第26回神奈川新聞花火大会の様子は?
ココがキニナル!
8月17日(水)に行われた『第26回神奈川新聞花火大会』はどんな感じ?
はまれぽ調査結果!
新しい趣向の花火や夜空いっぱいに広がるスターマインが1時間に6000発打ち上げられ、これぞ花火大会という内容でした!
ライター:吉澤 由美子
アート系の新しい花火と夜空いっぱいの尺玉
港に見物の船が次々に集まってくる。徐々に夕闇が濃くなり、そろそろ花火のはじまり!
花火は、大きさによって号数が上がっていく。大きければ空高く上がり、大きく開く。
小さな花火を越えて、尾を引きながら上った大きな花火が開く
たとえば、5号は15cmほどの花火で、上空190mまで上がって、半径85mの大きさに開く。
尺玉の10号は、30cmの花火で、上空330mまで上がり、半径160mの大きさに開く。
大きな花火は視界全体をおおい尽くし、音も大迫力
配布されたパンフレットを見ると、この花火大会には尺玉もあるようなので期待が膨らむ。
1時間の花火は、9つのステージにわかれていて、それぞれの最後にスターマイン(何種類もの花火の速射連発)がある。
最初は小ぶりの花火がポツポツ上がり、それを追い越すようにだんだん大きな花火が矢継ぎ早に続き、空高く開いていく。
重なりながら広がっていくスターマイン
どらえもんやハート、花、蝶をかたどった花火も上がる。
ハートは特に女性人気が高く、ハートが続くと女性の歓声が多くなる。
花のような形。色のバランスもきれいだ
スターマインがきらびやかに夜空を彩り、ステージが終わるごとに会場から拍手がわき起こる。
普通よりかなり明るい花火や、小花がいくつも大きく広がるもの、万華鏡のように様々な色が交錯したものなど、芸術性の高い花火も多い。
不規則に動き回る光跡が不思議な模様を描く
広い範囲に小花が咲いた花火。カラフルな混ぜ色も魅力
青く細い渦巻き状の花火が、端から順番に青からピンクへと変わっていくという凝った花火も登場。
最後は、尺玉の連発と枝垂れる冠菊(かむろぎく)がいくつも重なって華やかなフィナーレ。
じわじわと余韻を残しながら消えていく様も風情があった
公園に入るだけで2000円はちょっと高い?
実際に有料席で花火を見てみると、海に近い場所は混雑していたとはいえ、立錐の余地もないといったこともなく、座って快適に観覧できた。
消えかかる花火を包むように大きな花火が開く
今回の有料席は、事前申し込みでひとり2000円。
単に公園に入るだけと思えば高いこの料金。
でも実はこのチケット、2枚セットになっていて、片方の券は『ヨコハマトリエンナーレ2011』の入場引換券なのだ。
『ヨコハマトリエンナーレ2011』3会場すべて、別の日に見て回れるので、こちらに興味がある人には、かなりお得。
花火が終わって帰る途中、「価値あったね」「これなら惜しくない」といった言葉を何度か耳にしたので、全体的に満足度は高かったようだ。そして、有料席の収益は、警備などに使われる経費を引いた利益の分を、東北復興支援に使うとのこと。
花火をゆっくり楽しめて、復興支援にも協力できるなら、有料も納得できる。
取材を終えて
尺玉の迫力に圧倒され、スターマインの構成や色のバランスに思わず歓声を上げた今回の神奈川新聞花火大会。
今年は約19万5千人(主催者発表)の観客が集まったとのこと。
いくつもの色が層をなして、ゴージャスなスターマイン
各ステージの間が長くて間延びした部分はあるけれど、横浜港の風物詩、夏の花火大会が今年も楽しめたのは素直にうれしい。来年はシート問題をクリアして、いっそう楽しめる花火大会になることを期待したい。
― 終わり―