放り出して湘南に遊びにきていたんです。だから最初は、私にとっての描くことは、東京にいながら湘南の景色を思い出すための自分癒やしの作業だったんです」

―「やってられるか」って・・・。どんなお仕事をされていたんですか?
「企画デザインの個人事務所で企業のセールスプロモーションをやっていました。主にノベルティのデザインです。広告代理店さんやデパートの外商さんたちと、昼も夜も週末も関係なくやりとりしていたんです。20代のころはレディースのアパレルデザイナーでした」

―最初はデザイン事務所とイラストレーター、両方のお仕事をされていたんですね。
「一昨年まではデザインの個人事務所とイラストレーターを並行してやっていました。借りていた神楽坂の事務所を撤収し湘南の自宅を仕事場にしたのが5年前。しばらくは東京へ通勤していました。知人に頼まれて絵を描く仕事を始めたのはいいけれど、デザインの仕事時間は削れないし、どちらも切羽詰まっちゃって、最終的に事務所を畳んでイラストレーターに専念することを決心したんです」
 


赤いシャツに赤い眼鏡のフレーム。やっぱりおしゃれ


―最初はご自身の癒やしだったイラストが、少しずつ認知されるようになったんですね。
「ストレス解消のために描いていた絵もだいぶ貯まってきたので、個展をやってみようかなと思ったんです。湘南の景色が多かったので、東京ではないだろうと、当時雪の下(鎌倉市)にあったギャラリーで2回ほど個展を開きました。

そのときに、絵を観てくださった方からの紹介で、江の島の展望灯台に絵を飾らせていただくことになりました。そのときの担当の方が私の絵をとても気に入ってくださったことから、その後、江の島展望灯台1周年のポスターを描かせていただくことに。そこから江ノ電さんのポスターの仕事へとつながっていったんです。このあたりから、皆さんに私の絵を認知していただけるようになりました」
 


2004年江の島展望灯台ポスター使用画(提供:jujuTakeshi Art Museum)


―湘南の風景からお仕事が広がっていったのですね。
「自分の身近な場所で心地よいと感じる風景を描いたのであって、意識して湘南だけを描いていた訳ではありません。江の島展望灯台さんから声をかけていただいたときにも、実は江の島の絵は1枚もなかったくらいですから(笑)」

―横浜の絵を描くきっかけは?
「開港150周年のときにお話しをいただきました。横浜の絵もそれまでは1枚もありませんでした(笑)。描きたいところはたくさんあるし、ご依頼もいただくのですが、筆が遅いこともあってなかなか描けないんです。描き始めてからエンジンがかかるタイプみたいです」

―湘南や鎌倉以外の風景は描かれないんですか?
「描きたいとは思っているんですけれどね・・・。三浦海岸や富士山の絵を描いてほしいというご依頼もあります。でも先ほども申し上げたとおり、自分がその場所で心地よさを体感できないと描けないんです。そうしないと絵の中にいる主人公の男の子も心地よさが感じられないですから」
 


取材中に「空がきれいだよ」とジュジュさん

(この写真を撮っている記者の姿をジュジュさんはFacebookにアップしていた!)


―ということは、かなり時間をかけて場所を決めるということですね。
「我が家は夫婦でよく歩くんです。ここから江の島、茅ヶ崎までも歩きます。横浜駅から本牧辺りまで往復することもあります。歩きながら、あっと思う景色に合ったときは、忘れないように写真を撮っています。今の自分の気持ちにぴったりの景色が見つかったら、季節と時間をイメージして、もう一度その場所に出かけて確かめます。

また私の絵のファンの方は、絵の中にいる主人公の男の子とご自身を置き換えてイメージされているので、できるだけその場の空気感を感じていただけるように、できる限りリアルに景色を再現しようと思っています」
 


MM21発見(提供:jujuTakeshi Art Museum)


―ジュジュさんの絵はコンピュータ上で描かれているのですか?
「はい。すべてCGです。コンピュータ上で版を描いて、ジークレーという手法で出力します。ジークレー版画とも言われています。紙を選んで、絵画として耐久性のあるレベルの顔料を使用し、専用のプリンターで出力するのです。僕の場合は一つの版に対して300枚を出力しています」

―ジュジュさんご自身が描かれた中で一番好きな絵を教えてください。
「正直、そういう質問が一番困ります(笑)。絵は世に出した時点で止まっちゃいますけど、僕は変わりますからね。感じ方が変われば表現方法も変わるし、表現方法が変われば、作風も変わります。前に描いた作品を今の自分から見たら、もっとこうすればよかったという思いばかり残ります」
 


身振り手振り、表情豊かに話してくれました


―ファンの方とお話される機会はありますか?
「個展のときは常駐していて、来てくださった方とお話しするようにしています。この場所を描いてほしいというご要望には添えませんが、ご意見はとても参考になりますし、励みにもなります。自分の作品を絶えず俯瞰して見ていたいですからね」

―これからも湘南を中心とした風景を描かれていらっしゃいますか?
「湘南アーティストっていう言葉があるんですけれど、そう思われるのもちょっと窮屈なんです。自分が心地よいと感じる場所を描いているだけですから。でもこの辺りをさんざん散歩して、一生かかっても描き切れないくらいに描きたい場所に出会いました。その場所1箇所だけでも、構図や季節、時間によっても何枚もの絵になります。そういう意味で神奈川、湘南を描くアーテイストといわれても仕方ないですね(笑)。でも、ほかも描きます!」
 


omoumamani (提供:jujuTakeshi Art Museum)下と比べてみてください

 


cocoroatataka (提供:jujuTakeshi Art Museum)同じ赤レンガ倉庫も季節が変わると・・・


―最後に。今度、どのような風景を描いていきたいですか?
「いろいろな場所を旅して、もっと描いてみたいです。僕の絵というと海をイメージされる方が多いので、湘南以外の例えば日本海も描いてみたい。大好きなヨーロッパの町並みも描きたい。イラストレーターになるってわかっていたら、20代のころ、バックパッカーでヨーロッパを旅したときに、もっといっぱい写真を撮っていたんですけどね」



取材を終えて

若いころはアパレルデザイナーだったというおしゃれなジュジュタケシさん。
まさに湘南のイメージにぴったり。しかし意外なことに、裏横が好きだとおっしゃる。なんとはまれぽの特集記事も読んでくださったとか。おしゃれさと気さくさを持ち合わせたジュジュさんの心地よい場所。今度の週末は、ポストカードを持って、探しに出かけてみようか。
 


記者が一番好きなジュジュさんの作品はこれ
enoshima sunset (提供:jujuTakeshi Art Museum)


ホームページ:www.jujutakeshi.jp
フェイスブックページ:www.facebook.com/jujutakeshi.artmuseum


―終わり―
 

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  • 奥さんはマダムジュジュ?

  • 癒されるのは、描いている人が描くことで癒されているからですかね?絵は高いから飾る以前に買えませんが、CGならばPCの壁紙はあるのかな?あるのなら即、DLしたいです。

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