野毛坂の途中、中央図書館停留所付近にあった歩道を二分する大きな木。撤去した理由とは?
ココがキニナル!
野毛坂に歩道を二分する形で大きな木があったのですが、いつの間にか無くなってました。 何故歩道の真ん中に木を残したの?またせっかく残した木をどうして撤去したの?(駅馬車さん、D5000xさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2013年の春まで、歩道には確かにスダジイという樹木があった。木の老化による倒木の可能性が危惧され、伐採。なぜ、残していたかは不明。
ライター:クドー・シュンサク
スダジイのあった場所の今
樹齢でいうところで50~60年は、はるかに超えるという野毛坂のスダジイ。
空洞が50%にもなった伐採前の写真を。
こちら伐採前のスダジイ
腐朽が進み危うい状態に
木の中はコルク状になるほど老化
こういう状況でした
木の大きさは、およそ6メートル。管理元は不明。
西土木さんありがとうございました。
さて
野毛坂まで
行きましょう
西土木から野毛坂まで歩いていくことに。
電話がぶるぶる。あれ、またあのコかと思いきや、知人の中年男性からの飲みの誘いだった。それなりに承諾して、ふんぞりふんわり電話を切る。
そうこうして
野毛坂到着
スダジイがあったバス停に。なんとタイルまでも変わっていた。
ここにスダジイがあった
ここに
歩道は、元々あったタイルの上に砂やすりのような塗料で舗装されていた。
そして野毛坂の青海波(せいがいは)、石畳までもが変わっていた。
このように
調べてみると、これも安全面の考慮と騒音回避の理由で野毛坂の青海波、石畳は姿を消した。
青海波が残る場所もあった
道行く人に、スダジイのことについて聞いてみた。
花壇を見ながら何か話し込んでいる作業着を着た男性二人(写真NG)にスダジイがあったことを知っているか尋ねる。「もちろん」と。続けて「あれ邪魔なようで案外左側通行のススメになってましたね(笑)」と話し「ないの、けっこう寂しいすね」といただいた。
続いてはこちらの方々
同じくスダジイについて尋ねる。写真左の女性が「ありましたありました。それはまぁ立派な大木でしたわよ。え? 老化で? 聞きたくなかったわぁ。おほほ」とのこと。
写真右の男性は「あったねぇ。なくなったのは寂しいね」と。
そこに男性がひとりやってきて、さきほどのおほほの方が一緒に写真をとのことで。
はい
後から来た男性にスダジイについて尋ねた。回答は「わしゃ憶えと・・・らん」
歩道と道路は今年2月に工事
スダジイが2013年。歩道と石畳の青海波は今年2月。
安全は何より大切で当然。
それでも管理やそういった類のことがもう少し、どうにかなれば、時代や時間、思い出の場所が変わらずにいられるような気も、しないでもないですが。
いかがなとこでしょうか。
取材を終えて
そういうことに目の当たりすることが多いです。銅像でもオブジェでも、今回は樹木。管理不明、置き去り、やむなく・・・。
そんなこんなは、いかがなとこでしょうか。
―終わり―
ushinさん
2015年04月06日 20時19分
以前、どこだったかの街で、台風で街路樹がぽっきり折れて、今や世界的に貴重な名車「トヨタ2000GT」がぺっちゃんこ・・・みたいなニュースがあったよね。野毛山とはまた別の話だけれど、横浜に街路樹のあるメインストリートが整備されたのは、関東大震災復興により都市整備計画のなかでのこと。とても歴史が古いんだ(そのへん、横浜市の1/3000地図の昭和初期の版ではっきり見られる)。伊勢佐木町ドンキ前の街路樹も、何やら「ドンキが切らせた」ような事書いていたデムパな人いたけど、やはり老朽化で人がより集まる場所には、安全面でふさわしくないという判断だったのだろうと思っている。
よこはまいちばんさん
2015年04月01日 11時53分
確かに街路樹は安全性が問題になる事も多いので、50%程度も空洞となれば仕方ない事とも思える。最近はビル外壁の落下など事故も多発しているし。でもキチンと管理体制を整えた上で、そこへ新たな植樹をして欲しかったとも。自分は樹木よりも野毛山公園への石畳が消えてしまった事の方が残念だった。確かに車両走行時には、騒音と乗り心地の悪さもあったけど、何かその地その地の特色・独特感があった。安全性最優先は当然として、道路でもビルでも効率化が最優先されてしまい、どこも同じようになってしまう事が残念でたまらない。
オオバさん
2015年04月01日 00時15分
そういや、立派な木がありました。私も切られたのは知りませんでした。ここ数年で急激に、全国的に老化した街路樹が問題になってますね。大切な木だから、手入れすればまだ行けるから、残したいという声も多いそうですが・・・でも、安全には代えられませんよね。長年勤めを果たしてくれた街路樹に、感謝です!(合唱)